最凶の吸血鬼、異世界に転移する(自力)
コノサクヒンハ、めちゃくちゃ死が軽いです。
ぶっちゃけ主人公は頭おかしいので
バトルは
期待しないでください
「あ〜〜〜!!つ〜〜〜ま〜〜〜ん〜〜〜な〜〜い!!つまんないつまんないつまんない!ひーまーだー!!」
そう叫びながら、僕はウガーー!っと手をあげる。
どっかの神に寄って集られ封印されて200年。
最初の100年くらいは神界に爆弾を投げ込んだり魔王を創り出して下界に投げ込んだり隕石を投げ込んだりしていてかなり楽しかった。
しかし近年、というかここ30年。神も人間も全員死んでしまった。
全くつまらない。
実につまらない。
それでも30年耐えたのだ。
僕の考えた最凶の魔術を完成させたり、自動規律人形を量産して人間の滅んだ下界で100万対100万の戦争を起こしたりして。
でも、正直もう飽きた。
大体、こんな暗い部屋に200年も閉じ篭っていたのが稀なのだ。
吸血鬼は基本的に、飽き性で刹那的で快楽に飢える存在。だと思う。
だって、吸血鬼なんて自分以外ぶち殺しちゃったし。
ま、そんなことはどうでもいいんだけどね。
そして?僕は遂に、新たなる世界。新たなる次元を見つけてしまったのだ。
きっかけは、神の死体全部を重ねて自分の体に吸収したとき。
僕は、自分が新たなる次元、新たなる存在へと昇華したことを知覚した。
そしてその力を使い空間をこじ開けると、別の世界への入り口を見つけてしまったのだ。正直あまり人間には興味がないんだけど、その世界は若干滅びかけていた。
人間2億人に対し、魔物やら悪魔やらが蔓延っていた。
ここで追い打ちをかけるようにぶっ殺してもいいんだけど、それだとまた滅んで終了。
正直それじゃあ面白くない。
だから今回は人間共を救い、魔物を倒す勇者プレイでもしてみようかと思うのだ!
因みに勇者とは、神々が呼び出す尖兵のような者で、自分が創り出した魔王を見事打ち倒した人間の救世主だ。
まぁ僕がプチっと潰しちゃったんだけど。
それはそうとして、早速空間に穴を開ける。慣れ親しんだ部屋から出るのは寂しくないや。
うん。寂しくない。
ま、早速レッツラごー!
僕は、開いた空間の穴へと飛び込んだ。
ーーーーーーーーーーーー
「い、いやぁっ!来ないでっ!」
少女はそう叫びながら、魔術を乱射する。しかし恐怖で目を瞑ってしまっていた少女の攻撃は当たるはずもなく………………上位悪魔は彼女に近づいていく。
そして、その悪魔が手を振り上げた瞬間
空間が裂けた。
ーーーーーーーーー
「んん〜〜〜!久々の下界!久々の魔素!ついでに血の匂い!さいっこう!!んって、ん?血の匂い?へ?なんで……………………おーー!早速現地民発見!てかなんか怪我してる!あはは、うけるー!」
僕は腹を抱えて、笑う。だって空間に穴を開けた先に怪我人だよ?笑うしかないっしょ。ていうか、この女の子気絶してない?なんで?マジでなんで?
僕は「つんつん、つんつん」と言いながら女の子をペチペチする。つんつんじゃなくて、ペチペチである。
すると女の子は唸り声を出しながらも、必死に目を開ける。
「っ!ここは…………………あなた誰?って君だけでも早く逃げて!私のことは置いてっていいから!」
僕に向かって焦った表情をしながら逃げてと言う少女。これは何かあるなぁ、面白そうだなぁ、と思っていると、僕の後ろに何かが現れた。
「キ、キサマ!ナニモノダ!ドコカラアラワレタ!コタエロ!」
そう耳が腐るような気持ち悪い声で喋る種族。
うん。絶対悪魔だ!
と、い・う・わ・け・で!
「ぐっとばいばい名も知らない悪魔くん(笑)!とりあえず気持ち悪い声で僕に話しかけた神罰を受けてもらうねっ☆
じゃ、死んで?月」
そう唱えると、世界が暗転する。
そして、光が差した瞬間………………………悪魔は言葉を発することなくこの世から消滅した。
「んーーー!久々の悪魔だったけどやっぱりめちゃくちゃ弱いね☆
あんな雑魚のくせに見た目だけは僕よりラスボスっぽくてムカつくんだよねー。まっ、見つけたらぶっ殺しとけばいいから楽なんだけど………………それはそうとして、君、名前は?」
僕は満面の笑みを浮かべ、彼女に問いかける。
すると彼女は「ヒッ!」という声を出して気絶した。
「……………………………………………………………………うん?」
僕は、生まれて初めて驚いた。
今度は他の作品(今までのやつ)を書いてきます。今週は確実に2回は学校に行かなきゃなのでかなりしんどいです。