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鋼鉄戦記メタリックソルジャー  作者: 燃えてる仮面
本編
19/53

第19話「白きガードナー」

 東京を走る一台の車。



???「東京か、何ヶ月ぶりだろうか…?」


その車を運転しているのは有名なソムリエ、桜庭光希である。

光希は全国を周って仕事をこなしているのだ。




光希「ハリーズコーポレーション本社は、左折だな。」


そんな光希は、ハリーズコーポレーション本社へと進路を進める。

光希が運転する車の助手席には、一枚の白いカードが置いてあった。






麗「カード探知機が反応を…!」


時同じくして、MS秘密基地でカード探知機の反応を聞く麗。



恭一郎「6枚目か…!」


麗「えぇ、だけどこの反応、徐々にこちらに近づいているわ!」


恭一郎「という事は、持っている誰かがハリーズコーポレーション本社に近づいているって事か?」


麗「えぇ、間違いないわ!」







鋼鉄戦記メタリックソルジャー

第19話「白きガードナー」



_



ハリーズコーポレーション本社に着いた光希。



光希「あの、社長さんに会いたいのですが?」


受付嬢「アポは取っておられるでしょうか?」


光希「いや、突然来てしまったものでね…。」


受付嬢「申し訳ございませんが、アポ無しではちょっと…。」


錬堂「おや、どうしたのかね?」


ちょうどそこへ錬堂と満里奈が通りかかる。



受付嬢「あ、社長。」


光希「あなたが社長さんですね?」


錬堂「そうだが…君は?」


光希「これを…!」


光希は錬堂に白色のカードを見せる。



錬堂「そ…そのカードは!」


満里奈「まさか…!」


光希「お忙しい所申し訳ありません。ですが、お話をしたいのですが…?」



錬堂「…社長室まで案内頼むよ。」


満里奈「わかりました。」


錬堂と満里奈はすぐにソルジャーカードだとわかり、満里奈に光希を社長室まで案内するように指示した。





光希は満里奈に案内されて社長室へ。

そこでは錬堂だけでなく、恭一郎と麗も待っていた。




麗「反応、間違いないわ。」


恭一郎「この人が…というか、見た事あるぞ!」


光希「大勢だ…自分は桜庭光希、ソムリエをやってます。」


恭一郎「ソムリエ…やっぱりそうだったのか!」


麗「彼が持っている白いカード、間違いなくソルジャーカードだわ。」


麗が持つカード探知機は光希の白いカードに反応。麗は間違いなくソルジャーカードだと確信。




光希「やはり、そうだったか…!」


恭一郎「え、やはり…?」


何故光希がソルジャーカードの事を知っているのか、疑問に思う一同。






一方、キングウォーレンス内ではギーンの新たなロボット戦闘獣、トンカチレンスが誕生した。



トンカチレンス「やる気満々だっぜ!」


サタンウォーレンス「よし、早速出動して破壊活動をするのだ!」


ギーン「お待ちください、父上!」


サタンウォーレンスはただちに破壊活動をトンカチレンスに命じるが、ギーンが制止する。



サタンウォーレンス「どうした、ギーンよ?」


ギーン「今回の狙いは破壊活動ではありません、トンカチレンスのトンカチでメタリックソルジャーのメタリックアーマーを破壊してしまおうという作戦なのです。」


サタンウォーレンス「何、メタリックアーマーを?」


ギーン「どうかお任せください、父上!」


サタンウォーレンス「…いいだろう、任せたぞギーン!」


サタンウォーレンスも納得して、作戦をギーンに任せた。




ゴダーイ「ミーヤス様、本当にあんなトンカチでメタリックアーマーを壊せるのでしょうか?」


Dr.ミーヤス「うむ、特殊合金金属を使っているからな…可能だろう」


ゴダーイ「なるほど…!」



_



その頃社長室。

光希は恭一郎達にソルジャーカードを手に入れた経緯を話し始める。




光希「あれは4月の始め、東京で仕事していた時の事。次の仕事のために車に乗ろうとしたら、突然空からこのカードが落ちてきたんです。」


恭一郎「4月の始めって…まさか俺がソルジャーカードを手に入れた時と同じくらいの頃か?」


麗「あの時は暁くんの方が近くて、もう1枚には気付かなかったのかもしれないわね。」


光希「その時は何かわからなかったけど、このカードから何か惹かれるものを感じてな…そのまま持っていたんだ。」


満里奈「でも、どうしてソルジャーカードって認識を?」


光希「あれは1ヶ月前、仕事で大阪に立ち寄った時の事…。」






光希「あれから数ヶ月、結局これは何なんだ…?」


幸平「あれ、君のそれ…もしかして…!」


大阪に仕事で立ち寄った際に偶然にも幸平と出会う。



光希「通りすがりのお主、このカードをご存知で?」


幸平「それはソルジャーカードっつうて、結構重要なもんなんや。」


光希「ソルジャーカード…?」


その後、ソルジャーカードだと気付いた幸平が、恭一郎達の事を紹介してハリーズコーポレーション本社に行くように言った。






光希「すぐこちらに伺いたかったのだが、仕事のスケジュール上、1ヶ月経ったってわけで。」


恭一郎「なるほど、幸平さんが教えてくれていたのか…!」


麗「という事は、今回ここへ来たのはもしかして…?」


光希「あぁ、自分も君達に協力したい。ウォーレンスの悪事はよく知っている、それを止める事ができるのなら…!」


麗「…ありがとうございます。まず一通り説明しますね。」


麗は光希の言葉に感謝して、光希にメタリックソルジャーの説明を始めた。






その頃、いつもの喫茶店TALAでコーヒーを飲んでいた翔。



翔「うーん、やっぱりここのコーヒーは欠かせないな、うん!さて、サンドイッチも…。」」




サンドイッチを食べようとすると、近くで大きな衝撃音を聞く。



翔「なっ、また近くで何かが…!?」


何かあったと感じて現場に向かうと、ギーンとトンカチレンスが待ち伏せをしていた。



ギーン「きたな、ブラストアクア!」


翔「ギーン…!やっぱりウォーレンスの仕業か!」


ギーン「こんなに早く来るとは好都合!やれ、トンカチレンス!」


トンカチレンス「やるっぜ!」


翔「恭一郎、ウォーレンスだ!」


ウォーレンスの出現に、翔は早速恭一郎に連絡。



翔「くっ、メタリック…アァァップ!」




電子音「Soldier Change Blast-Aqua!!」




翔はMSブラストアクアに変身してトンカチレンスに立ち向かう。



ブラストアクア「アクアスナイパー!」


最初はアクアスナイパーで遠距離攻撃を放つ。

だが…。



トンカチレンス「そんなの痛くないっぞ!」


ブラストアクア「なっ…っ!?」


攻撃をお構いなしに突っ込んできたトンカチレンスがブラストアクアにトンカチで一撃をくらわす。

攻撃を受けたブラストアクアはその衝撃で吹っ飛ばされてしまう。



ブラストアクア「ぐっ…何て衝撃だ…!」


ギーン「どうやら効果はあったみたいだな!」


ブラストアクア「これは…何発もくらうとヤバい…!」


頑丈なメタリックアーマーでも、トンカチレンスの強度では防御できない程のダメージを受けてしまった。



_



恭一郎「じゃあ先に行くから、後頼む。」




翔からの連絡を受けた恭一郎は、光希を麗に任せて一足先にヒートチェイサーで出動。



麗「では、説明の続きを…!」


光希「了解。」


麗は光希に説明をするためにMS秘密基地へ移動していた。




恭一郎「いくぞ、メタリック…アァァップ!」




電子音「Soldier Change Heat-Flame!!」




恭一郎はMSヒートフレイムに変身、間もなく現場に到着する。



ヒートフレイム「…翔!」


そこには大ダメージを受けて倒れているブラストアクアが。



ヒートフレイム「大丈夫か?」


ブラストアクア「あぁ…だが今回の敵はかなり攻撃力あるぞ、注意しろ。」


ヒートフレイム「おう…!フレイムブレード!」


ヒートフレイムも警戒しながらフレイムブレード片手に立ち向かう。



ヒートフレイム「とあっ!」


ヒートフレイムの攻撃は命中する。

だが…。



トンカチレンス「何のこれしきだっぜ!」


ヒートフレイム「なっ…ぐあっ!」


それと同じようにトンカチレンスからの反撃を受けて、大ダメージを受ける。



ヒートフレイム「予想以上だぞ、これは…!」


トンカチレンス「くらうっぜ!くらうっぜ!」


トンカチレンスのトンカチ攻撃を連続でくらい、2人のメタリックアーマーは傷を負い、立ちあがれない程のダメージだ。



ヒートフレイム「メタリックアーマーに…かなりの負荷が…!」


ブラストアクア「やばいぜ、これは…!」


ギーン「いける!これならメタリックソルジャーを倒せる…!」






光希「いかん、このままじゃ…!」


その様子をMS秘密基地で観ていた光希は、2人を助けようと出動しようとする。



麗「待ってください!」


光希「何だ?」


麗「最後に確認します…命懸けの戦いになるのは確実です。それでも、戦いますか…?」


光希「何言ってるんだ、自分にできる事をやる…それこそが自分にも世界にも有益なんだよ。」


麗「そうですか…なら、お願いします。」


麗は光希にソルジャーコマンダーを渡す。

それと同時に、光希の白いカードがメタリックソルジャーの横顔絵柄のソルジャーカードに変わった。



麗「気を付けてくださいね。」


光希「ありがとう、行って来る!」


ソルジャーコマンダーを受け取った光希は出動した。



_



メタリックアーマーに大ダメージを負い、身動きがとれないヒートフレイムとブラストアクア。



トンカチレンス「さぁ、覚悟するっぜ!」


ヒートフレイム「やばいぜ…!」


ブラストアクア「ぐっ…!」




大ピンチな2人の元に、一台の車が到着。

車から降りた光希はソルジャーコマンダーを取り出す。



ヒートフレイム「…光希さん!?」


ブラストアクア「誰だ…!?」


ギーン「何者だ貴様っ!」


光希「自分は…ウォーレンスの野望を打ち砕く者だ。」


ソルジャーコマンダーにソルジャーカードを装填する光希。



光希「いくぞ、メタリック…アァァップ!」




電子音「Soldier Change Cool-Iron!!」




光希は白いメタリックアーマーを纏った戦士になった。



ギーン「何っ!?」


ヒートフレイム「白いアーマー…!」


トンカチレンス「何者だっぜ!?」


クールアイアン「自分は…メタリックソルジャー!クールアイアン!」


新たな戦士、MSクールアイアンとなった。



ギーン「6人目だと…!?トンカチレンスよ、すぐに潰してしまえ!」


トンカチレンス「了解だっぜ!」


トンカチレンスはクールアイアンのアーマーに攻撃。



トンカチレンス「あれっ!?どうして!?」


だが何度攻撃をしても全然びくともしない。



クールアイアン「ぬんっ!」


トンカチレンス「ぐわーっ…!」


攻撃を受けつつも、クールアイアンはパンチで反撃、トンカチレンスを吹っ飛ばす。



ヒートフレイム「凄い…!」


ブラストアクア「俺達のアーマーと比べて、傷一つついていない…!」






麗「クールアイアンは鋼の能力を秘めた戦士。全てのメタリックソルジャーの中で防御力が特に優れているわ。だからこそ、トンカチ攻撃に耐えられたんだわ。」


どのメタリックソルジャーよりも防御力に優れているクールアイアンだからこそ、耐えられたのだ。




クールアイアン「さぁいくぞ、ソルジャーウェポンカード、装填!」




電子音「Soldier Weapon Iron Shield!!」




クールアイアン「アイアンシールド!」


クールアイアンはソルジャーウェポンカードを使って専用武器「アイアンシールド」を装備。



トンカチレンス「そんな盾でどうするんだっぜ!」


クールアイアン「ぬんっ、はっ!」


トンカチレンス「ぐあっ…!」


向かってくるトンカチレンスの攻撃をアイアンシールドで受けて、そこからメタルブラスターでカウンター攻撃を放つ。

このカウンター攻撃が何度も続き、トンカチレンスはダメージを重ねていった。



トンカチレンス「お…おのれっぜ…!」


クールアイアン「ここで決めよう。ソルジャーアタックカード、装填!」




電子音「Cool-Iron Soldier Attack!!」




クールアイアンはアイアンシールドにソルジャーアタックカードを装填。



クールアイアン「ぬんっ…!」


トンカチレンス「っ!?」


クールアイアン「ブロークン…クラァァァァッシュ!」



アイアンシールドを前に構えて鋼のエネルギーを纏い、背中のブーストを点火して勢い良く体当たりする必殺技「ブロークンクラッシュ」を命中させる。



トンカチレンス「そんな…っぜ…!」


必殺技を受けたトンカチレンスは爆発、撃破した。



_



ギーン「クールアイアンめ…覚えていろっ!」


トンカチレンスを倒されて退散するギーン。



恭一郎「光希さん、メタリックソルジャーになったんですね…!」


翔「光希…ソムリエの桜庭光希か?」


メットを取って立ちあがった恭一郎と翔は、メットを取った光希を見る。



光希「2人共、これからよろしく頼むよ。」


ここに6人目のメタリックソルジャーが誕生した。






麗「これで6人目…残るソルジャーカードはあと1枚…!

一体、どこにあるのかしら…?」



そして麗は、最後のソルジャーカードの行方も気になっていた…。











続く



_



次回予告


 MSクールアイアンとして仲間に加わった光希。そんな光希はオフを利用してある場所へ向かっていった。その場所とは…?

そしてウォーレンスはこれ以上メタリックソルジャーが増えないようにと、刺客を送るのだった!



次回、第20話「夏の日の報告」

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