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ブースト・VASARA  作者: ルク穴禁
第4章(仲間集め)
17/102

017(リベンジ)

バサラはオフィスに戻ると、何やら騒がしい。職員が皆、窓から外を見ている。


「何があったんだ?」


バサラは同僚の1人に聞く。


「真田少尉、大変ですよ。真田少尉に殺意を持った人間のテロリストがビーム兵器を持って暴れてます」

「まさか、右手のない男か?」

「心当たりがあるんですね。鼎一色の時と同じで小型ビーム兵器を持ってます」


バサラが上げた情報…………。バサラは自分の手で決着を着けようと考えるが、アンタレスに所属している以上、人間には手を出せない。いくら、宇宙人の兵器を持っていたとしても。こういう時こそ超法規措置だ。


バサラは腕時計型ウェアラブル端末で織田長官と通話する。


「真田隊員、どうしたね?」

「例のテロリストの男を俺に始末させて下さい。宇宙人の兵器を持ってます」

「また鼎一色のような事が起きたら大変だ。行ってきなさい。責任は私が取る」

「ありがとうございます!」


バサラは急いで外に出る。そして、男から距離を取った所に立ち、対峙する。


「やめろ! 撃ったら暴発して死ぬぞ!」

「貴様ー! よくも右手を! ロボット義手を着けるカネもねえ! 死んだ方がマシだ!」

「お前が裏切るからいけないんだろ!」

「何だと!? 貴様を巻き込んで、天国へ行く!」


男が左手で小型ビーム兵器を構えた瞬間。ヒュッ、スパッ。バサラは30メートルほど離れた位置からチェーンのナイフで男の左手首を切り落とす。


「アー! アー! アー! アー! 腕がー!」


バサラはのたうち回る男に近付き、小型ビーム兵器を拾い上げる。肉片となった指を慎重に剥がしながら。


「何故、人間が宇宙人の兵器を持ってた?」

「うわー! 貴様ー! ぜってえ許さねえー! うわー!」


会話にならない。入手経路を聞き出さなくては。


「アンタレスもビーム兵器を扱えるようになれば、テロリストを殲滅できる。いや、危険かな」


他の隊員がやって来た。


「真田少尉、無事ですか?」

「ああ。この男を医務室に運んで」

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