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【詩】何処かの世界の誰かたち     【シリーズ】

花売り

作者: FRIDAY


 花を売る少女


 籠一杯に花を挿し


 今日も街を売り歩く




  お花を一輪如何ですか


  綺麗なお花はいりませんか




 色とりどりに咲く花々


 色鮮やかに笑う花々


 道行く人々へ声を添え


 優しい香りを振りまいてゆく




  お花を一輪如何ですか


  綺麗なお花はいりませんか


 


 今日も彼女は花を売る


 疲れきった人々に


 色と香りと笑顔を届ける


 


  お花を一輪如何ですか


  綺麗なお花はいりませんか




 悲しみに暮れる人には優しい花を


 喜びに舞う人には幸いの花を




  お花を一輪如何ですか


  綺麗なお花はいりませんか




 よく晴れた日にはきららかな花を


 雨の降る日には艶やかな花を




  お花を一輪如何ですか


  綺麗なお花はいりませんか


 


 花を売る少女


 彼女は世界へ幸いを売る




  お花を一輪如何ですか


  綺麗なお花はいりませんか



 

 

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