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ブースト・VASARA  作者: ルク穴禁
第14章(変わる世界)
98/102

098(最終決戦、反撃の狼煙)

「ククク…………そうは問屋はおろしがねってね」


ザキン! バサラは瞬時に大ブレードでミッターケースを真っ二つに斬り捨てる。


『ガアーーー! ガアーーー! お前の行動は全て把握出来ていたのに! 何故だーーー!』


無惨に萎んでいく女王。泥々のクラゲの様だ。


「貴様、よくも!」


ズドン! ナコシがビームガンなしでビームを撃とうとするが、先にバサラのビームがナコシの腹を貫通する。


それを目の当たりにしていた徳川は逃げる。木村はいち早く気付き、バサラに指示を出す。


「ハイブリッド! オリジナルが逃げたぞ! 追えー!」

「ああ、分かってるよ」


バサラは木村にブーストガンを投げてパスする。


バサラはチェーンをブースターにして、徳川を追いかける。

(逃げる手段は俺が乗ってきたフライングバイクか? それとも飛行円盤か?)


通路に1000体もの宇宙人軍の軍隊がビームガンを装備して待ち構えていた。一斉にビームを掃射してくる。バサラはチェーンの4つをシールドに、4つを大ブレードに、4つをビームガンに、残り6つをブースターのままにして応戦する。


ビームの雨嵐をシールドで防御しながら、近くの宇宙人は大ブレードで、遠くの宇宙人はビームガンで全て殺す。無双だ。今のバサラには宇宙人軍が何億体いようと、相手にならない。


バサラは母船のハッチまで徳川を追い詰めた。そこには、キノ、アダム、そしてガオームが立ち塞がっていた。バサラと徳川は混乱する。


「何故だ!? 何故、お前らが揃っている!?」

「諦めるんだな、徳川。ファンクラブに入ってて損したよ」


キノはファンクラブの会員証を投げ捨てる。


「ガオーム! お前は小僧に殺されたはず!」

「日本の技術は凄いな。VRゲームのフィールドだよ。全てはミッターケースを騙すための演技さ」


キノは徳川の隙を窺う。トラピスト・エレメントの力で徳川のチェーンを破壊しようと考えていた。


「バサラの五感を使って覗き見してたろ? 例えば、オーストラリアの病院に18連チェーンがあることを先読みしたかのようなお前らテロリストの動き。バサラには途中で眠ってもらい、VRゲームとマスドライバーを連携させていたのだよ」

「くそが!」


ガタン! ゴゴゴゴーー!


「傾いてる!?」


「バサラさん!」

「ハイブリッド!」

「キノさん、生きてたんだな」


人質になっていたサソリのメンバーがハッチまで来た。チリーはワープして徳川を殺ろうと考えたが、手元に武器がない。


「こうなったら、俺がミッターケースの代わりにイカズチを撃ってやる!」


徳川は母船の奥に逆戻りした。バサラは決心する。


「皆は逃げて! 自力で飛べるのは俺しかいない! 始末は俺がやる!」

「バサラ…………任せたぞ!」

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