第1話 異世界
俺は八神 光輝高校二年で16歳だ。俺は中学校の頃に不登校になり、あまり学校に行かず家でパソコンをしたりバイトをして稼いだお金でアニメキャラのグッズを買ったりしていた。
そんな生活をしていたら親が高校だけは行ってくれと言ったので通信制の高校に通うことになった。
その学校の帰りに横断歩道を渡っていたら横から猛スピードの車が来て俺をひいていった。
俺は意識が遠くなった…
目が覚めた俺は体が痛くなかったので辺りを見回してみた。しかしそこには白いベッド(今俺が乗っている)しかなく、周りは白い壁に覆われていた。窓もドアもなく、俺は死んだ後の世界かなと思った。
すると、どこかから声が聞こえてきた
「すまない、私は女神だ。今は訳あって姿は見せれないが、少し聞いてくれ。私の手違いで本来死ぬはずの人と本来死なない人が入れ替わって、君が死んでしまったんだ。」
と、言われた
「そうか、俺は死んだのか…」
俺は死んだんだなと、言われてから確信を持って死んだんだなと自覚した。
「そこで提案なんだが、異世界に行ってみないか?異世界に行く方法は色々ある。例えば転生だ。これは、まだ生まれてない赤ん坊の意識を入れ替えて君が入る。他には召喚という名目で勇者としていくこともできる。」
ここまで言われた時に俺は、小説などでよくある異世界トリップってやつかと思った。
「俺的には召喚のほうがいいな。能力とかはあるのか?」
「召喚が良いのね分かったわ。能力は今から机とその机の上にパソコンを置くからそこにある能力を選択してちょうだい。」
と、言われて少しすると机とその机の上にパソコンが乗っていた。
能力は様々なものがあり色々と迷ったもののとても気になった能力に決めてOKボタンを押した瞬間にまたもや意識が遠くなった…
目が覚めたら儀式の間と思われる石造りの部屋の中に俺を含めた5人が立っていた。
そこに冠を被ったおっさん(王様だろう…)がやってきた。
「勇者様方、ようこそ人間族のキリング国へ。ここは勇者様から見たら異世界になります。召喚させていただいた理由は今近くにはダンジョンが二つあるのです。その二つのうちの一つは最深部まで到達してボスまで倒しているんですが。そのもう一つの方が問題なんです。最深部まで到達したのは今は亡き勇者である異世界人です。しかし、その人がダンジョンの最深部まで行ってボスを殺し、外へ出てきたところそのダンジョンの近くにもう一つ新たなダンジョンができたのです。そのダンジョンが今問題になっていて、勇者様が挑んだところ5階層のボスで殺されてしまったそうです。なので至急勇者様を呼ばしていただきました。」
俺が聞きたかったことを先に言われたので話がわかるおっさんだなぁと思った。
「ちなみにすでに最深部まで行ってるダンジョンは何階層だったんだ?」
と、金髪の、顔は上の中くらいのやつが王様に聞いた。
「250層と勇者様が言っておられました。」
「前の勇者は俺らみたいに複数人じゃなかったのか?」
と俺が聞いてみたところ前は男女1人ずつ合わせて2人しか居なかったそうで、5階層で1人が殺された時に、もう1人が発狂して攻撃が単調になって殺されたそうだ。
「ですのでまず勇者様にはレベルを上げていただいて、このダンジョンの攻略に挑んで欲しいのです。最深部のボスが倒されると魔物は大人しくなり、地上に出てこなくなるのですがかといって無茶に冒険者に行かせたらダンジョンがどんどん強くなっていくのです。
ですのでダンジョンの入り口で冒険者には魔物が外に出ないように殺してもらってます。幸い1階層の魔物しか今は出てきてないそうで抑えきれてます。」
「伝承によると勇者様で固まって魔物を殺しても経験値が入らないそうです。ですので、ソロをするか私に言えば必要な人数をそろえます。
では、今日は遅いので朝になってから経験値を稼いでください。」
そう言われたので俺たち5人はそれぞれ別の部屋に入り就寝した。