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恋愛綴り  作者: 茶太朗
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エイプリルフール

「あなたのことが好きです。」

相手はクラスで一番の美少女。

男なら、誰もが夢見るシチュエーション。

「俺も君のことが・・・。」

いやまて今日は4月1日、エイプリルフールではないか。

これはウソ、ウソなのか。

ウソだとしたら『好き』は『嫌い』か。

彼女の潤んだ目を見ると、ウソもホントも飛んでいく。

「どうせエイプリルフールなんでしょ。」などと言えば、

きっと彼女を傷付けてしまうに違いない。

正解はなんだ。

どこが正しいルートなんだ。

導け僕の脳内シミュレーター。

そんあ僕にしびれをきらしたか、彼女の方から切り出した。

「LINEするね。」

「わかった。」

何が『わかった』か分からなかったけど。


そして夜が更けていった。

彼女からの連絡は来ない。

僕はずっとスマホを睨んでいる。

もうすぐ日付が変わってしまう。

日付が変わる、つまりはエイプリルフールが終わる。

ウソは終わるんだ。

彼女はそれを待っているんだ。

そしてスマホが新着を伝える。

来た。

時計を見ると12時を回っている。

来た、

真実が。

そしてスマホの画面には『好き』の文字が躍る。

やったぜぇ。

もう一度見直してみる。

確かに『好き』と書いてある。


あれ、でも送信時間が『23:59』になっている。


ウソかホントかどっちなんだぁ。



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