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ブースト・VASARA  作者: ルク穴禁
第7章(島の激戦へ)
41/102

041(不安定なバリア)

キノは陣頭指揮を執る。


「他のメンバーはこの採掘場全体の索敵だ」


ーーバサラと牡丹は採掘場を下へと進む。幅5メートルほとの坂道だ。進むに連れて外の光が途絶える。


「牡丹、ライトを点けて」

「はい」


牡丹はノーマルチェーンの子機を4つをライトに変え、灯りを照らす。 バサラはチェーンの子機をナイフとシールドにして、ブーストガンを構える。採掘場下部は、埃っぽくて雑然としている。坑道だ。幅7メートル、高さ5メートルほどだ。


バサラと牡丹は50メートルくらい進むと行き止まりだ。


「クリア! 戻るぞ」

「はい」


バサラと牡丹は地上まで戻ってくる。キノが待ってていた。


「採掘場に敵は居ない。ここを拠点に動くぞ。バスから北東に70メートル、西に50メートルの1階建てだ。休憩室と思われる部屋が5つあった」

「地下は南西に50メートルだったよ」


アールと木村が戻ってきた。キノは報告を待つ。


「木村中尉、バリアはどうだった?」

「それが…………」

「なんだ? 言ってみろ」

「アール、代わりに頼む」

「了解しました。皆さん、落ち着いて聞いてください。バリアで外に出られません。木村中尉がブーストガンを撃ちましたが、びくともしません」


バサラは少し不安になる。


「閉じ込められたか。ナコシ達が外に居たら俺達は……」

「大丈夫です。私と木村中尉が調査してる時に、少し離れた所、宙界島内部で高熱源反応がありました」

「ビーム兵器だな?」

「99.99パーセントの確率で高出力ビームガンです」

「ナコシ達も閉じ込められたか。奴らにとっては予定通りだな」

「それと、このバリアは外部からの進入は可能です」

「どういうことだ?」

「バサラさんが不安定と言ったのはこの事です。外から鳥がバリアを貫通して入ってきました」


キノは考え、指示を出す。


「次はマスドライバーのバリアだ。調査隊は木村中尉とアダム、それとアールはバサラを乗せて4人で飛んでくれ」

「キノさん、マスドライバーの近くには、トラピストの使徒が作業してる。撃つわけにはいかない」

「テロリストの可能性が高い。判断したら撃て」

「分かった。行ってくる」

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