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ブースト・VASARA  作者: ルク穴禁
第5章(ブーストガンとロボット)
28/102

028(コードネーム)

宙界島というのは、限界集落だった清内路村をトラピストの使徒が住みやすいように改造されたコロニーの雛型、陸の孤島。だが、すぐに地球の大気にも順応でき、生きていけるようにマスクが開発された。 それにより、トラピストの使徒は世界に散らばっていった。と言っても、入国制限があり、基本的に日本、アメリカ、アルゼンチンの3ヶ国以外は、申請を出さないといけない。


現在は日本の宙界島だけが閉鎖され廃れている。日本の宙界島が一番大規模だが、トラピストの使徒は寄り付こうともしない。


バサラは金密輸の時に宙界島の近くまで行ってる。


「宙界島の周りにはマシンのテリトリーがある」

「テリトリーの近くをフライングバイク何かで通ろうとしたら、ミサイルで撃ち落とされるだろうな」

「徒歩はどうだ?」

「危険すぎる。まるで、宙界島を守ってるようだな」

「ディストピアと化した所を守る意味は?」

「何かありそうだな。まずは、マシンを何とかしよう」

「私がやりましょう」

「アール、何か策があるのか?」

「話し合いです 」


バサラとキノ、木村は呆れる。


「あのな、アール。あそこに話の通じる奴はいないぞ」

「ピーピーピーピー」

「頭から煙を出すなよ?」

「暫く、時間を下さい」

「マシンは2~300機ほどあるぞ」


取り調べも一通り終わり、バサラ達はオフィスに戻る。


「バサラ、私のデスクまで来てくれ」

「どした?」


バサラは、キノのデスクに行く。


「これを見てくれ」


バサラはパソコンの画面を見ると、ソルジャーネットが映ってた。


「吉田……ヨッシー」

「明日、ボーダーチームの吉田が日本に来るぞ。松本空港だ」

「また、飯田市に来るかもしれない?」

「可能性は高い。一度仲間を全員揃えて、面通ししておくか」

「仲間ってのも味気ないな」

「フフフ。チーム名を考えたんだが」

「ほう、なんだ?」

「スコーピオンズってのはどうだ?」

「ダサいな、アハハ」

「なっ、何ー! アンタレスが核となるんだから、蠍座から取ったんだが」

「だったら普通に〝サソリ〟でいいじゃん」

「そうか。ならそうしよう。チーム名はサソリだ」


キノは意外と気に入ってる。バサラはテキトーに言っただけだが。

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