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小説家になろうブックマーク1000人突破記念 閑話 アラシャと赤いギター

<注>この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

オレは亜羅沙・・・じゃなくてアラシャ




ライブ&バー、ミスルトウの店員でギタリストだ。


最初はここのオーナー、ハルヒトって奴なんだが、弱そうでスケベそうで胡散臭くて・・・


こいつに買われたと知った時に人生オワターって思ったんだ。


そうしたら、勇者様達に引き連れられてレベリングだと


ダンジョンピープルの石投げすら昔は嫌われてたのに、こんな奴隷の為に本気でレベリングするんだもん


流石にびっくりしたよ



おかげで接客とかが普通以上にできるようになった


それもこれも、あのハルヒトがやってる事なんだよな・・・


でも、どうせいつかオレ達にあんな事やこんな事をさせる気なんだろ、そうに違いない、あの目がそう言ってる。


オレは結局警戒心を捨てる事が出来なかった。



オレが奴隷落ちしたのは親の借金のせい、だったら自分が奴隷に落ちろって思った


あのクソみたいな両親よりオレの方が金額的にも上だった


アレより価値があるってだけでもいいか・・・


そしてカズキ様によって連れてこられた先ってのがダンジョン・・・もう意味が解らないわ


いきなり奴隷をダンジョンに?囮?それとも肉の盾?


オレは「あぁ、ここで死ぬんだ。ひどい人生だったな」って思ったね


でもカズキ様は「魔物に石をぶつけるだけでいい」って


オレが石をぶつけたら次の瞬間にはその魔物が消えてるんだから


そうしてレベル上げをしてたんだけど、取る技能はウエイトレススキル?


オレに何をさせる気なの?


ある程度レベルを上げて仕事ができるくらいスキルレベルを上げたら、本当のご主人様の所に連れて行くって


今までのカズキ様って何だったの?


後で聞いた話、あの時はまだカズキ様が奴隷の主で、はじめてハルヒトに会った時に譲渡されたって言ってた


最初からハル様の所で働かせるつもりでオレ達を買ったみたい


その後、フィリアンさんやハンティさんと一緒に再びレベル上げ


そんな事ばっかりだったなぁ


結構きつかったけど、3食美味しいご飯が食べられて、お風呂に入れて、綺麗なベッドで寝れて


それなりに幸せだと感じていた。


お店の方も風俗店とかじゃなくて高級な酒場だった。


開店前と閉店後に掃除をして


開店したらお客様の席を案内して、食べ物、飲み物を運んで、使い終わった食器を下げる


簡単な仕事だ、その気になったら子供でもできる。


酔ったお客が尻を触ろうとしてくるが、なんなく躱せた。


この頃からかなハルヒトが本当にオレ達の事を考えてくれてるって信じられたのは・・・


でも最初の頃の反抗してたのが恥ずかしくていまでもツンツンしてしまう


目つきが悪いのは生まれつきだ・・・クソな親を睨むうちにそのまんまの目になったようだ


全部あいつらが悪いという事にしておこう




この辺りから呼称がハル様に変わったんだっけ


急に見た事も無い楽器で演奏を始めて、それが凄くかっこよくて


演奏してた人全員がフォーセリア公爵から白金貨を貰ってたのが羨ましかった、オレも演奏出来たら貰えるのかな?って思って


オレもギターが弾きたくなって、

またレベリングしてギター演奏のスキルを上げて楽器の演奏、歌なんかが格段に上手くなった。


そしたらハル様はオレにだけ衣装をくれたり、


今では凄くお気に入りの赤いギター、BCリッチって言ってたっけ、それもオレにくれた


手入れもちゃんとするようにって専用のクリーナー?ってのももらった


弦は錆びたり伸びたりすると音が悪くなるから定期的に交換してねって替えの弦や音合わせのための機械も貰った


練習時間も増えて、どんどんギターが上手くなっていく、曲も覚えていく


おひねりも結構もらえるようになった。


ステージでリクエストがあるとハル様はオレを呼ぶことが多くなる。


どこが気に入ったかは自分じゃわからないけど気に入られたようだった。


ステージに上がる時は絶対にこれを着ろって言われた衣装・・・


洗濯ローテーション用にもう一着も貰った


あんなの着てるのはオレだけだ、なんか誇らしい


ハル様の生まれた国の文字でオレの名前と参上って文字を教えてもらった


肩から腕にかけて必死で刺繍した


亜羅沙参上


なんか細かい文字だったけど恰好いいから頑張った!


それを見たハル様は嬉しそうに大爆笑してた


ギターの代わりに鉄パイプとか似合いそうって言われたけどハル様の国ではこんな格好の配管工が居るのかな?



勇者様のパーティーに居る賢者様とレベリングに行ったりもしたなぁ


一緒に行った同僚達が思った以上に真剣だったのは意外だったけど


ここでもフィリアンさんやハンティさんが格上なのを実感させられた


明らかに遅いのだ


フィリアンさんにはオレがついて行けなかったのに、この子達はオレについてこれない


もどかしい、イライラする・・・


そうか!フィリアンさん達は今のオレだったんだ、はっきり言って邪魔でしかない


それでもオレの最大速度で最後まで付き合ってくれたお礼はちゃんとしなくちゃけないなって思った。


ハル様と一緒のレベリングだともれなくフィリアンさんがついてくる、それじゃぁいつまでたっても追いつけない!


オレはこっそりカズキさんにお願いしてみる。


「フィリアンさんと一緒にレベリングに行って足を引っ張らないくらいには強くなりたいんですけど、レベリングお願いできませんか?」


「ん?そか、気付いたかわかった、いいよ次の定休日ね」


快く引き受けてくれた。


自主練のスキルは多少戦闘に振りたいんだけど・・・ハル様に相談してみようかな



後日聞いたら、「もう仕事のスキルは十分だから好きなようにしたらいいと思うよ、ギターの腕は磨き続けて欲しいけど」


わかってますって、ギタリストとしてはフィリアンさんに負けたくない!


歌は負けてもいいから・・・


定休日は黙々と朝から晩までレベリングをした


カズキさんも驚いてた。強くなったって褒めてくれた。


飛び道具三点セットに加え索敵スキルと潜伏スキルも覚えてレベルもあげた


ギター演奏スキルも一つ上げられた





残念な事にフィリアンさんには・・・まだギターで勝てる気がしないんだよなぁ、


あの人何をやらせてもオレより上手い気がする。


そしてどこか姉に似てるんだよな・・・雰囲気とか・・・胸回りとか・・・


姉さん、今何してるんだろ?


オレより先に奴隷として売られちゃったからなぁ、今はどこで何をしてるのか、生きてるのか死んでるのかさえ分からない


今会っても「運が悪かったね」、「いい所に買われてよかったね」とかそれは姉妹の会話じゃない残念な展開になるだろうな


どこで何をしててもオレにはどうする事も出来ないし


そういう意味だとオレは運が良かったんだろうな、


仕事は思った以上に大変だけど


最初なんてとにかく人数も足りてなくて色々と大変だった。


ステージのリクエストがあっても店内が忙しくてなかなか出れなかったり


出たらお客様がどっと入ってきて店内がスッチャカメッチャカになってたり


そうしてるうちに4人増えその後すぐに2人増え


かなりお店に余裕ができてきた。


余裕が出てきたら、今度はハルヒトとフィリアンさんハンティさんが別の店に移動って


もう!展開速すぎだよぉ!って叫んじゃいました。



その後もたまに来るハル様とセッションしたりで楽しい日々を送っています。


そういえばこの前ハル様が「次はこんな衣装を考えてるんだけど」って見せてくれた


トゲトゲの付いた肩パットや鎧のような衣装、角の髪飾りとか一体どんな意味があるんだろ?


「悪魔」え?悪魔ですか、そうですか


化粧で顔は白塗り?、そしてペイントですか、そうですか・・・


ハル様は見てるだけ?自分はやらないって?なんかずるくないですか?


参考にってハル様の生まれた国の楽団の映像を見せてもらいました


びっくりです!ほんとに言われた通りの化粧と衣装で音楽やってます


一組じゃなかったです



後、最後にちらっと見えたオレの衣装に似てる服を着て何やら機械にまたがってフラフラ走りながら旗を立てて騒々しく走り回る映像はなんだったのでしょう?


今度機会があったら聞いてみましょう。


鉄パイプよりこの赤いギターの方がいいですよ!

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