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ブースト・VASARA  作者: ルク穴禁
第3章(テロ)
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007(テロ)

「はい、こちら7号車。どうしました?…………エイリアンが立てこもり!?…………直ぐに向かいます!」

「おい、お巡りさん。宇宙人の事はアンタレスに任せろ。俺が行く」

「しかし、君は金密輸の被疑者だ」

「超法規措置をとれ」

「警視クラスでないと、その判断はできないよ」

「現場判断しろよ。始末書、顛末書くらい書き慣れてるだろ」

「バカにするな! くっ…………。仕方ない」

「チェーンを返してくれ」

「分かった。但し、網膜スキャンをしてるから逃亡しても無駄だぞ」

「分かってるよ~」

「現場は鼎一色のアパートだ」

「そこまで送ってくれ」


犯宇宙人は爆弾テロを画策してない。もっとヤバい事をおっ始めようとしている。


バサラを乗せた、フライングカーは犯宇宙人が立てこもってるアパートの向かいの公園に着陸した。バサラは警察官に手錠を外してもらい、チェーンを装備する。


「おい、アンタレスの人。犯エイリアンは今までに確認されてない銃を持ってるとの情報だ」

「新兵器か、厄介だな。人質は?」

「判らない」


バサラはアパートに向かって歩き出す。アパートの周りに警察官が30人くらい、盾を持って取り囲んでいた。


バサラは立ち止まり、チェーンの子機をセンサーにして、アパート全体を索敵する。建物がスケルトンに映り、内部が丸見えだ。人間は居ない。宇宙人が1体だけ。得物は、カスタマイズしたビームガンではない。ビームガンにしては、小さすぎる。宇宙人が拳銃を使うとは考えにくい。


「あれ? 犯宇宙人はマスクをしていない…………まさか!?」


バサラはアパートを取り囲んでる警察官に大声で呼び掛ける。「おい! あの宇宙人は自爆するつもりだ! 逃げっ……」ドッカーン!! 大爆発を起こしてアパートを中心に吹き飛ぶ。

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