友人
「南〜昼食一緒に行こう?」
俺が基地に帰ってくると、聞きなれた声が聞こえた。
「別にいいけど。」
そう言い食堂の方に俺が向かうと
「あ、待て!」
そう言い早歩きで付いてきた。こいつの名前は高橋加蓮。アンダー3部隊所属の俺の数少ない女友達だ。結局二人で食堂に向かった。
食堂に着き、四人がけの席に二人で座っていると
「あー疲れた‥‥」
そう言って俺たちの席に座ってくる男がいた。機嫌が悪そうなこいつの名前はミドル4所属の平壮吾。加蓮のようにテンションは高くなく、付き合いやすい俺の友人だ。ちなみに俺たちは上からトップ、ミドル、アンダーという具合で階級が決められている。
「何かあったのか?」
俺が聞くと壮吾は
「俺の部隊に訓練の時間に遅れたやつがいてな。」
なるほど、完全支配の世界を求めて戦っているのに、決められている時間に遅れるようでは話にならない。
「ミドルが遅れたらアンダーに示しがつかないしな。」
「あぁ、そういうことだ。」
そんな会話をしながら、昼食を食べていると、
「総員。至急訓練所に集合しろ。」
そんな放送が聞こえた、サイレンも鳴っている。
「何が起きたんだろ?」
「とりあえず行ってみよう。」
加蓮の疑問に手短に答えると俺たちは急いで訓練所に向かった。
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