人間界のトップ8!
登場人物増えます!!
ある時、魔界で売買をしている時の話だ。私は定期的に、人間界の物を魔界に行って売っている。
特に、人間界の野菜や肉は人気でよく買ってくれる人が多い。逆に私は、魔物の心臓や皮などを手に入れている。
今日もいつも通りの日々だったのだが、一瞬だけ魔王城の方から膨大な魔力を感じた。いくら魔族でも複数人では、ほぼ不可能に近いほどの魔力量だ。
私はエルフ種であるから、魔力感知には敏感でそれは年齢と共に増す。だからこそ、今の魔力量は一般的にあり得ないものだった。
魔界と人間界が、分けられてから大きな争いはなく至って平和であったが数千年が経った今、その均等が崩壊するのではないかと懸念していた。
(これは……早く伝えねば、きっと何かが起こる。それもきっと恐ろしいことだ。)
私は急いで、人間界へ戻って自身のエルフの代表のところへ向かった。
そこは大きな森の中にあり、エルフや精霊の魔力がなければ入ることができない様になっている。
なんの変哲のない空間に手を当て魔力を流すと、目の前がさっきまで木で覆われていたのが一瞬で道が開かれた。
この道を数分歩くと、木に家が付いてるようなアニメでもよくあるエルフの家が数多くある。
少し遠くから、見覚えのある人物が声をかけてきた。
「おぉ……! 久しぶりではないか。元気してたか?」
彼がエルフの代表であるストーリアだ。身長は高めで痩せ気味で胸まで伸びている白い髭が目立つ。
老化からか杖を常に使っている。年齢は軽く1000年は超え、エルフの中で最も年長でありほぼ歴史みたいなもんだ。彼に聞けば分からない事は何でも知っている。
「挨拶している場合ではない!大変な事になったぞ今すぐに、セレツィオナーティ会議を始めなければならない。さもなくば、人間界が危険に晒されるかもしれん。」
「なんだと?そんな重大な出来事があったのか?今すぐ事を話せ。」
私は、感じたことをありのままに伝えた。
ストーリアは、今までに見たことがないくらいに険しい表情で苦慮していた。それもそうだ、もしかしたら新たな争いが始まってしまう可能性がある。
でも、こちらとしても争いはしたくない。血も流したくないし、出来れば穏便に済ましたい。
セレツィオナーティ会議は、人間界の代表8人が集い10年に一度定期報告をする。
特に何もなくても、会い情報交換をするようにしている。人間でいえば新年会に近い感覚。
「明日、会議を開こう。各種族に伝達を頼む。拒むことは出来ないと伝えておきなさい。そして魔界に諜報員を送る。少しでも情報が欲しい。」
それから次の日、セレツィオナーティ会議がエルフの地にて始まった。
朝からストーリアは、大きな丸いテーブルのある椅子に座っている。種族同士が集うときは、大体皆時間が疎らなので先に待っている。
すると、大きな翼の音がする。
「こんにちわ!おじちゃん!元気? あれ……なんか老けた?」
最初に来たのは、半人半鳥のハーピーのチェッリーノだ。翼は緑と黄色で上半身以外は鳥と同じである。
鍛え上げられた、上向きの小さいお尻がとても美しく可愛い。そして羽毛から見える脇も捨てがたい。
いつもエメラルド色の耳飾りを付けている。服は着ていなく、大事な箇所は分厚い羽毛で覆われている。
彼女は、元気でいつも明るいが空気を読めないところがあり少し困っている。
「うるさいわ、黙っておれ。空いてる席に座りな。」
「はーい。びっくりしたよ急に会議なんてするんだから。ボケたのかと思ったよ。」
ゆっくりと退屈そうに、毛繕いしながら座る。
それから外が騒々しいと思ったら、デューロとルチェルと顔の赤いファッブロとノービレが来た。
「おお久しぶりだな、ストーリア。元気か? 良い酒持ってきたぞ。」
「ああ、元気だ。毎回酒持ってくるのは良いがそれ自分用だろう?」
「すまんな、その通りだ。ゴクゴク......。んまい!」
「ファッブロは全く......。デューロ、3人共ここまで運んでくれてありがとう。」
「あぁ、いつもの事だ! 筋トレにはちょうど良い。」
半人半馬のデューロは、毛皮はきれいなブラウン色で、とにかく活発で走るのが好きだ。好物はりんごである。
ファッブロは、酒好きで最近は武器は作っていないらしい。つまり、ニートのアル中である。
ルチェルは、真面目で主に土木の仕事をこなしており、人間界のインフラを支えている。生魚が大好きだが、最近は焼き魚に浮気している。
そして、このノービレは勇者の末裔であるが、今はそれほど勇者の力は持っていない。最近は、奥さんと仲が悪く、デューロとよく遠出しているらしい。
「よく来てくれた、急に呼び出してしまい申し訳ないさぁ、4人とも席に座ってくれ。デューロはゆっくりと休んで構わん。」
「気にするな! このドワーフが家出るギリギリまで酒を飲んでいたから急いで来たんだ。全く......。」
「まぁ良いじゃないか、時間には間に合ったんだから。全くうるさい馬じゃ。」
「それは、俺が一生懸命走ったからだぞ? 他のケンタウロスなら間に合ってないな! おい!!ケンタウロスに対して『馬』呼びは禁句だぞ?!」
「お前たち、ノービレが困ってるではないかそれ以上はよせ。」
「いやいや...ゴホン、気にするでない積もる話も有るだろうに。」
「それにしても、人間は本当に歳を取るのが早いな......。もうおじさんか。良い案を思いついた! エルフの寿命を分けてもらったらどうだ?ハーピーくらいは長生き出来そうだぞ。」
「いや、寿命は短くて良い。むしろ、長生きしたらやる事が無くなる。いうて、ハーピーと人間の寿命はそう変わらないだろう?20年くらい増える位だ。
ルチェル、気を遣わせてすまぬ。老いたじじいに構わなくても良いぞ。今度、釣りに行かないか?」
「ノービレがそう言うなら良いが......。相変わらず奥さんから逃げているのか? 良いぞ付き合おう。」
7年ぶりに、皆んなで集まったからか、大変に賑やかである。エルフは、うるさそうにしながらも笑みを浮かべながら彼らを見つめていた。
この平和を、自分が生きている限り何千年も守っていかなくてはならない。そう確信した。
皆座り始めてから、最後の2人が来た。
マーメイドのカリーナと獣人のガッタである。
「あれ? 皆さんもう集まっていたのですか? 」
「みんな元気ー? あっ! ノービレ! 私の背中に載せて一緒にデートしたかったのに......。あいつの背中に載ったの?浮気だにゃ!」
「いや浮気じゃないから良してくれ、好意は嬉しいが交際なんて言うとまた勘違いしてしまう。それに、私の元に来なかったであろう。」
マーメイドは、お淑やかであり嫌う者はいない。勝手に、ファンクラブが有るくらい人気である。
今地面を歩けるのは足だけ、人型にしている為だ。
大きいバストに顔も美形で、髪の毛もさらさら、鱗も綺麗なサファイヤ色である。マーメイドの中ではトップに美しいらしい。
最近は、歌にハマっていて上手くなったらしいが、歌を聞いた他の種族が昏睡してしまった為、禁止令が出ている悲しき歌姫である。
ガッタは、猫の獣人で元気で好戦的。自分の末裔が勇者に、救われた恩を忘れずにいる。
今でも、ノービレにべったりである。
うっかり発情期で、色々な人間と子供を作ってしまう。
体毛は茶色で、かわいい耳に程よいバスト、走る時は四足歩行の為全身がかなり引き締まっている。
所謂、アスリート体型だ。感情的になると語尾に「にゃ」がつく。
2人が座ってストーリアが話し始めた。
「皆、よく集まってくれた。今回は今までにない重大な事案である。もしかしたら、魔界と人間界で大きな争いが起きるかもしれん。私たちで、血を出さずに食い止めねばならん。」
その場に居た誰もが黙ってしまった。
ここまで読んで下さりありがとうございます。
やっと登場人物が、一気に増えました!
ずっと、3人だけだったので飽きてましたよね?
やっとかけて嬉しいです。
名前覚えずらいかもしれませんが、これ全部適当ではなくイタリア語です。
なので、へぇーこういう意味なんだーくらいで興味持ってくれたら良いかなと思います。
次は、魔界に行く話にするつもりです!




