第45話「ウォーレンス大異変」
ホープシャイン「私は…未来に輝く希望!メタリックソルジャー!ホープシャイン!」
シャインコマンダーで麗はMSホープシャインに変身。
ついに災厄の魔女ベルーザを倒した。
だがキングウォーレンス内ではサタンウォーレンスが突如苦しみ始めていた。
サタンウォーレンス「ぐおおおおおおおおおおおっ…!」
ギーン「父上…!」
ブロード「どうすれば…!」
サタンウォーレンス「おおおおおおおっ…ふぅ、ようやく馴染んできたぞ…!」
ブロード「こ…このオーラは…!」
ギーン「間違いない、父上が本来持っている力だ…!」
実はベルーザが死んだ事でサタンウォーレンスに植え付けられていたリミッターが解除されて、抑えていた力が一気に放出される事になったのだ。
サタンウォーレンス「よし、ここに宣言する!我々ウォーレンスは一気に地球を侵略する!地球の全てを滅ぼすために、役に立たない者は容赦なく切り捨てる!」
ギーン「父上…!仰せのままに。」
突然の変貌に驚くギーンとブロードだが、すぐに従う事に。
サタンウォーレンス「ん…メリッサはどうした?」
ブロード「そういえば、姿を見ていない…?」
ギーン「メリッサ、どこだ…ん?これは…!」
ブロード「メリッサの部屋が、もぬけの殻に…!」
メリッサ「もう…嫌だ…こんなの…!」
ベルーザの死とサタンウォーレンスの変貌にショックを受けたメリッサは、部屋にある漫画をいくらかカバンに詰めて、キングウォーレンスから飛び出した。
サタンウォーレンス「メリッサ…逃げたな!ギーン、ブロード!メリッサに抹殺の刺客を送れ!」
ギーン「メ…メリッサにですか…!?」
サタンウォーレンス「これは命令だっ!」
ギーン「…わかりました。」
ブロード「…。」
ギーンとブロードは戸惑いながらも、言う通りにする事に。
鋼鉄戦記メタリックソルジャー
第45話「ウォーレンス大異変」
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MS秘密基地のシミュレーショントレーニングルームでは、ホープシャインの性能テストが行われていた。
ヒートフレイム「さぁ、次いこうか!」
ホープシャイン「わかった!次はこれ!サンダーパワー!」
ヒートフレイム「うおっ…!この電撃の威力…!」
フレイムブレードを構えるMSヒートフレイムに対し、ホープシャインはシャインロッドで電撃を放つ。
8つの属性の力を使用できる事から、一つずつ確かめていたのだ。
麗「ふぅ…。」
恭一郎「お疲れさん。」
麗「ありがとう。でもこれで改めて認識したわ。ホープシャインには全てのメタリックソルジャーを超える能力がある事を…!」
グレートフェニックス「大きな力ほど、扱うのは難しいだろうな。」
恭一郎「あぁ。だが、ウォーレンス打倒のためにはホープシャインの力は必要不可欠だ。」
麗「そうだね。あとは実戦だね…。」
恭一郎とグレートフェニックスもウォーレンス打倒のためにホープシャインの存在が大きいと感じた。
その頃、秋葉原では結衣がオフだった美琴と買い物に来ていた。
結衣「美琴ちゃん、ありがとうございます。おかげで欲しかったDVD買えました。」
美琴「いや、気にしなくてもいいけど…凄い数ね。」
発売日を待ち望んでいたというアニメのDVDを買って満足な結衣と、それを見てタジタジになる美琴。
結衣「しっかりお金貯めてましたから…きゃっ…!」
道を歩いていたが、突然結衣は走って来る誰かとぶつかる。
美琴「ちょっ、大丈夫?」
結衣「うん。だけど、今の人どこかで…あっ!」
振り返るとカバンを担いだメリッサが走って行っていた。
結衣「メリッサ!?」
美琴「今のが!?でもどうして…あれは!」
ガトリングレンス「逃がさん!」
コンドルレンス「逃げても無駄だ!」
メリッサを追うように、ロボット戦闘獣ガトリングレンスとバイオ生命獣コンドルレンスが現れた。
2体はメリッサを捕まえるために派遣されたウォーレンス怪人である。
結衣「ウォーレンス怪人…!?」
美琴「でも何でメリッサを追いかけてるの…?」
結衣「私達も行ってみましょう!」
メリッサを追いかける2体を見て、様子がおかしいと感じた結衣と美琴は追いかける事に。
恭一郎「わかった、すぐに合流する。麗、行こう!」
麗「わかったわ!」
結衣から連絡を受けた恭一郎は、麗と共に現場に向かうため、ヒートチェイサーを走らせた。
一方、別の場所ではアクディオとリンカゲが大暴れ。
アクディオ「うおおおおお、破壊し尽くしてやる!」
リンカゲ「滅びろ!滅びろ!」
2人は上司であるベルーザを失い、その悔しさを晴らすために街に攻撃を仕掛けていた。
翔「おいおい、何度暴れたら気が済むんだよ!」
アクディオ「貴様、ブラストアクア!」
ハイパーシャオロン「翔さん、いくだーよ!」
翔「もちろん!メタリック…アァァァップ!」
電子音「Soldier Change Blast-Aqua!!」
ブラストアクア「いくぞ、アクディオ!リンカゲ!」
アクディオ「来い!」
リンカゲ「返り討ちよ!」
偶然近くにいた翔はMSブラストアクアに変身、2人に立ち向かう。
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ガトリングレンス「止まれえええええええいっ!」
メリッサ「きゃっ…!」
その頃、走るメリッサは追って来たガトリングレンスが放ったガトリングガンの銃弾を脚に受け、倒れこんでしまう。
コンドルレンス「さぁ、覚悟しなさい!」
メリッサ「っ…!」
さらにコンドルレンスは空を飛び、空中からメリッサを狙おうとする。
結衣・美琴「「メタリック…アァァァップ!」」
電子音「Soldier Change Blair-Wind!!」
電子音「Soldier Change Alice-Blossom!!」
後ろから追っていた結衣と美琴はMSブレアウィンド、MSアリスブロッサムに変身。
アリスブロッサム「ちょっと待ちなさーいっ!」
コンドルレンス「なっ、メタリックソルジャーだと!?」
ブレアウィンド「ウィンドウイング!んしょっと…!」
アリスブロッサムを持ち上げてウィンドウイングを展開したブレアウィンドは空を飛ぶ。
アリスブロッサム「やああああああっ!」
コンドルレンス「ぐおわあああああ…!」
コンドルレンスより上に到着した所で、ブロッサムトンファーを装備したアリスブロッサムがコンドルレンスの所へ落下、攻撃する。
メリッサ「何でメタリックソルジャーが…?」
メタリックソルジャーが来た事に驚くメリッサ。
ブレアウィンド「いきます!ウィンドアロー!」
ガトリングレンス「そんな弓で俺に勝てると思うかああああっ!」
コンドルレンス「よくも落としてくれたなっ!」
アリスブロッサム「地上で勝負よ!やあああっ!」
ブレアウィンドはガトリングレンスと、アリスブロッサムはコンドルレンスと戦い始める。
ガトリングレンス「おらららららっ!」
ブレアウィンド「くっ…やあっ!」
アリスブロッサム「やあああっ!」
コンドルレンス「くっ、こしゃくな…!」
ヒートフレイム「ウォーレンス!」
ブレアウィンド「恭さん、麗さん!」
ガトリングレンス「くそ、新手か…!」
互いに互角の戦いを繰り広げるが、そこにヒートフレイムと麗が乗ったヒートチェイサーが到着。
コンドルレンス「分が悪い。一度撤退しよう。」
ガトリングレンス「そうだな…覚えていろ!」
分が悪いと感じたガトリングレンスとコンドルレンスは一旦撤退する。
メリッサ「…!」
結衣「来てくれてありがとうございます、恭さん、麗さん。」
恭一郎「いいって事よ。でも、どうしてメリッサが…?」
変身を解除した3人は、麗と共にメリッサの元に駆け寄る。
麗「何故あなたがウォーレンス怪人に追われていたの…?」
恭一郎達はメリッサに何故追われていたのかと事情を聞く。
メリッサ「…私、ウォーレンスから逃げてきたのよ。」
美琴「に…逃げてきた!?」
結衣「ええっ…!?」
ウォーレンスから逃げてきたというメリッサに、4人は驚いた。
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一方、アクディオとリンカゲと戦うブラストアクア。
リンカゲ「はああっ!」
ブラストアクア「ぐあっ…!」
アクディオ「ふん、たった一人で何ができるというのだ?」
ブラストアクア「お前達はわからないだろうが…俺はどんな時も一人で戦っているわけじゃないぜ!」
ハイパーシャオロン「その通りだーよ!今こそ僕の力を使うだーよ!」
ブラストアクア「おぉ!」
電子音「Hyper Change Hyper Blast-Aqua!!」
ハイパーシャオロンの声を聞いてMSハイパーブラストアクアに強化変身する。
ハイパーブラストアクア「くらえ、アクアハイパーバスター!」
アクディオ「ぐっ、こしゃくな…!」
リンカゲ「アクディオ、合体攻撃よ!」
アクディオ「おう!くらえええっ!」
ハイパーブラストアクア「なっ、ぐああああ…!」
だが、1人で四天王2人と戦うのは厳しく、苦戦を強いられる。
ハイパーシャオロン「こ…これはピンチだーよ…!」
ハイパーブラストアクア「くそ…やはり個々の実力が…!」
アクディオ「さぁここまでだな。」
リンカゲ「覚悟しなさい…きゃっ!」
アクディオ「誰だっ…!?」
ハイパーブラストアクア「今のは、メタルブラスターのレーザー…!」
だがアクディオとリンカゲの所にメタルブラスターのレーザーが飛んで来る。
ロードサンダー「おおっと、そこまでや!」
そこに駆け付けたのは、それぞれのソルジャービークルに乗って来たMSロードサンダー、MSビルドグランド、MSクールアイアンだった。
ハイパーブラストアクア「3人共…来てくれたのか?」
クールアイアン「ホープシャイン誕生を聞いて、一目見るために駆け付けたんだが…。」
ビルドグランド「ここで翔さんが戦っているって聞いて駆け付けたんです。」
ロードサンダー「危機一髪やったな!」
ハイパーブラストアクア「…ありがとうみんな、助かった!」
救援に感謝するハイパーブラストアクア。
アクディオ「メタリックソルジャーが4人に…!」
リンカゲ「何人増えたって変わらないわよ!」
ロードサンダー「どうやろか?」
ビルドグランド「この前のリベンジ、果たすぞ!」
4人になって改めてアクディオとリンカゲと戦う。
リンカゲ「とおっ!」
ロードサンダー「おおっと、空へは逃がさんで!ソルジャーフック!」
空から攻撃するリンカゲを抑えるために、ロードサンダーはソルジャーフックを飛ばして捕まえる。
リンカゲ「ぐっ、こんなもの…!」
クールアイアン「そうはさせない!ソルジャーボーガン!」
リンカゲ「ぐあっ…!」
リンカゲはもがくが、クールアイアンがソルジャーボーガンで追撃して動きを止めさせる。
アクディオ「おのれええええっ!」
ハイパーブラストアクア「今度こそっ…!」
その間にアクディオと戦うハイパーブラストアクアとビルドグランド。
アクディオ「何発撃とうが、当たらなければ意味はない!」
ハイパーブラストアクア「なら、当たればいいんだな?」
アクディオ「何ぃ…ぐおおおっ…!」
ビルドグランド「うおおおおおおおっ!」
アクアハイパーバスターによる銃撃で牽制している間にビルドグランドがグランドハンマーで連続攻撃を浴びせ、アクディオを吹き飛ばす。
アクディオ「ぐおおお…!」
ビルドグランド「今だ翔さん!」
ハイパーシャオロン「決めるだーよ!」
ハイパーブラストアクア「おぉ!ハイパーソルジャーアタックカード、装填!」
電子音「Hyper Blast-Aqua Hyper Soldier Attack!!」
ハイパーブラストアクア「くらえっ!マリーンバーストノバァァァッ!」
アクディオ「ぐあああああああ…!」
ダメージを受けて動けないところへハイパーブラストアクアは「マリーンバーストノバ」を放ち、ついにアクディオを倒した。
リンカゲ「あ…アクディオまで…おのれえええっ…!」
ロードサンダー「おわっ…!」
リンカゲ「私一人になってしまった…くっ!」
アクディオを倒された事を知ったリンカゲは、ソルジャーフックから逃れて退散していった。
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メリッサから事情を聞いた恭一郎達。
恭一郎「サタンウォーレンスにそんな事が…!」
麗「ミーヤス…父さんにも異変が…!」
メリッサ「あなたがママ上を倒さなかったら…私こんなにショック受けなかったもん…。もう嫌だよ…戦いなんて怖いよ…。」
麗「メリッサ…。」
特にベルーザを倒した麗はメリッサに言葉が出なかった。
美琴「あれ、これ漫画ばっかり…?」
メリッサ「あ、私のカバン…!」
結衣「どれも人気の漫画ばかりですね…。でもどうして?」
メリッサ「す…好きなのよ!」
結衣「本当ですか!」
美琴「意外ね…でも、今までこういうので知識得たのね。」
結衣「私も好きですよ、この漫画も!あの漫画も!」
メリッサ「そ…そう?」
結衣と美琴は、メリッサのカバンの中身を見てウォーレンスにも地球の事を好きになってくれる人がいる事に感銘を受けていた。
結衣「あの、ウォーレンスを抜けて地球で暮らしませんか…?」
メリッサ「へっ…?」
美琴「戦う気が無いなら、戦いの無い生き方がいいんじゃないかしら?好きな漫画もいつでも読めるわよ?」
メリッサ「ま…漫画をずっと読めるなら…!」
ウォーレンスを抜けて地球で暮らす事に前向きなメリッサ。
ガトリングレンス「ようやく見つけたぞ!」
コンドルレンス「今度こそ、お命頂戴!」
そこへ追手のガトリングレンス、コンドルレンスが現れた。
美琴「げっ、また来た!」
恭一郎「麗、メリッサと下がっているんだ!」
麗「う…うん!」
結衣「いきましょう!」
恭一郎・結衣・美琴「「「メタリック…アァァァップ!」」」
電子音「Soldier Change Heat-Flame!!」
電子音「Soldier Change Blair-Wind!!」
電子音「Soldier Change Alice-Blossom!!」
ヒートフレイム「フレイムブレード!」
ブレアウィンド「ウィンドアロー!」
アリスブロッサム「ブロッサムトンファー!」
恭一郎、結衣、美琴はヒートフレイム、ブレアウィンド、アリスブロッサムに変身、2体に立ち向かった。
ギーン「準備はいいな、ブロード?」
ブロード「オッケーだ。」
ギーン「よし、我々も動くぞ…!」
その頃、キングウォーレンス内ではギーンとブロードが何かの準備をし始めていた…。
続く
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次回予告
メリッサの始末を狙うガトリングレンスとコンドルレンス。メリッサに希望を見出す結衣と美琴。
敵味方問わない感情が渦巻く中、とんでもない事態が…!
次回、第46話「悲劇の兄妹」




