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第三話 初!チームバトル!

遅くなってしまって申し訳ありません。


忙しいんですよ、私もww

暇だったら見てくださいな

 浩太は悩んでいた。

  親父の願いにのっとり、福田と一緒に山を制覇するのか

  一人で制覇するのか、ここに残って楽しむか。

  このことは母にも言っていないし、親友である啓一、啓二にも言っていない。

  2年前まで、親父の会社だったhiraokaモーターは「地獄のチューナー」こと

  鈴木周が切盛りしている。ただ、チューンはほとんど浩太、啓二がしている。

  鈴木がチューン、メンテをするのは、バトルをして、彼が認めた人だけだ。

  それほど、すごいチューンだからそうしているのだろう。

  そして、浩太は鈴木を呼び出して、相談した。

浩太「福田っていうやつから、峠日本制覇プロジェクト

  というのに誘われているんです。どうすればいいですか?」

鈴木「俺はそんなの知らんよ。自分で悩んで、自分で答えを出しな。

   ただ、それをするのは勝手だが、仕事はちゃんとやれよ。」

浩太「はぁ…」

鈴木「ただ、浩の願いは峠の制覇だろ?」

浩太「そうですけど…」

鈴木「親父に反抗しまくったんだから、親孝行してみれば?」

  浩太は昔、有名なヤンキーだった。

  どこかに出かければ、必ず怪我をして帰ってくるという

  噂が立つほどである。

  ただ、頭はそこそこで、授業は決してサボらなかったという

  ちょっと変なヤンキーだった。

  麻由美に聞こうと思った浩太であった。



  麻由美の家に行こうとした浩太は、偶然カフェで麻由美を見つけた。

  福田と一緒に居たのが見えた。好奇心でカフェに入っていくと

  話し声が聞こえた。


福田「どうだ?参加しないか?」

麻由美「浩クンはどういっているの?」

福田「まだ決めていない。」

   プロジェクトのことを話しているようだ。

麻由美「浩クンがやらないなら私もやらない。

    浩クンがやるなら私もやる。」

福田「じゃあ、聞こうぜ、浩太に。」

浩太「気づいてた?」

福田「エンジン音で気づいたよ。」

浩太「うっ…」

麻由美「気づかなかった~」

福田「で、どうするんだ?浩太」

浩太「あと二人いれてくれるんだったら」

福田「工藤兄弟か?」

浩太「御名答」

浩太「啓一は見る力がある。相手のうでや弱点とか。

   啓二は、腕は俺らにはちょっと及ばないが、

   整備、チューンに関してはもう一流だ。」

福田「誘ってみよう。」

浩太「サンキュ。」


その夜…

啓一「5台追走な。浩太が前、浩太の後ろに俺、麻由美ちゃん、

   啓二、そしてあんただ。」

福田「わかった。じゃあ、行くぞ。」

  そして5台は暗闇の中へ消えていった。

  トランシーバーから啓一の声が聞こえた。

啓一[対向車線から5台くらい車がきている。

   少し落とすぞ。]

[[[[了解!]]]]

  5台とすれ違った。

  すれ違ったとき、殺気を帯びたオーラが浩太には見えた。


山頂…



  走り終えたあと、浩太はしゃべった。

浩太「さっきの5人、すげえ速そうだった。

   殺気を帯びたあのオーラ、間違いない、絡んでくるぞ!」

福田「オーラは感じたけど、そんなに危ないのか?」

浩太「やべぇ、ヤンキーとしてのオーラも感じ取れた」

浩太「いいか、啓一と麻由美ちゃんは、二人でいて、

   啓二、スパナだ。福田は、俺らのクルマを守ってくれ。」

啓一「おう!」

  そのとき、太いエンジン音が、また上ってきた。

浩太「きたか…」

  降りてきたのは5人組だった。

浩太「何のようだ?」

  浩太は、さっきとは違う、太く、強く、静かな口調で問いかけた。

??「文句あんのか!?」

浩太「走るんだったら好きにしろ。通るんだったらさっさと通れ。

   ただ、ここでの喧嘩は受けつけねぇぞ。」

??「殺す!」

  3人はすごい勢いで2人に飛び掛った。

  それを簡単に撥ね退ける浩太と啓二。

  隙を突いて肘鉄を食らわす。一人は気絶。

  スパナを出し、みぞおちにクリーンヒット。

  2~3発殴られたが、啓二が後ろへ回り込みスパナで背中を殴る。

  気絶した。

浩太「ふう。」

??「すいません、あいつ、喧嘩っ早くて…」

浩太「本来の用は?」

??「えっと、バトルしてほしいんです。峠の。」

  クルマは5台、JZX100系の3兄弟、C33ローレル2台の体制だった。

  気絶した3人組がおきた。

小宮山「あのガタイがいいのが佐藤、坊主が田中、ロン毛が中西です。

    あの3人が3兄弟を操っています。

    そして、僕が、小宮山、メガネが…」

長居「メガネっていうな!長居悠太だ!」

小宮山「悠太と僕がローレルを使ってます。」

佐藤「てめぇえらそうな口きいてんじゃねえ」

浩太「この山の№1は俺だ。」

佐藤「5対5か。じゃあ、手っ取り早い。さっさとはじめようぜ!

   上り2本、下り2本、決着がつかなかったら、往復一本」

浩太「上りは、福田と啓二で行く。下りは、麻由美ちゃんと啓一、頼む。」

浩太「福田、啓二行って来い!」

啓一「浩太、お前は?」

浩太「四本目に、後からついていく。タイヤを温める」

啓一「わかった。」

  山には、静けさと緊張感が張っていて恐怖感をさらにあおっていた。

小宮山「一本目は上り、こっちは中西を出します。」

浩太「わかった、じゃあ、啓二を出す。」

浩太「一本目は100系マークⅡ、中西だ。啓二、出ろ!」

啓二{了解}

  啓二のインテグラにはハイレスポンスなターボを装着している。

  ビッグスロットルとあいまって、FFで285馬力を搾り出す。

  それに対して中西のマークⅡは、旧型のツインターボエンジンを積んでいる。

  峠に対応させた仕様。馬力は420ぐらいだろう。

啓二「中西は誰?」

中西「俺だ。」さっき喧嘩で特攻きったやつだった。

中西「手っ取り早くはじめようぜ!逃げてもいいか?」

啓二「ああ。

   ここでは逃げのタイミングで進んでいいっつうのがルールなんで。」

中西「わかった。」





  山は一瞬の静寂に包まれたあと、B18C改ターボの音がこだました。


  スタート直後の左コーナー、中西は果敢に攻めてくる。

  その直後のS字コーナー、タックインを決めてオーバーステアを出し、そのままFドリ。

  カウンターはほとんど、いや、全く出さないのが啓二のスタイルである。

  アクセルは、コーナーを抜けてから初めてアクセルをベタ踏み。

  一方中西は有り余るパワーを有効にドリフトに持っていく。

  弱カウンターで一糸乱れぬラインを描く。

  馬鹿でかいクルマを正確に持っていく意外に理論派なスタイルだ。

  ちょっと長いストレートを抜けたら、ゆるい右コーナー。

  その次の右ヘアピン。意外に長いコーナーを難なくパス。

  このときわずかに中西と啓二の差は開いていた。

中西「くそっ…ブレーキングで負けたか…」

  マークⅡは軽量化をしても、せいぜい1300kgが限界だ。

中西「ヘアピン抜けたら長いストレート。S字はあっても、完璧についてくる

   引き離すのはその後の低速コーナー軍か!」

啓二「大丈夫、ついていく!!」

  マークⅡのウエストゲート音が鳴り響く。

  その次の左、2台とも難なく抜けていく。

啓一{低速が引き離すチャンスだ。タレてもいい、全開でいけ!}

  啓二の無線からげきが飛ぶ。

  だがしかし!

  3つ目のヘアピンでアウトから進入。そこでサイドバイサイド、

  4つ目でマークⅡが啓二のインテグラのラインを塞ぐ!!

中西「いっけぇ!」叫ぶ中西。

啓二「くるなァ!」怒鳴る啓二。

  二つの思いとラインが交錯したそのとき、

  一気に抜きかかる中西!たった一瞬のことだったが、

  啓二と中西にはとても長い時間だったのであろう。

  立ち上がりで中西が完全に前に出た…

  だが、啓二の目はまだまだ死んでいなかった。

啓二「高速ではイヤでも離される…だが低速なら充分だ!」

中西「これ使うのは嫌いなんだが…」

  一瞬マークⅡが逆に振った。その後、派手なドリフトへと走りを変えた!

  タイヤはたれるし、遅い走りだが、視界をさえぎるにはちょうどいい走り

  なのだろう。

啓二「ナメてんのか!?」

  だが、その走り方へと変えたことで、啓二は意外と簡単に追いつけた。

  そして運命の低速コーナー軍へと2台は消えていく。

  路面のブラックマークと、疾風を残して…


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