エピローグ
初投稿です。至らない点があるかとは思いますが、楽しく書いていきたいと思います。よろしくお願いします。
「アンダー2部隊。35地点に反逆者発見、至急移動し、目的を撃破するぞ。」
「はい!」
隊長がそう告げると周りの隊員は素早く武器を持ち、移動の準備を始めた。
"妹がそこに居たら?”一瞬そんな考えが頭によぎったが、裏切ったのは自分なのだ。今更何を考えているのか。
「移動開始。」
合図と共に俺、瀬戸南の所属する部隊は目的地に移動した。AIに屈しない反逆者と呼ばれる"人間”を殺すために。
35地点に到着すると10人ほどの反逆者の姿があった。
「突撃!」
隊長の声が響き、自分もいつも通り突撃して、剣で斬り殺せばいい。それだけなのに不思議と今日は斬る気になれなかった。
妹のことを思い出したからなのだろう。しばらく戦闘風景を眺めていると
「南!何してんだ!」
ハッとして剣を構え、前に来た人間を斬る。後ろでその仲間だと思われる人が何かを叫んでいた。
少し経つとその声も静まり隊長の帰還の号令が耳に入った。
「本当にこのままでいいのかな。」
自分への問いかけの答えは出なかった。