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水底から空を

つめたい水が流れ

ゆられる水草たち

淡色 葉は白く薄く

沈んだ石は絶えず

千年晒され続け

削れる なめらかにすべるように


潤う瞳には 空 遥か天の先は遠すぎて

持たない腕を水の上 伸ばしてしまう


水面みなも澄んでコバルト色

透かす空はあまりに深い

陽の陰を見る ゆれる世界

心たちが踊るのを感じた

静かすぎる水の底 光散るその中

いつまでも仰いでいた




流れは留まること無いまま

万年ずっと命を侵し続けて

全てが抵抗などできない

それが定めと言わんとするかのよう

無常の連続


湿った体では 空 めがけ泳ぐには重すぎるが

唯一つ持つ 魂を滾らすのさ


水底みなそこから湧いた泡が

水面向かい浮き上がるよう

求めるならば暗闇から

満ちる光目指し進むがいい

近づく熱感じながら最後の水を蹴り

今、空へ跳ね上がる

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