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ブースト・VASARA  作者: ルク穴禁
第3章(テロ)
11/102

011(直令)

バサラは織田長官に報告する。


「3日前の爆発テロは小型ビーム兵器かもしれません。チェーンのセンサーで視ました」

「どれくらいのサイズだね?」

「拳銃とほぼ変わりません」

「トラピストの使徒の間でも、トップシークレットの物がテロリストに渡っていると?」

「繋がりはあると思います」

「真田隊員、顛末書を書けば、金の事は目を瞑ろう」

「えっ、減給には…………」

「そうか、減給という手もあったな」

「済みません!」

「ハハハ、冗談だよ」


バサラと織田長官は親子みたいなものだ。バサラは織田長官に育て上げられた。


「真田隊員、君はアンタレスのエースだ。トラピストの使徒の母船に侵入して、深層深部のトップシークレットを盗み出すのだ。手段は選ばなくていい。やってくれるかい?」

「やります!」

「宜しい。キノ君をリーダーとして動いてくれ」

「はっ!」

「それでは、下がっていいよ」

「失礼しました!」


バサラとキノは長官室から出る。


「はぁ~…………力が抜ける。怒られるのかと思った」

「バサラ。織田長官は人格者だ。理を考えているのだろう」

「このチェーンどうしよう。ずっと持ってたけど」

「待機用のチェーンか? 新しい物に交換してもらえ。それより、織田長官にとんでもない要請をされたんだぞ」

「分かってるよ。無茶な話だって…………。取り敢えず、顛末書を書いてくるよ」

「私は情報収集をしよう。それと、他の仲間も集めないとな」

「他の仲間? アンタレス以外にか?」

「織田長官は手段は選ばなくていいと言っていたろ。アンタレスだけでは手に負えんだろう」

「なるほどな」

「顛末書、頑張れよ」

「簡単に言うなよ~。あれは重労働だ」

「ただのデスクワークだろ、ハハハ。じゃあな」


バサラは自分のデスクで、顛末書を書く。難しい。始末書や顛末書は、未だに紙に書くのが決まりだ。変だ、おかしい。犯宇宙人を追いかけてる方が、よっぽど楽だ。バサラは暫く集中する。


「おーい、ハイブリッド。今度は何をやらかした?」


純血の戯れ言だ。


「木村か。今忙しいから」


木村中尉は純粋な人間なのに新型のチェーンを自在に操る。天才肌だ。


「テロを防げずに警官30人が死亡だってな」

「1人重体だけど生きてるよ。それに新兵器による自爆テロだ。不可抗力」

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