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恋愛綴り  作者: 茶太朗
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胸の高鳴り

 君を思うとドキドキする。

 胸が高鳴ってはちきれそうになる。

 初めは心臓が飛び出すのかと思った。

 息をするのももどかしい。

 いっそ止まってしまえと思う。

 ドクドクと血がたぎる。

 血管を流れているのが手に取るように分かる。

 すべての思いがパンクしそうだ。


 君と個室に二人きり。

 そっと上着を脱いで待つ。

 胸元を探る君の手が冷たくて気持ちいい。

 トントントンと指先で弾く。


「はい、高血圧に不整脈が出てますね。養生してください。」


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