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恋愛綴り  作者: 茶太朗
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相談があるんだけど

「ちょっといいかな、相談があるんだけど。」

話しかけてきたのは一つ上の先輩だった。

「こんど女の子をデートに誘いたいんだけど、どこがいいと思う。」

なかなか単純で難しい質問だ。

ひとそれぞれだから正解はないとおもうけど。

「その人と先輩はどれくらいの仲なんですか。」

「けっこう話はするけれど、友達の域までもいってないかもね。」

話すけど友達じゃないってどんな関係だろう。

「無難なのは映画じゃないですか。映画やドライブは二人が同じ方向をむくことで一体感が生まれるって、なにかの本で読んだ気がします。」

ちなみに、向かい合って座ることは敵対心を煽ると、なにかの本で読んだ気がします。

「映画か、何の映画がいいんだろう。やっぱり恋愛物かな。」

「親しくない男女で恋愛物ってどうなんですかね。」

「それじゃあ君なら何を観るの。」

わたしだったら・・・

「アニメですかね。自分でお金を出してまで観たいとは思いませんが、おごりだったらまあ良いかな。」

思いっきり素が出てしまった。

先輩引いたかな。

「なるほど、そういう考えもあるんだ。じゃあ俺と一緒に今度の休み、映画に行かない。もちろん俺がおごるから。」

え、これって初めから私を口説いてたってこと。

私は満面の笑みを浮かべて答えた。


「お断りします。こんな人を騙すようなやり方は大嫌いです。」


読んでいただきありがとうございました。感謝いたします。

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