傷だらけのあなたへ
私はあなたの背中が好き。
傷だらけのあなたの背中が好き。
その傷をなんでもないよと背負っているあなたが好き。
でも、時々痛いのを無理しているのが分かって、でも、あなたはそれに触れると、誤魔化すのが分かっているから、私は黙っている。
気づかない振りをして、何でもない振りをして、あなたに、私ができる精一杯の笑顔を送る。
私は、あなたの傷を少しでも和らげることができているのだろうか。
少しでも、あなたの助けになってあげられているのだろうか。
繊細なあなたはとても傷付きやすくて、いつも傷が絶えない。
だから、私はいつか、あなたが、傷の痛みに耐えられなくならないか心配になる。
いつか倒れてしまうんじゃないかと心配になる。
でも、きっとあなたは、傷付きながらも、それでも生きていくんだと思う。
目には見えない傷も、目に見える傷も全て背負って生きていくんだと思う。
いつか、その傷を誇れる事を願っています。
この傷があったから、今の自分があると言えるようになる事を願っています。
そして、そんなあなたの傍に私はいたい。
少しでもあなたの傷を癒してあげられるように。
そして、何よりもあなたが好きだから、傍にいたいんです。