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恋愛綴り  作者: 茶太朗
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ずっと一緒だよ

「ずっと一緒だよ。」


 そう誓った最愛の人。


 突然の事故でいなくなってしまった。

 最期の時に会っていない。


 葬儀は家族だけで行われたらしい。

 家族ぐるみの付き合いではなかったから、

 何も知ることはできなかった。


 事故のことを知ったのも、

 たまたま見ていたニュース番組だった。

 すぐにネットで確認した。

 翌日の新聞でも確認した。

 間違いではなかった。

 とても小さな記事だった。


 死んだら終わり。

 でも私は生きている。


「ずっと一緒だよ。」


 私は町で一番高い建物の屋上にいる。


 吹き上げる風が前髪を掻き上げる。


 高い。


 下を見ることもできない。


 あの人は向こうにいる。


「ずっと一緒だよ。」


 私もいかなくちゃ。


「ずっと一緒だよ。」


 こんな時でもお腹は空くのか。


「ずっと一緒だよ。」


 ごめん、そっちに行けないよ。


「ずっと一緒だよ。」


 うそつきだね。


「ずっと一緒だよ。」


 どっちが。

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