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40 ギターとハチマキと特攻服

今日の夜もうちの子達は楽器の練習に勤しむらしい・・・


曲を覚えるのに結構必死に取り組んでる。


就業後だから別にいいんだけど、身体は休めろよ・・・


お前が言うなってツッコミをもらいそうだが、まぁ、女の子なんだから無茶すんなと


今の俺ポイント高い?


ちなみにフィリアンには自分のモッキンバードを持ってもらう事にした。同じモッキンバードでもフィリアンにはイエロー・ハートをチョイスする


え?可愛いからですが?


そんな中、今日はアラシャもギターで参加するようだ。


なんぞ心境の変化か?フィリアンがギターを選んだから同じ物を選んだって聞いてたんだが


俺もみんなの様子を見ながら足りない楽器のサポートに入る


まぁ、エミリアが今日は帰っちゃったから俺がドラムを叩いてるんだが、


ちなみに俺はドラムってのはリバウンドコントロールの楽器だと思ってる。


一度叩いて跳ね返ってきたスティックの力をいかに次に繋げるか


最初に叩く強さは最初に帰ってくる力なのだ


これが上手くできるようになると一回スティックを振って2回の音を出すって事ができるようになる。


ってウンチクを垂れておこう(笑)


シンバルなんかは思いっきり引っ叩いたりするんだがね


今日の課題曲は?「WEEK END」か、8ビートだからXの中では比較的コピーしやすい曲だと思う


ただ、もの凄く簡単なビートすらYOSHIKIさんが叩くと華麗に見えるんだよなぁ・・・


そんな遠い目標だったわけだが、スキルポイントでドーピングした俺は結構上手いぞ(笑)


きっちりリズムをキープして一曲最後まで叩ききる。


アラシャも問題無く弾けてるが、モッキンバード似合わないな・・・まぁ、今は俺のモッキンを貸してるんだが・・・


そう思った俺はアラシャにピッタリのギターを選び始める・・・


一番最初に思い付いたのがKIYOSHIの使うベルゼブブ・・・これ出したら怒るだろうな・・・


そんなわけでアマゾンでギターを見ていたらビビッと魂に触れるギターを発見!


「これだ!」


そう言って値段も見ずに購入ボタン・・・あ・・・俺やっちまったか?


選んだギターは B.C.Rich USA Bich 10 Strings Trans Red


知らない諸兄はささっとググってくれ


白い特攻服にこのギターは映えると判断、アラシャ=特攻服ってのは俺のイメージで固定だから(笑)


そして白の特攻服も用意する、赤いハチマキやトゲの付いたグローブなんかも悪ノリで用意する。


「アラシャ!いい演奏だったよ、これを着てこのギターで弾いてみて、それはアラシャにあげるから」


そう言って買ったギターと特攻服を渡す



自分用のギターと真新しい服に心が揺れるが平然を装って着替えに行く・・・




しばらく残りのメンバーでやってると着替えたアラシャがB.C.Rich USAを肩からかけて出てくる。


「「「カッコイイ!!」」」


俺の見立てに間違いはなかった!みんな大絶賛だ。


アラシャは顔を赤くしてそっぽを向くが、まぁ怒ってなかったしいいだろ。


いい感じにアラシャのリードギターがはまっていく。


楽しそうに時折笑顔を見せるが俺の視線に気づくと顔を背ける



思わず口元がにやけてしまうなぁ



ちょっと難易度が高い曲が希望って事でXの『Silent Jealousy』を提案してみる。



「バックはこれでOKだけど、歌い手がフィリアンしかいないよね歌ってくれる?」


「ハル様がお望みなら」


そう言ってマイクスタンドに向かう、勿論ギターは持ったまま


みんなで一度楽譜を確認し、ギターはどっちを弾くかなどみんなで細かく打ち合わせをしていく



キーボードからスタートしボーカルが入って一節歌ったらドラムのカウントでって流れで行く事に


いつぞやのライブ版ですな・・・



さすが女性だけあって高音はよく伸びる!ちょっとパワーとパンチに欠けるかな・・・


それはToshiの声が頭に残ってるから仕方ないのかもしれないが・・・


アラシャとフィリアンのギターユニゾンも息があってる。


引っ込み思案で大人しいイメージだったサキがベースソロを弾いてる姿を見て少し驚いた。


アラシャはライトハンドとか普通に使ってソロ弾いてるし・・・


うん、みんな上手くなったね・・・パワーレベリングとスキルポイントって偉大だなぁ・・・


俺はその辺りに注目してたけど、他のメンバーはフィリアンの歌に注目していた。


「楽器を弾きながら歌うのって凄いです!」

「わたしも歌ってみたいです」

「いいですね、私も歌唱スキル上げてみようかしら」


なんて話から


「ハル様、次の休みにレベリングをしてほしいです」

「ずるい私も!」「え~私も行きたかったのに」


「わかったわかった、勇者達に聞いてみるよ、さすがに全員を引率できんわ」


って言ったら納得してくれた。



閉店してしばらく楽器いじってた頃、カズキ達がやって来る


「ハル!まだ居てくれたかぁ、おなか減ったよぉ」


いつもより遅い時間だったが大丈夫だ、用意はしてある。


ホットプレートをテーブルに出し空気清浄機と換気扇をかける


「炭火じゃなくて悪いが焼肉だよ」


そう言って切り分けた各種の肉と野菜、大ライスも持って来る


「タレは市販の奴、ここに置いとくから好きな味で」


ホットプレートに牛脂を塗りセルフでやらせる


ドラゴンブレイカーのお礼の意味もあってかなりの高級肉と各種ホルモン


ワカメスープやキムチまで用意してある。



「練習してたのか、みんな好きだなぁ」

「俺達もやりたいんだけどね」

「今日は大変だった・・・後始末の方が・・・」


しみじみと言う剣聖だった、一体何があったんだ?


「茶犬族が近くの洞窟に魔物が住み着いたって言ってたんで調査に行ったら・・・」

「アイアンアントの巣だった件にワラタ」

「情報も間違っちゃいないが、住み着いたってより洞窟を作って住んでたんだろって言いたかったわ」


そりゃ大変だったな・・・


「確かに雑魚なんだが、少し歩けば次から次へと出てくるんだ」


「光る球を見つけたら卵だった件」


「女王陛下なんてトラウマ物だぞ・・・あまりにふくよかで・・・」


デブって言わない所が賢者の優しさか(笑)


「自然の蟻だったら申し訳なさも出たんだが、魔物だったから容赦なく潰してきた」

「巣に変なのが住み着かないように山ごと崩して大騒ぎさ」

「マサノリが魔法の威力ミスったから・・・」

「ごめん、まさかあそこまでの魔法だとは・・・」



とんでもない魔法を使ったようだ・・・

賢者の魔法で世界滅亡とかはお断りだ


「その後始末に時間が掛かってなぁ~」


そんなこんだで帰りが遅れたとの事だ。


「そかぁ、大変だったな、肉はまだまだあるぞ、遠慮なく食ってくれシャトーブリアンやエンペラーブリアンまであるぞ!」


美味そうに食べるがぼそっと一言


「ハル、レベリングの依頼か?」


くっ、鋭い奴め・・・エンペラーは露骨過ぎたか?


「実はうちの子達が歌唱スキルも欲しいって話になってだなぁ」


「え!?Xのサイジェラやったの?マジで聞けんの?」


食いついたのはイッセー


「あぁ、みんないい腕してるんだが、フィリアンの歌を聞いたら自分も歌唱スキル欲しいって言い始めてだな」


「ハルだけじゃ手が足らんと」


「サイジェラ聞かせろ!俺はそれで手を打つ」


了解って告げてさっきのメンバーで演奏する。


やっぱりフィリアンの歌声に視線が集中してる・・・


え?俺の華麗なドラミングは?・・・って無視ですよねぇ・・・


もう。全部フィリアンに持って行かれた気分だ・・・いや、悪くは無いんだけどね



そんな感じで一曲終わったら休みの話題だ。


次の休みはレベリングに決まる・・・


しかし・・・俺の休みはレベリングしかないのか?休みじゃないよね・・・それ


うちの子達、俺に対する労りが無くね?


遠慮が無くなってきたのはいい傾向なんだが、俺が君らを使うんであって、君らが俺を使うんじゃないからな・・・


そんなツッコミをしながらも奴隷でありながら楽しく無理のない生活を送り始めた彼女らにほっこりする俺だった。



そして・・・


やたらロックやメタルのリクエストが多いんだが・・・


演奏者側?ちげーよ客だよ!


一週間の6日営業のうちルナ、メルク、ウェヌはジャズでしみじみと営業するんだぁ~


そんな風に思ってました。


そしたらフィリアンの歌を聞かせろとか激しいのやれとか言い始める始末・・・


あのなぁ・・・サービスで生演奏してるの!わかる?


演奏代やリクエスト料くれるんなら考えるけど・・・




そうは思ってもリクエストには応えなきゃとアラシャとフィリアンとサキを投入し裏方として俺も出る


アラシャには急ぎで着替えに行かせる。勿論例の特攻服だ。


ドレスかなんかと勘違いしてるのだろうか?そういえばレディースでは特攻服をドレスって訳す人もいるらしいな・・・


ギターギターベースのトリオだ+ドラマー


勿論曲はアルフィーから


フィリアンに歌わせると別の曲かと錯覚する部分もある。


男性ボーカルの曲を女性が歌うからなのか?




ギターソロではアラシャが前面に出る


フィリアンは喉休めと休憩みたいな感じで二人のギターユニットの役割が決まっているようだ


アラシャのギターソロでお客様総立ちで大絶賛の拍手を浴び満足そうだ・・・


星空のディスタンス

希望の鐘が鳴る朝に

Brave Love ~Galaxy Express 999


興が乗ったので三曲披露して厨房に戻る。


大急ぎでカクテルを作り酒を注ぎ配っていく


貴族組程ではなかったがおひねりも頂けました




ってか、演奏者に人手を持って行かれるとだなぁ


店がきついんじゃぁぁぁぁぁ



思わず叫んでしまいました・・・閉店後に・・・


急遽人員の追加が必要か・・・


そりゃそうだろ、メタルやるのに人員を5人持って行かれたら、今の店の規模では回しきれん!


奴隷を買う?・・・レベリングの余裕が無い・・・


客の前での演奏をやめる・・・今更やめられん、暴動がおこるぞ・・・


ローテーション組むにもフルでやった場合演者7人で店5人で12人は最低で欲しい所だ


今は俺を入れて8人、後4人か・・・楽器に触らせない給仕の専門部隊が必要か?


会計は俺がするから、給仕だけでいい・・・バイトを雇うか・・・


使用人ギルドか商業ギルドに相談に行かねば・・・



今日の所は頑なにジャズしか流さなかった・・・


俺の焦りと気持ちの問題で・・・




次の日、朝の仕込みをフィリアンに任せ、俺は使用人ギルドに向かう


「給仕さえできればOK、飲み物、食べ物を運び、使い終わった食器を流しに戻すだけの簡単作業です、大至急4人来て欲しいです。」


俺の店を知ってる受付さんは


「雇用条件をくわしくいいですか?」


「1時間銅貨一枚を基本に、社員寮有り、制服貸与、就業中の休憩時は食事も出ます。寮費だけはひと月銀貨3枚からという事で」

 

「お休みは週に一度の定休日、他に欲しかったらその都度相談して」


「仕事の上達次第では昇給もあり!福利厚生として病気になったら薬他の治療も受けさせます」



破格の好待遇に受付のお姉さんが驚く


「ハルさん、私が行ってもいいですか?」

「来てくれるなら構いませんが」

「今すぐギルド辞めてきます」


走って行った・・・そんなにこのギルドの待遇悪いのか?


息を切らせて駆け寄るお姉さん


「たった今やめてきました!是非雇ってください!」


名前はトレミー 24才独身 スキルはメイドスキル5 接客7 事務4ってとこか優秀だ・・・


「採用決定!引っ越しはするの?」


「ギルドの部屋に住んでましたので、寮に入れてもらえると嬉しいです。」


「荷物運ぶの手伝うから持って出ちゃおう」


そう言ってトレミーから荷物を預かりインベントリへ


道案内をしながら社員寮に案内する。


空き部屋の鍵を渡し荷物を出す。


「ハルさん、私の友達も呼んでいいですか?」

「いいけど、何人くらい?」

「3人ほどこっちに連れてきたい後輩が居ます」

「OK、連れてきちゃいな」


人材確保ぉぉぉぉぉぉ!!


その後輩たちもあっさりとギルドを辞めてうちに来る事になった

対した荷物も無かった事から3人とも即入寮!


ある程度準備ができたら店に来るように伝える。


ミスルトウに新たな仲間が加わるのだ・・・アルバイトだけど


これで今の状況が緩和されると思い、ホッと胸をなでおろす俺だった。




<注>この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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