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鋼鉄戦記メタリックソルジャー  作者: 燃えてる仮面
本編
16/53

第16話「農家奪還作戦!」

 真田大樹は紫色のメタリックソルジャー、MSビルドグランドに変身した。

初陣を勝利した大樹は、恭一郎と翔の協力を得て、自分がお世話になっている宮城の村を救うために出発しようとしていた。




麗「はい、これが大樹くんのソルジャーサブウェポンカードとソルジャービークルカードよ。」


MS秘密基地で、麗は大樹にソルジャーサブウェポンカードとソルジャービークルカードを渡す。



大樹「これが、俺のソルジャービークル…!」


麗「そう、ビルドグランド専用ビークル、ビルドキャリアーよ。キャリアーカーゴにはソルジャービークルを2台分乗せられるわ。」


大樹のソルジャービークルは紫色の大型車両「ビルドキャリアー」だ。

後部にはソルジャービークル2台分乗せられるキャリアーカーゴが搭載されていた。




恭一郎「せっかく搭載されているんだ、ヒートチェイサーとブラストスコードを忍ばせて行こう。」


翔「なるほど、敵の油断を誘うってわけか。」


その作戦通りに、ビルドキャリアーにヒートチェイサーとブラストスコードを乗せた。



恭一郎「よし、早速行こう!」


大樹「皆さん、本当にありがとうございます!」


錬堂「気にする事はないぞ。」


満里奈「きっと救えますよ。」


麗「大樹くん、頑張ってね。」


麗や満里奈、錬堂が見守る中、恭一郎、翔、大樹の3人は宮城の村へ急行した。








鋼鉄戦記メタリックソルジャー

第16話「農家奪還作戦!」



_



サタンウォーレンス「ぐ…ぐぬぅ…!」




キングウォーレンス内では、さらに増えたメタリックソルジャーにサタンウォーレンスは頭を痛めていた。



ギーン「父上、大丈夫ですよ!いくら現れようが、俺がぶっ倒してみせます!」


メリッサ「頑張ってね~お兄ちゃん。」


ギーン「メリッサよ…どうしてそんなにやる気ない返事なんだ?」


メリッサ「何人増えようが、興味ないもん。」


ギーンは闘志を燃やしているが、メリッサは興味無い様子。




Dr.ミーヤス「サタンウォーレンス様、奴らはきっとブロード様達の所へ向かうはずです。その間に東京をスカイウォーレンスで攻撃してしまいましょう。」


ゴダーイ「手薄になっている間、攻撃は有効かと。」


サタンウォーレンス「それもそうだな…。」






その頃、宮城の村では…。




ヤマアラシレンス「さぁ働け働け!お前達はウォーレンスの秘密基地を作る貴重な人材なんだぞ!」


捕えられた村人達がウォーレンスの秘密基地を作るために強制労働を強いられていた。

若い子供達からお年寄りまで多数。




ブロード「ヤマアラシレンスよ、メタリックソルジャー達がこっちに向かって来るぞ。」


ヤマアラシレンス「はいっ、我々で迎え撃ってやりましょう!」


ブロード「その意気だ!」


ブロードはヤマアラシレンスと共に迎え撃つ準備を始める。






村への急行中のビルドキャリアー車内では、恭一郎と翔が大樹の話を聞いていた。




大樹「俺があの村に住み始めたきっかけは、小学生の時の夏休み、田舎に帰省した時なんです。あの時感じた大自然のオーラ、今でも覚えてます。それに野菜も大好きだったから、そんな所で自分で野菜を作りたいって思ったんですよ。」


恭一郎「なるほど、それで農家で働いているんだな。」


大樹「じいちゃんやばあちゃんにも凄いお世話になってるし…だからこそ、自分の力で助けたかったんだ…!」


翔「そうか…でも大丈夫さ。」


恭一郎「そう、お前は一人じゃない!俺達もついているしな!」


そんな大樹に恭一郎は、自分達もついていると励ます。



大樹「はいっ、ありがとうございます!」


大樹は心強い仲間達に感謝してビルドキャリアーを走らせた。



_



間もなく大樹がいた村に到着。



大樹「やっぱり、人一人いない…!」


恭一郎「とにかく手掛かりがあるかもしれない、捜索しよう!」


村人は誰ひとりと見つからず、捜索を続ける3人。



翔「誰もいない…んっ!?」


ウォーファイター「ギギーッ!」


すると、民家に隠れていたウォーファイター達が3人を襲撃する。



翔「ウォーファイター!?待ち構えていたのかっ!」


恭一郎「いくぞ!とあっ!」


ウォーファイター「ギギーッ…!」


大樹「ぬうおおおおおお!ジャイアントスイング!」


ウォーファイター「ギギギッ…!」


とっさに気付いた3人は次々と現れるウォーファイター達をどんどん蹴散らしていく。



ウォーファイター「ギギッ…!」


翔「さぁ、村の人達をどこへ連れて行った?答えろ!」


翔はそのうちの1人を捕えると、村人がどこへ行ったのかを尋問する。



ウォーファイター「ギ…ギ…ギギーッ…!」


ウォーファイターが答えようとした時、飛んできた針が刺さってウォーファイターは倒れた。



翔「何っ!?一体どこから?」


ヤマアラシレンス「そこまでだ、メタリックソルジャー!」


恭一郎「ヤマアラシ…そうか、あいつが口封じを!」


居場所を喋らせないためにヤマアラシレンスが始末したのだ。



ヤマアラシレンス「我々の邪魔は絶対にさせんぞ!」


大樹「皆さん、早くやっつけちゃいましょう!」


恭一郎「いや待て、2人は捜索を続けてくれ!」


大樹「…!?どうしてですか?」


恭一郎「敵は1体、戦っている間に時間をくっちまう。それなら捜索できる奴が先に進んだ方がいい!」


翔「そうだな…頼むぞ恭一郎!」


大樹「恭一郎さん、お願いします!」


恭一郎は翔と大樹を村人捜索へ向かわせる。




ヤマアラシレンス「何っ!?」


恭一郎「俺と勝負だウォーレンス!メタリック…アァァァップ!」




電子音「Soldier Change Heat-Flame!!」




ヒートフレイム「真っ赤に滾る正義の炎!メタリックソルジャー!ヒィィィトフレイムッ!」


恭一郎はMSヒートフレイムに変身してヤマアラシレンスに立ち向かう。






翔と大樹はビルドキャリアーに戻ると、ブラストスコードをキャリアーカーゴから降ろす。



翔「ウォーレンスが現れたって事は、近くに村人がいるはずだ。」


大樹「どうやって捜し出すんですか…?」


翔「この機能を使ってみるか。サイレンセンサー!」


翔はブラストスコードの「サイレンセンサー」を使って人間の鼓動を捜す。



翔「…見つかった!ここから南西2キロの方角に人の反応が多く集まっている!」


大樹「よし、行きましょう翔さん!」


人の反応が多く集まる場所へ、ブラストスコードとビルドキャリアーは急行する。



_



そんな中、東京ではスカイウォーレンスの大群が襲撃開始。恭一郎達がいない今を狙ってきたのだ。




錬堂「やはり狙ってきたか…。」


満里奈「このままでは街が危ないです…!」


麗「私がソルジャージェットで…いえ、何とかなりそうですよ!」


MS秘密基地で焦る麗達だったが、その心配はすぐ解消された。






ブレアウィンド「そこまでですっ!ジャイロレーザー!」


ウォーファイター「ギギーッ…!」


現場にMSブレアウィンドが乗るブレアジャイロが現れて、スカイウォーレンスを次々と退治していくのだった。




麗「ブレアウィンド…結衣ちゃんね?」


ブレアウィンド「はい、麗さん。恭さんからもしもの時は頼むと連絡を受けていたんです。」


麗「そうだったのね…結衣ちゃん、スカイウォーレンスの相手を頼むわ。」


ブレアウィンド「了解ですっ!」






一方、反応があった場所に着いた翔と大樹は早速潜入。



翔「ここにみんながいるはずだ…!」


大樹「…!翔さん、あれ!」


中では村人達が強制労働を強いられていた。



翔「こんなにもたくさんの村人が…!?」


大樹「じいちゃんとばあちゃんもいる…というか、村人全員ですよ!」


翔「何だと…ん、あれはブロード!」


ブロード「ほら、働け働け!休む間などない!」


中央で指示するブロードを発見した翔。



翔「大樹、まずは周りのウォーファイター退治だ。」


大樹「はいっ!」


翔「だが、ちょっと待て。こいつで真っ暗にしてからだ。」


すると翔はメタルブラスターで照明を撃って真っ暗にする。



ブロード「何だっ!?急に照明が…!」


ウォーファイター「ギギーッ…!」


ウォーファイター「ギギギッ…!」


ブロード「ウォーファイター!?おい早く照明を…!」


急いで照明を元に戻したブロードだが、その時既に翔と大樹が労働場にいたウォーファイター達を全滅させていた。村人達も2人の後ろに集まった。



ブロード「お前ら…照明を壊した隙にウォーファイター達を…!?」


翔「残念だったなブロード!村の人達は返してもらうぜ!」


大樹「みんな、もう大丈夫ですよ!」


おじいちゃん「大樹!大樹なのか!」


おばあちゃん「大樹…!」


翔「いくぞ大樹!」


大樹「はいっ!」



翔「メタリック…アァァァップ!」

大樹「メタリック…アァァップ!」




電子音「Soldier Change Blast-Aqua!!」

電子音「Soldier Change Build- Ground!!」




翔と大樹はMSブラストアクア、MSビルドグランドに変身。



おじいちゃん「大樹が…!?」


おばあちゃん「その姿は…!」


大樹がメタリックソルジャーになった事に村人達は驚いた。



ブラストアクア「深海のスナイパー!メタリックソルジャー!ブラストアクア!」


ビルドグランド「轟く大地の咆哮!メタリックソルジャー!ビルドォォグランドッ!」


ブロード「そうか、お前が新しいメタリックソルジャーか…!」


ブラストアクア・ビルドグランド「「メタルブラスター!」」


ブロード「ぐあああ!」


2人はメタルブラスターを撃ってブロードを攻撃。



ヤマアラシレンス「ぐおおおお…!」


それと同時にヤマアラシレンスが壁を壊して吹っ飛んできた。



ブロード「ヤマアラシレンス!?まさか…!」


ヒートフレイム「とああっ!」


ヤマアラシレンスを追ってフレイムブレードを持ったヒートフレイムが到着。



ブラストアクア「いい所に来てくれた!」


ヒートフレイム「そうか、ここに村人達が…!よし、ここからみんな脱出だ!」


来る時にできた穴から村人達を逃がすヒートフレイム。



ブロード「おのれ、せっかくの奴隷が…!」


ビルドグランド「お前達の野望、ここでおしまいだっ!」


3人のメタリックソルジャーはファイティングポーズを構える。



_



3人のメタリックソルジャーとブロード、ヤマアラシレンスの入り乱れバトルとなる。



ビルドグランド「うおおおおおおっ!」


ブロード「ぬううううううん!」


ブロードとビルドグランドは互いに組み合い、自慢の怪力でのパワー勝負に発展。



ビルドグランド「おおおおおおっ…らあっ!」


ブロード「ぐおっ!?」


両者一歩も譲らない中、とっさにビルドグランドがブロードに張り手をぶつけて吹っ飛ばす。



ブロード「おのれぇ…!」


ブロードスティックを構えるブロード。



ビルドグランド「よしここは…ソルジャーサブウェポンカード、装填!」




電子音「Soldier Sub Weapon Soldier Crow!!」




ビルドグランド「ソルジャークロー!」


ソルジャーコマンダーにソルジャーサブウェポンカードを装填して、右腕に3爪のソルジャークローを装備する。



ビルドグランド「はあああああっ!」


ブロード「ぐおお…!」


ソルジャークローを使って、ビルドグランドはブロードに連続攻撃を放つ。




ヤマアラシレンス「おのれぇ…これでもくらえ!」


一方ヤマアラシレンスと戦うヒートフレイムとブラストアクアは、飛んでくる針を避けつつ戦っていた。



ヒートフレイム「あの針、結構厄介だな…!」


ブラストアクア「よし針は俺に任せろ!お前は攻撃に集中するんだ。」


ヒートフレイム「わかった、頼むぞ!」


ヤマアラシレンス「針の餌食となれえええええ!」


ブラストアクア「アクアスナイパー!アクアバレット!」


飛んでくる針をアクアスナイパーで撃ち落としいくブラストアクア。



ヒートフレイム「くらえっ、フレイムブレード!」


ヤマアラシレンス「ぐぬぅ…!」


隙ができた所へヒートフレイムがフレイムブレードで攻撃する。



ヤマアラシレンス「ぐうう…!」


ヒートフレイム「よし、今だ!」



ヒートフレイム・ブラストアクア「「ソルジャーアタックカード、装填!」」




電子音「Heat-Flame Soldier Attack!!」

電子音「Blast-Aqua Soldier Attack!!」




ダメージを受けたヤマアラシレンスに対して2人はソルジャーアタックカードを装填。



ブラストアクア「ディープアクアショット!」


ブラストアクアの「ディープアクアショット」が命中。



ヒートフレイム「フレイムビクトリーフィニィィィッシュ!」


その上から、ヒートフレイムが「フレイムビクトリーフィニッシュ」を決める。



ヤマアラシレンス「ぐああああああ…おのれ…!」


2つの必殺技を受けたヤマアラシレンスは爆破した。



_



ブロード「おのれ…作戦は失敗か…!」


ヤマアラシレンスを倒されたブロードは悔しがりながら退散。



ビルドグランド「勝った…勝ったんだ!」


ヒートフレイム「いいや、まだ仕上げが残ってるぜ。」


ブラストアクア「未完成とはいえ、ウォーレンスが使おうとしていた秘密基地だ、破壊するんだ。」


ビルドグランド「はいっ!よし…グランドハンマー!

ソルジャーアタックカード、装填!」




電子音「Build- Ground Soldier Attack!!」




ビルドグランドはグランドハンマーを装備すると、ソルジャーアタックカードを装填。



ビルドグランド「ハイパワーグランディック!はあああああああああああああああああっ!」



強制的に作られた未完成の秘密基地をグランドハンマーによるエネルギー攻撃「ハイパワーグランディック」をぶつけて、豪快に破壊した。






ウォーファイター「ギギーッ…!」


ブレアウィンド「やった…これでスカイウォーレンスは全滅です!」


東京の方はブレアウィンドがブレアジャイロでスカイウォーレンスの全滅に成功した。



麗「暁くん、東京の方は結衣ちゃんが頑張ってくれたわ!」


恭一郎「そうか、良かった…!」


連絡を麗から聞いた恭一郎も一安心。



翔「さて、そろそろ帰るか?」


恭一郎「だな…。」


恭一郎と翔は東京に帰る事になり、大樹や村人が見送りに来た。



大樹「恭一郎さん、翔さん、ありがとうございます!村のみんなを救いだす事ができました!」


恭一郎「気にするなよ。それに、大樹の力で救ったって事も忘れるなよ。」


大樹「はいっ!いつでも呼んでください、駆けつけて戦いますよ!」


恭一郎「あぁ、待ってるぜ!」


大樹はいつでも加勢すると約束して、2人と握手を交わした。




翔「いい奴だな、大樹は…!」


恭一郎「あぁ。」


心強い仲間を後にして、恭一郎と翔はヒートチェイサー、ブラストスコードで東京へ走った。







続く



_



次回予告


 街で熱中症になって倒れた麗。それを助けたのはなんと、ゴダーイとDr.ミーヤスだった。

そこで麗は、ゴダーイから衝撃の事実を聞く事になる…!



次回、第17話「父と娘の真実」

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