表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋愛綴り  作者: 茶太朗
72/91

遅刻

「すみませーん、遅刻しちゃいました。」

 おどけて彼が教室に入る。

 クラスのみんなに笑いがおきる。

 私ももちろん笑っている。

 彼を堂々と見つめられるチャンスだから。


「何で工事なんかしてるの。」

 いつもの通学路がつかえない。

 随分と遠回りになった。

 急がないと遅刻する。

 走る私の目に飛び込んできたのは・・・、彼の姿。

 ここが彼の通学路か。

 これはチャンスと近づくと、彼の隣には知らない女の子が並んでいる。

「いつも遠回りして、遅刻じゃないの。」

「学校違うから仕方ないだろ。お前に会えるんだから遅刻したっていいんだよ。」

 私は無言で駆け抜けた。

 彼は私に気が付いただろうか。


「すみませーん、遅刻しちゃいました。」

 おどけて彼が教室に入る。

 クラスのみんなに笑いがおきる。

 私はもう笑えない。

読んでくださり、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ