表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/72

29:そうこなくっちゃ!

賢者アークエットの話をろくに聞いていなかったが、ジョディはしっかり聞いてくれていた。そこは専属メイドだけある。プロの仕事ぶりというのだろうか。それに比べ私は……。


ともかくジョディのおかげでこれからすべきことも理解した。


冷水に顔をしばらくつけ、シャキッとしてから身支度を整える。

ノア王太子が少しでも明るい気持ちになれるようにと、ジャスミンを思わせる明るい黄色のワンピースに着替えた。髪は編み込みにして後ろで一本にまとめ、動きやすく邪魔にならないようにする。


その後は……国王陛下夫妻とノア王太子の兄弟、宰相、帰還した陸・水・空の騎士団に会い……合間に朝食をとったようだが、その記憶はない。とにかく沢山の励ましの言葉をもらい、気づくとレブロン隊長、賢者アークエット、そしてルドルフと共にクロッカスのそばにいた。離れた場所に厩舎も見えるので、どうやらここはワイバーン達の寝床のようだ。


「嫌だ。俺はサラ様をクロッカスに乗せるつもりはない。見てみろ、今のサラ様を! いくら俺につかまれ、と言っても無理だ。落馬ならぬ、落ワイバーンになる。時間はかかるが、馬車にすべきだ」


「でもワイバーンが一番早い移動手段なのです。魔法での転移は体への負担がかかります。でもサラ様は睡眠不足で、心労も大きい。魔法で転移しては、到着同時に動けなくなる可能性もあるのですから」


「だから馬車にすればいいだろう!」


軍服姿のルドルフ。

深緑色のローブにアッシュグレイ色のチュニック姿の賢者アークエット。

この二人が珍しく言い争いをしていた。

それを止めたのは……軍服姿のレブロン隊長だ。


「二人とも、やめてください。サラ様がすぐおそばにいるのですよ? 分かっていますか?」


レブロン隊長の言葉に、ルドルフと賢者アークエットが黙り込んで私を見た。

私は……ただ無表情に二人を見つめるだけだ。


「サラ様が例えお元気だったとしても、騎士でもワイバーンの使い手でもないのです。ワイバーンでの移動は、どんな時であろうと、私は反対するでしょう。その上で、解決方法として提案します。まず、本来は人間に対して使うことは禁じられている力を、これからサラ様に使いますが、これは内密にしてください。バレれば、私は精霊騎士の隊長の任を解かれ、二度と人間との接触ができなくなるでしょうから。……この力を使い、サラ様が元気になられたら。弟の転移の魔法で、ロセリアンの森へ移動してもらいます」


賢者アークエットが驚いた顔をして、レブロン隊長を見た。ルドルフはなんのことが分からないようで、困惑している。


「レブロン、いいのか……?」


「そうするしかあるまい。私はワイバーンに乗ったことはないが、転移の魔法で移動できるのは二人。それはお前とサラ様だ。そうなると私がこの団長殿とワイバーンに乗るしかない」


「そういう意味では……」


戸惑う賢者アークエットの肩を、レブロン隊長がポンと叩く。


「ノア王太子様は、精霊王様の妹君を助けてくださった。その感謝の気持ちもある。だから構わない」


そう言うとレブロン隊長が私と向き合った。

金色の瞳が優しく私を見ている。


「サラ様。肩の力を抜いてください」


レブロン隊長が私の両肩を掴んだ。


「気丈ですね。サラ様は。涙をこぼすこともなく。ここまでやってきた。でもとうに限界を超えています。……少し、気持ちを楽にしましょう」


とても優しい眼差しを私に向けたレブロン隊長は、穏やかな表情になった。


そして――。


「ヘルラン ハリジッエトラン ヘルラン サラルナーン」


美しい言葉だった。

普段のレブロン隊長の声とは違う、澄んだ高音の声。

言葉の一つ一つが、耳から全身へと流れ込んでいく。

澄んだ青空に吹く風の音。

川のせせらぎ。風に揺れる草木の葉音。

鳥のさえずり。動物の鳴き声。虫の声。

全身が光に包まれ、温かく感じ……。


気づいたら目を閉じていたようで、目を開けると。

目の前にノア王太子がいる。


「私は大丈夫だから。心を強く持って」


その瞬間。


鉛のように重くなっていた体に、力がみなぎった。

どこかに置いてきてしまった感情が、戻ってきたように感じていた。


目が覚める。

まさにそんな感じだ。


そう。私はこれからノア王太子に会いに行くのだ。

そのノア王太子は……。

元気がない。

ノア王太子の元気がないのであれば。

私は元気でいないと。

私まで元気がなかったら、困るよね、ノア王太子も。


太陽の陽射しを感じる。

嵐が去り、空には雲一つない。

清々しい風が肌に触れ、気持ちがスッキリしていた。


「皆さん、ごめんなさい! 私、どうかしていたわ。もう大丈夫です。なんだかすごく元気になれました。さあ、行きましょう。ノア王太子様の元に!」


「そうこなくっちゃ! それこそがサラ様だ。ノア王太子様は死んだわけではない。大丈夫。それに俺は聞いたことがある。ダークフォレストには、どんな瘴気の穢れでも癒せるホワイトセレネという花が」


「「ルドルフ!」」


レブロン隊長と賢者アークエットが同時に叫び、ルドルフは「うわぁっ」と腰を抜かそうになっている。


「余計なことを言うのではない!」


「さあ、早く私をそのワイバーンに乗せてください。どう考えても我々の方が到着が遅くなるのですから。出発です」


賢者アークエットとレブロン隊長に畳みかけられ、ルドルフはタジタジになりながらも、クロッカスに声をかけた。クロッカスはおとなしく姿勢を低くし、二人が乗るを待っている。


「では賢者様。ロセリアンの森のエストポートで」

「ええ。気をつけて」

「レブロン隊長、ルドルフ、お気をつけて!」

「ええ、サラ様もお気をつけて。フィル、サラ様を頼んだぞ」


こうしてレブロン隊長とルドルフをのせ、クロッカスはあっという間に上空へと飛翔した。


その姿をしばらく見送ると。


「サラ様。お元気になれて良かったです」

「レブロン隊長に無茶をさせてしまったようですね」

「聞いていたのですか?」

「心はここに在らずでしたが、音として聞こえていました」

「でもそれは秘密ですから。忘れてください」

「はい」


そこで賢者アークエットは大きく息を吐く。


「サラ様のお気持ちが戻ってよかったです。先ほどまでのサラ様は、サラ様であり、サラ様ではなかった。まるでサラ様に、穢れがついてしまったのかのようでしたよ」


「それは……そうですね。本当は私が一番しっかりしないといけないのに」


「そんなことはありませんよ。動揺したのはサラ様だけではないのですから。ご覧になったでしょう。私とルドルフが口論になっていたのを。あんなこと初めてです。私も……かなり動揺していたのでしょうね」


その言葉で気づいてしまう。


賢者アークエット、彼もまた、私と同じぐらい、ノア王太子のことを好きなのではないかと。長い時を生きる彼からしたら、ノア王太子は可愛い子供みたいなものだろう。いずれ国王として立つ彼を支えたい。そう思ってずっとノア王太子のそばにいたはずだ。その彼がまさか瘴気に触れるなんて……。


彼がノア王太子と過ごした時間は、私なんかよりずっと長い。思い出だって沢山あるはずだ。私よりうんと悲しいはずなのに、それをこらえ、事に当たっている。私が沈んでいる場合ではない。


「賢者アークエット様、ルドルフが言っていたホワイトセレネって……?」


「本当に。ルドルフはうっかりが多過ぎて……。忘れてくださいと言っても忘れられないでしょう」


出会ってそんなに時間は経っていないのに。賢者アークエットは私のことをよく理解している。


「ホワイトセレネというのは、ダークフォレストの奥深くに咲いていると言われている花です。その存在は一輪だけ。その花を求め、森に足を踏み入れる者がかつては多くいましたが、生きて戻った者はいません。もはや伝説。古い伝承。昔話。おとぎ話。今となってはダークフォレストに、その花を得るために足を踏み入れる者も、いなくなりました」


初耳だった。“君待ち”をプレイしている私でも知らない情報。


「そもそもダークフォレストには精霊王様も……精霊達も近寄りません。あの森に足を踏み入れると、精霊達はすべての力が弱まってしまうそうです。人間は……まあ、入ることはできるのでしょう。過去にホワイトセレネを求め、踏み入った者が沢山いたのですから。でも入ったら最後。生きては戻ることはない。そんな場所に入っていきたい人間なんて、いないですからね。結果、精霊も人間も近づかない。鳥や動物も見かけない。虫さえも寄り付かない。あの森を嬉々として闊歩するのは、瘴気ぐらいですよ」


そこで賢者アークエットは懐中時計を見つめる。


「ではサラ様、私達も参りましょう。ロセリアンの森のエストポートへ」

このあともう1話公開します!

20時台に公開します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【一番星キラリ作品をご紹介】
●出版社特設サイトはコチラ●
バナークリックORタップで出版社特設ページへ
婚約破棄を言い放つ令息の母親に転生! でも安心してください。軌道修正してハピエンにいたします!
80ページが試し読みできる特設サイトへ
『婚約破棄を言い放つ令息の母親に転生! でも安心してください。軌道修正してハピエンにいたします!』


●終わりから始まるハッピーエンド●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢の決断
『悪役令嬢の決断』

●これぞ究極のざまぁ!?●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢は死ぬことにした
250万PV突破『悪役令嬢は死ぬことにした』

●壮大なざまぁを仕掛けます!●
バナークリックORタップで目次ページ
婚約破棄された悪役令嬢はざまぁをきっちりすることにした
『婚約破棄された悪役令嬢はざまぁをきっちりすることにした』

●溺愛は求めていませんよ?●
バナークリックORタップで目次ページ
平凡な侍女の私、なぜか完璧王太子のとっておき!
『平凡な侍女の私、なぜか完璧王太子のとっておき!』

●コミカライズ化も決定●
バナークリックORタップで書報ページへ
断罪後の悪役令嬢は、冷徹な騎士団長様の溺愛に気づけない
ノベライズは発売中!電子書籍限定書き下ろし付き
『断罪後の悪役令嬢は、冷徹な騎士団長様の溺愛に気づけない』


●ピンチの連続!でも負けない!●
バナークリックORタップで目次ページ
ボンビー男爵令嬢は可愛い妹と弟のために奮闘中!
『ボンビー男爵令嬢は可愛い妹と弟のために奮闘中!』

●食に敏感、恋に鈍感●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢は異世界でラーメン屋台を始めることにした
『悪役令嬢は異世界でラーメン屋台を始めることにした』

●[四半期]推理(文芸)3位●
バナークリックORタップで目次ページ
悪女転生~父親殺しの毒殺犯にはなりません~
『悪女転生~父親殺しの毒殺犯にはなりません~』

●じれじれの両片想い●
バナークリックORタップで目次ページ
陛下は悪役令嬢をご所望です
『陛下は悪役令嬢をご所望です』

●のんびりほのぼの●
バナークリックORタップで目次ページ
転生したらモブだった!異世界で恋愛相談カフェを始めました
『転生したらモブだった!異世界で恋愛相談カフェを始めました』でお待ちしています!

●宿敵の皇太子をベッドに押し倒し――●
バナークリックORタップで目次ページ
宿敵の純潔を奪いました
『宿敵の純潔を奪いました』

●妹の代わりに嫁いだ私は……●
バナークリックORタップで目次ページ
私の白い結婚
『私の白い結婚』

●端役過ぎて重要な情報が……●
バナークリックORタップで目次ページ
闇落ちする息子の父親とは結婚しません!公爵令嬢はバッドエンドを回避したい
『闇落ちする息子の父親とは結婚しません!公爵令嬢はバッドエンドを回避したい』

●続編開始●
バナークリックORタップで目次ページ
断罪の場で悪役令嬢は自ら婚約破棄を宣告してみた
『断罪の場で悪役令嬢は自ら婚約破棄を宣告してみた』もぜひお楽しみください☆

●隙間時間でサクサク読める●
バナークリックORタップで目次ページ
愛のない結婚から溺愛を手に入れる方法
『愛のない結婚から溺愛を手に入れる方法』

●おじいさんと魔女!?●
バナークリックORタップで目次ページ
森でおじいさんを拾った魔女です~ここからどうやって溺愛展開に!?
『森でおじいさんを拾った魔女です~ここからどうやって溺愛展開に!?』

●断罪回避の鍵はお父様!?●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢に転生したらお父様が過保護だった件~辺境伯のお父様は娘が心配です~
『悪役令嬢に転生したらお父様が過保護だった件~辺境伯のお父様は娘が心配です~ 』

●笑えるドタバタ劇●
バナークリックORタップで目次ページ
旦那様、離婚してください!~悪妻化計画を実行中。溺愛されてもダメなんです!~
『旦那様、離婚してください!~悪妻化計画を実行中。溺愛されてもダメなんです!~』

●すれ違いからの溺愛エンド●
バナークリックORタップで目次ページ
わたしにもう一度恋して欲しい~婚約破棄と断罪を回避した悪役令嬢のその後の物語~
『 わたしにもう一度恋して欲しい~婚約破棄と断罪を回避した悪役令嬢のその後の物語~』

●表紙は蕗野冬先生の描き下ろし●
バナークリックORタップで目次ページ
悪女に全てを奪われた聖女―絶対絶命からの大逆転―
『悪女に全てを奪われた聖女―絶対絶命からの大逆転―』

●頑張れ!悪役令嬢!●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢です。ヒロインがチート過ぎて嫌がらせができません!
『悪役令嬢です。ヒロインがチート過ぎて嫌がらせができません!』

●やがて溺愛に至る迄の物語●
バナークリックORタップで目次ページ
皇妃の夜伽の身代わりに〜亡国の王女は仇である皇帝の秘密を知る〜
『皇妃の夜伽の身代わりに〜亡国の王女は仇である皇帝の秘密を知る〜』

●もふもふも登場します●
バナークリックORタップで目次ページ
周回に登場する中ボス(地味過ぎ!)魔女に転生!~乙女ゲーなのに恋とは無縁と思いきや!?~
『 周回に登場する中ボス(地味過ぎ!)魔女に転生!~乙女ゲーなのに恋とは無縁と思いきや!?~ 』

●表紙は蕗野冬先生●
バナークリックORタップで目次ページ
だから断る
『運命の相手は私ではありません!~だから断る~』はモブ転生した私が溺愛を回避しようとするお話です。

●俺様ツンデレ溺愛系●
バナークリックORタップで目次ページ
婚約破棄の悪役令嬢は娶られ、翻弄され、溺愛される
『婚約破棄の悪役令嬢は娶られ、翻弄され、溺愛される 』

●読み切り新作全4話●
バナークリックORタップで目次ページ
ざまぁと断罪回避に成功した悪役令嬢は婚約破棄でスカッとする~結局何もしていません~
『完結●ざまぁと断罪回避に成功した悪役令嬢は婚約破棄でスカッとする~結局何もしていません~』はサクッと読めます!

●ラストは仰天展開!●
バナークリックORタップで目次ページ
ずぼらな悪役令嬢×空から降って来たヒロイン=溺愛ルート??
本編全20話『ずぼらな悪役令嬢×空から降って来たヒロイン=溺愛ルート??』

●読者様感謝企画☆新作完結●
バナークリックORタップで目次ページ
ドアマット悪役令嬢はざまぁと断罪回避を逆境の中、成功させる~私はいませんでした~
『完結●ドアマット悪役令嬢はざまぁと断罪回避を逆境の中、成功させる~私はいませんでした~』はサクッと読める全5話です!

●全6話さくっと読めます●
バナークリックORタップで目次ページ
浮気三昧の婚約者に残念悪役令嬢は華麗なざまぁを披露する~フィクションではありません~
『完結●浮気三昧の婚約者に残念悪役令嬢は華麗なざまぁを披露する~フィクションではありません~』断罪の場で自ら婚約破棄宣告シリーズ第四弾。

●一番星キラリの超おススメ●
バナークリックORタップで目次ページ
断罪の場で悪役令嬢は自ら婚約破棄を宣告してみた~回避成功編~
読者様の声に応え『完結●断罪の場で悪役令嬢は自ら婚約破棄を宣告してみた~回避成功編~』続編公開&完結!

●新作公開●
バナークリックORタップで目次ページ
乙女ゲームのラスボスですが、勇者と結婚することになりました。
『乙女ゲームのラスボスですが、勇者と結婚することになりました。』は、女魔王が主人公です!

●一番星キラリのおススメ●
バナークリックORタップで目次ページ
婚約者のことが好きすぎて婚約破棄を宣告したバナー
断罪の場で自ら婚約破棄シリーズ第二弾
『完結●婚約者のことが好きすぎて婚約破棄を宣告した』一気読みがおススメです☆

●一番星キラリのもふもふ作品●
バナークリックORタップで目次ページ
もふもふ悪役令嬢の断罪が溺愛ルートなんて設定していません!バナー
断罪終了後シリーズ第四弾『完結●もふもふ悪役令嬢の断罪が溺愛ルートなんて設定していません!』もおススメです☆

●一番星キラリの悪役令嬢デビュー作●
悪役令嬢完璧回避プランバナー
毎日更新中!『悪役令嬢完璧回避プランのはずが色々設定が違ってきています』もぜひお楽しみください☆

●先手必勝!?●
バナークリックORタップで目次ページ
悪役令嬢はやられる前にやることにした
『悪役令嬢はやられる前にやることにした』

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ