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私の愛する家族に忍びよる男の影。

作者: 七瀬




私の名前は、『引野 梓』27歳、初めて付き合った彼とそのまま

結婚して、今は8歳の男の子と5歳の女の子がいるわ!


私は、幸せいっぱいなの!

毎日、充実した生活を送っているわ。


___表向きはね!



・・・実際は?

夫は、仕事が忙しく殆ど私と話す時間がないぐらい家には居ないの。

子供の事で、相談したい事があっても。


一方的に、【忙しい】と言われて相手にしてもらえないわ。


・・・でも、どうやらね? 夫は外で浮気をしているみたい。

夫にとっても、私が初めて付き合った彼女だったから、、、?

遊び足りてないのか? 家には帰りたがらないのよ。




上の男の子は、ヤンチャで学校で自分より弱い子を見つけては?

意地悪をしているらしく、何度か担任の先生に私は呼ばれた事が

あるのよ。



『引野さん、東矢君には何度も言ってますが、弱い者イジメはよく

ない事なんです! ちゃんと、お父様とお母様で話し合って東矢君が

イジメをしないように話し合ってくれませんか?』

『___はい、申し訳ございませんでした。』



・・・家でも? 

この子は、私のいう事を聞かないのよ。

誰に似たのか? 乱暴で自分が気に入らないと暴れ出すし。

どうして? この子がこんな風になってしまったのか、、、?



下の子はね、、、?

逆に大人しく、殆ど誰とも話さないの。

幼稚園でも、いつも一人でいるとか。


【私の家族は、この先どうなって行くのかしらね?】




___そんな時にね?

私は、高校の時に“いいな”って想っていた同級生の男性と出会ったの。


彼の名前は、『時山 戒斗』27歳、独身IT社長なんだって!


『おう! 久しぶりだな~俺の事? 覚えてるか?』

『うん! 時山クンだよね!』

『あぁ~中山さんも変わらないね!』

『___ごめん、私! “結婚”してるから名前が違うんだ!』

『___あぁ! そうだったの? 俺こそ、ごめん。』

『今は、引野になってね! 8歳の男の子と5歳の女の子のママなんだよ!』

『___えぇ!? 引野って? あの? 引野か!?』

『・・・うん。』

『付き合ってたのは知ってたけど? まさか!? 結婚してたなんてな!』

『時山クンは? 結婚してるの、、、?』

『___俺は、まだ結婚してないよ。』

『彼女ぐらいいるでしょ?』

『___いや? 仕事が忙しくて、“恋愛”はしてないんだよ!』

『・・・そうなんだ。』

『今度、俺とご飯でも行かないか?』

『___えぇ!?』

『なんなら? 俺が引野に話してもいいよ。変な心配させてもよくないし。』

『それなら、大丈夫だよ! 彼、家にあんまり帰ってこないから。』

『___えぇ!?』

『時山クンと一緒で、仕事が忙しんだって。』

『・・・こんなに綺麗な人が家に帰って居るなら、俺は直ぐに家に帰るけどな!』

『___えぇ!?』

『俺だって! 本気で好きな人がいるなら、仕事ばかりしないよ。』

『・・・時山クン。』



私はこうして、、、。

時山クンと会う事が増えていったの。


家族の事を忘れて、、、。





___そのうちね?

時山クンといる時間の方が私にとって大事に想えてきたわ。


そして、“一線を”超えてしまった。


私はもう、自分でコントロールする事が出来なくなっていたの。

そして私は、家族を捨てて。



___家を出て行ってしまったの。

家族より、一人の女として! 彼を選んでね。




『おい! ママは、何処に行ったんだ、、、?』

『僕、知らない、』

『・・・・・・』

『梓! 何やってんだよ! 子供をほったらかしにして、、、!!!』


【プルルルル プルルルル】

【ただいま、電話に出る事が出来ません、用件がある方は

メッセージをぞうぞ!】


『梓、何処にいるんだよ! 直ぐに帰って来い! 子供をほっておいて

いいのか! 今すぐに帰って来い、、、!!!』




『ねえ? これから何処に行こか?』

『___貴方となら、どこまでもついて行くわ。』

『___あぁ!』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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