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恋愛綴り  作者: 茶太朗
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付箋

私は辞書をよく使う。

電子辞書ではない、紙の辞書だ。

調べたところに付箋を貼る。

貼っても簡単にはがせるから便利である。

可愛い付箋もたくさんある。

私はインコの形をした付箋を愛用している。

可愛い付箋に心が和む。

時には『愛』や『恋』を引いてみる。

パラパラとめくるからこそ引ける。

電子辞書で入力すると、なんだか気恥ずかしくてできない。

ついでに隣り合った言葉も読んでみる。

『愛』の前には『アール』があって、

『恋』の前には『故意』がある。

『恋』は『故意』じゃないと実らないんだな、なんて

一人で納得したりする。

『愛』だ『恋』だに付箋を貼ることはさすがにしない。

でも思う。

『愛』だ『恋』だも付箋のように、貼ってはがせればいいのにと。

そんなことを思っていたら、彼から別れのメールが来た。

貼ってはがされたのは私だ。

『愛』は『相』じゃなかったんだ。

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