『闇を救う』・・・『詩の群れ』から
『闇を救う』・・・『詩の群れ』から
㈠
お前に何ができるんだ?
と、聞かれても、沈黙の中で、俺は心中に思うことがある、お前の闇を救うということだ。
㈡
それは、馬鹿げた空想論だろう、人を破壊しているくせに。
そうは思わないな、俺は群衆の中に埋もれる君を見つめている、ただ、静かに。
㈢
否定論で誤魔化すなよ、本当に闇を救えるのか?
いや、そうじゃないんだ、闇を救うんじゃなくて、闇から救うんだ、ただ、迷宮の中で。
俺が死ぬか、お前が死ぬかなら、俺は必ず、そのどちらでも、笑っているよ。