お前はどうしたい?
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
夢の内容はそのまんまです。
一度親かと思いましたが、改めて考えるともっと相応しい方がいらっしゃいました。
夢とかない。結婚したいとも、偉くなりたいとかも思わない。ただ平凡でありながら、優しい人に囲まれて、日々を平和ボケして生きて行ければ良い。でも老後の資金は集めて置きたい。実体のある人が誰も居なくなった後に縋れるのは、お金だ。お金が欲しい。お金を貯めないと。
そうやって毎日を生きている。だから何の成長もしない。数年前の自分と何も変わらない。結局、何も返す事が出来なかったなぁ。ゴミだけ渡して去ることになってしまった。
そんなある時、目覚めると目の前に私が居た。私は布団の端っこに腰を下ろして、意思の強い、鋭い眼光を煌めかせた。
「お前はどうしたい?」
厳格なまでの無表情だった。同じ私とは思えない。だから見掛けだけは同じで、中身は別の方なのだと思った。この厳かな雰囲気に覚えがある。だから、だから。
「わ……私は……」
結局、私に何も伝える事が出来ずに一週間が過ぎた。結局その答えをまだお伝え出来てない。
気分転換に新しい神社を訪れる事にした。通い詰めた神社の道成を外れたところにある。今日は挨拶に行こう。
そう思って道を歩く。摩天楼の合間を縫うようにして、漸く其の場所を発見した。思わず目を見開く。新しく建て替えの真っ只中だった。だが息を飲んだのはそこでは無い。掲げられた文字を見て、思わず絶句をした。
「出世……?」
目の前には急斜面の様な石段が天高く続いている。なだらかな道は工事中で、社に挨拶をするにはこの聳え立つ石段を登らなくてはならないのだと知る。
登れるだろうか? 途中で転んで石段に頭を打ち、社を穢す真似はしないだろうか? それでも登ろうと思った。登らなくてはならないのだと感じた。
石段は目で見た通り、一段一段が高く、跨ぎ越す様に足を回す。あの場所に居た時よりも、遥かに急な斜面。故に途中で何度か足を止めた。でも、ちゃんと頂上まで辿り着けた。
恐らく夢に出て来た神様だけでなく、他の方々も気を使って下さっている。煮え切らない私に対して、根気強く付き合って下さっている。
女の幸せを望まないならば、金を貯めたいならば、出世が一番手っ取り早い。何か入れ込む物があれば、きっと成長の足しになるだろうと、影日向でずっと、ずっと。
だから帰る途中である場所に寄った。
その場所を囲うように天まで届く摩天楼。この様に称したら不敬であるが、大都会に存在する孔。あの方が、降り掛かる火の粉を払い続け、守り続けた場所。
「九曜様」
「何だ」
九曜様は御神酒を片手に一瞥した。相変わらず眼光は健在で、目を合わせた物を平伏させる威圧感があった。黙って此方にお近付きになると、黙って私の頭を掻き回す。全てお察しの様だった。
「器が無いんです。例え出世しても、着いてきて下さった方も、縁を紡いで下さった方々も、きっと失望させてしまいます」
「結果が全てでは無いだろう。死に物狂いで行った者に失望するとでも?」
九曜様自身が死に物狂いで悲願を成就させようと奔走したお方。だからきっと同胞を放っては置けない。自らの矜恃に掛けて、絶対に見捨てない。
掻き回して居た手が離れ、背中を叩く。元気を出せ。と言葉ではなく行動で入魂させて戴いた気がする。
「書きたいです。九曜様の話」
「それが、夢での回答であるか?」
じいっと目を合わせる。あの夜に見た鋭い眼光。それを彷彿とさせる目だった。やはりあの時の私は九曜様……。
「はい」
「良い。自分の事も、我らの事も信じられる様に。それが先決だ」
九曜様の回は何時も緊張してしまいます。
お会いする度に、○○○○妃に飛び掛った○○○○○の最期を思い浮かべます。
元ネタ引っ張ると著作権引っかかるので、かなり丸めて。
『ここまで大切にされておきながら、私は何故気が付か無かったんだ……』という失望状態。
夢とか無いんです。
結婚も、出世も、あまり興味は無いんです。
でも物凄い金の亡者なので、お金には目がありません。
独り身故にお金が誰よりも必要!!
そうやってぼーっと生きていたら、異動のお知らせとか、出世の坂を偶然発見しました。
皆様、物凄い気を使って下さったのだと。
何もしないで金を獲られるとは思うなと。
出世して、成長するのが良いと。
だからあえてまた荒波に突っ込んでやる。
やるだけの事はやって来いと。
その上での夢でのあの台詞だと思います。
『お前はどうしたい?』