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恋愛綴り  作者: 茶太朗
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色々考えてみたけど結局断るなら同じでしょ、ハッキリ言って良いんだよ、傷つかない方法を考えている貴方が一番傷つけているのだから

「君の気持ちは嬉しいけれど、僕には好きな人がいるんだ。」

私の恋は砕け散った。

三年間も温め続けて、壊れるときは一瞬だ。

ずっと告白の言葉を考えていた。

でも勇気が足りなくて、結局言えたのは『すき』の一言。

彼が好きな人ってどんなだろう。

それくらい聞いてもいいかな。

「好きな人ってだれ。」

黙り込んだ彼。

言いたくないのかな。そうだよね。

「まあ好きな人って言うか憧れの人って言うか。」

「わたしの知ってるひとかな。」

「まあ知ってるかもしれないし知らないかもしれないし。」

なんだろう、変に困らせてしまったかな。

「私もその人みたく頑張ろう。」

「いや、頑張るとかそうじゃなくて。」

彼がやけにそわそわしている。

どっちが告白したんだか。

「どうしたの、なにか変だよ。」

「いやその、頑張っても価値観が違うというか、趣味が合わないというか。」

彼の声が少し震えている。

大丈夫だよ、私の中では終わったから。

ストーカーになったりしないから。

「そうだね、これからも友達でいてね。」

「友達・・・トモダチね。そう僕らは永遠のトモダチなんだ。」

なんだろう、イラっとする。

「言いたいことがあるならハッキリ言っていいんだよ。」

すると彼は大きく息を吸い込んだ。

「おまえの顔が嫌いなんだよ。俺につきまとうんじゃねえ。」


なんでこんな奴のこと好きだったのだろう。


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