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ブースト・VASARA  作者: ルク穴禁
第6章(激戦へ)
40/102

040(索敵)

「ゴーゴーゴーゴーゴー!」


バサラ、キノ、アダム、ヨッシー、チリー、ガオーム、シュナイダー、アール、木村。8人と1機はブーストガンを構えて、フライングバス周辺を索敵する。近くにテロリストは居ない。


「クリア!」


バサラはフライングバスを覗く。


「牡丹、出て来ていいぞ」

「あ~、心臓に悪い」

「牡丹は俺達が守る。基地と通信してくれ」

「うん」


ピピピ。バサラの腕時計ウェアラブル端末が鳴る。昴からだ。


「もしもし、昴さん。そっちはどう?」

「母船が射程外に行ったのは、予想できなかったわね」

「昴さんは人工衛星をコントロールしながら、情報を送ってね」

「ねえ、ダイレクトな通話は出来る?」

「内耳に埋め込まれてる通信機か。倫理的な問題で今は使われてない。インカムなら着けてるよ」

「デザイナーズベイビーそのものが倫理違反でしょ。使おうと思えば使えるのね?」

「ああ、デザイナーズベイビーでハイブリッドだけは。周波数はとっくに忘れたけど」

「こっちで調べるわ。それと…………」

「何?」

「このミッションで、私の前科は消えるの?」

「宇宙人によるテロがなくなるかもしれない。クリアすれば、前科なんて吹き飛ぶよ」

「そう。なら良いんだけど。…………ちょっと! 大変よ、真田さん! 衛星映像で宙界島全体を視てるけど、バリアに覆われていくわ。オレンジ色なんて見たことない!」

「そうか。都合が良い」

「真田さん…………出られないのかもしれないのよ?」

「ナコシ達が操作したんだろう。テロリストのボスと一蓮托生もまた一興だ」

「覚悟は出来てるのね」

「それに、出られないと決まった訳でもない。バリアがオレンジ色なのは不安定な証拠だよ。普通は緑色だからね。あと〝真田〟はやめてくれ。弟と混同するおそれがある」

「分かったわ。えーっと、バサラさん」


ピッ。バサラは通話を切り、サソリのメンバー皆に提案する。


「多分だけど、ナコシ達が宙界島にバリアを張ったみたいだ。不安定だから誰か飛べる奴に調査を頼む」


キノは調査隊をすぐに決めた。


「木村中尉とアール、境界線まで行ってバリアを調べてきてくれ」

「はっ!」

「了解しました」


アールはブースターで飛び、木村はチェーンのガンを下向きにしてブースターの代用にして空を飛ぶ。バサラには出来ない芸当だ。

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