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恋愛綴り  作者: 茶太朗
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つりあい

 その顔で『好きです』なんてよく言えたものだ。

 私は自意識過剰ではない。

 容姿端麗、才色兼備、品行方正、性格は・・・まあ置いといて。

 告白されるのも飽きてきた。

 どうして告白するのだろう。

 受け入れるとでも思っているのだろうか。

 好きになるのは勝手である。

 でも考えてほしい。

 私に何のメリットがあるというのだろうか。

 少なくとも私よりハイスペックであるのは当たり前のことではないのか。

「あなたと付き合うとして、私のメリットはなんですか。」

「楽しませます。」

「今この瞬間が楽しくありません。」

「幸せにします。」

「どうやってですか、実例を挙げて説明してください。」

 明確に答えられた人なんていない。

 噂が広がっていけばいくほどチャレンジャーは増えていく。

 迷惑な話だ。


 それでもようやくつりあう人が見つかった。

 頭脳明晰、容姿端麗、文武両道、おまけに開業医の息子でもある。

 私と並ぶにふさわしいハイスペックだ。

「私と付き合っても良いですよ。」

「おまえと付き合うとして、俺のメリットはなんだ。おまえ程度じゃ俺には会わないな。」

 なんてこと、すべてを打ち消すまでに性格が悪いなんて。

 ああはなりたくないものだ。


 私とつりあう人はいないのだろうか。


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