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竜神は転生しVR世界で無双する  作者: 銀角
第1章〜絶界森林 アブソリュートアインワルド〜
1/12

竜神は転生する


この世界はミドアと呼ばれる。

その世界の中でも天空に浮く神々しい山脈がある。その山々には竜が住み、伝説の大地などと呼ばれている。

寿命は長く500年は普通に生きている。

竜も種族で分かれている、西洋風のドラゴン、東洋風の龍である。種族同士で仲は悪くなく、ただ力のみを見ている。

ドラゴンの中でも人間と同じ様に上下関係がある、人間よりは分かりやすく、戦闘において強いか弱いかだ。

その竜達のトップにいる竜神サミエルは山々の中でも1番高い山の玉間の王座で1匹悩んでいた。


「はぁ………どうしようか」


竜神は凄く悩んでいる。

(もう我も年だから、さっさと竜王引退したい。竜神面倒いんだよなぁ、それにアレもしてみたいし………はぁ……)


「竜神様がため息などしてはいけませんよ。竜神様がため息などすると民が不安になります」


玉間に1人の女性、カミアが入ってくる。最も信頼出来る臣下でサミエルが竜神ならなった時からの付き合いだ。彼女も竜だがあの姿の方が事務がやりやすいらしい。


「カミアか……我もう竜神やめていいよね?」


「何言ってるんですか、竜神様が居なくなるとどうなるか分かってますよね?」


「分かってるが我も歳だ。新しい竜神を見繕っても大丈夫だろう?」


「無理ですよ、誰があなたの後釜になるんですか。あなたほど強い竜なんて居ませんよ」


「ほらあやつがいるだろ。えーとワイパーだ、あやつ結構強いからな?」


「強いですけど竜王止まり、それに私より弱いですよ?」


「じゃあカミアがなるがよい」


「いやです、まだまだ竜神様はいけますよ」


「嫌じゃ、我はゲームがしたいのじゃ!」


龍の巨体で地団駄を踏む、それだけで地面は揺れ地震の様になる。

サミエルはゲームをしたがっている。ここで言っているゲームは地球などである電子機器のゲームのVRである。

何故地球ではないミドアの竜神が知っているのかと言うと大昔に1人の勇者が来た時に教えてもらったのだ。


「ゲーム?………ああ昔にこちらに来た人間が言っていた物ですか」


「そうだ、我はその人間が住んでいた世界に行き、ゲームをするのだ」


サミエルはその勇者から地球の話を聞いた時からゲームと言う物をずっとやりたがって居た。

(この胸の高鳴りが証明してくれる、ゲームをしろと!)

サミエルが目輝かせて期待を胸いっぱいに楽しみにしている前でカミアは1人その話を思い返して居た。

そして重要な事を思い出しサミエルに話す。


「確か聞いた話ではその世界に龍は居ませんよ」


「なんだと!?」


「その世界には魔物はおらず、平和な様なのでその様な児戯を作る事が出来るのでしょう。人化は竜神様は出来ませんしね」


「そうなのか………」


また竜神は悩み始める。悩みの内容は先程とは違うが。それを見ているカミアは安心する。

(竜神様がこのまま考え続けて、ここに入れば安泰だそれに嘘もばれてない様ですし)

カミアは嘘と真実を混ぜて話していた。地球には魔物は居なく平和であるが、竜は昔にいたとその人間は話して居たのだから。

しかもサミエルは人化出来ない為地球には行けない。何故なら人になった途端に、魔力が溢れ出て周りが荒れ狂うからだ。前に一度やって、山が2つほど吹き飛んでしまった。

カミアが安心していると、サミエルは思い付いた様に手を叩く、それだけで強風が吹くのだが。


「そうだ!転生すればいいんだ!」


「は!?何言ってるんですか!」


「転生先は人間とすれば問題ないじゃろ」


「ちょ、ちょっと待ってください!本気ですか!」


サミエルは少し考え始める、カミアは悩む事があるならまだ止める事は出来ると思い、止めに入ろうと話そうとするが、サミエルの方が早かった。


『全竜に告ぐ!我、竜神サミエルは竜神から降り、後継者にワイパーを置く!意義のある竜はワイパーと戦って勝ち竜神の座を取れ!我からは以上だ、これまでありがとうとだけ言っておこう』


山々にサミエルの声が響き渡る。その声を聞いて竜達は咆哮をあげ、ワイパーの元へ我こそは次の竜神なりと向かっていく。

その光景を見てカミアは唖然となる。前まではその寸前で止めれた物を今回止めれなかったのだ。

(ああ………もう考える辞めよう……)

カミアは綺麗さっぱり忘れてサミエルの方を向くと、サミエルは玉間の中央でいそいそと魔法陣を描いていた。その魔法陣は転生の為の様だ


「はぁ……結局ワイパーにしたんですね」


「まぁワイパーが無理でも他の奴らがやってくれるじゃろ、カミアも手伝ってやってくれるだろ?」


それを聞きカミアは頭に血が上り、キレながら返す。


「はぁ!?何言ってるんですか、私はあなた以外に仕える気はありませんよ」


「えぇ!?わざわざカミアを竜神にせずに、新しい竜神を今まで培った技術を使って手伝ってくれと思ってあったのだが」


「あなた以外はお断りですよ」


「そうかのか………」


サミエルは少し嬉しく思うが、この後の竜神はどうするかと思っていると、カミアが近寄って来て跪きながら言った。


「竜神様、失礼だと重々承知していますが思いますが私もその世界に連れて言ってくれませんか」


「なんじゃ、そんなかしこまらんくても別にいいんじゃが、カミアまで何で転生するのじゃ?」


サミエルは謎に思う、カミアはまだまだ生きれる。転生する意味が無いのである。

サミエルが質問するとカミアは笑顔で自信を持って答える。


「私はあなたに仕えるだけですから」


「………」


サミエルは呆然とするが、歓喜する。ここまでの臣下を持てて嬉しくなったのだ。

その影響で周りの風が荒れ狂うのだが。


「いいだろう、カミアも転生するか」


「ありがとうございます!」


「よし、それじゃあ転生をするのだが、転生先は人間で………記憶は残すのがいいのだったな……カミアはどうする?」


「私も人間で記憶は残してください、あとは神竜様の近くで生まれるのがいいですね」


「分かった、じゃあこうして………よし出来た!」


転生して記憶を残すのは、先程の人間が教えてくれた。記憶があった方が何かと面白いらしい。

サミエルは色々訂正して魔法陣を書き終える。魔法陣の上にカミアが乗り、サミエルは手を置く。


「ではしばしの別れじゃ、我が臣下よ」


「はい、またお仕えさしてくださいね」


「ははは、出来たらそうしよう」


そう言いながらサミエルは魔法陣に魔力を流す。

魔法陣は淡く光り出し、サミエルとカミアの体が足元から粒子となっていき、そのまま2人はこの世界から消えて言ったのだった。


ミドアに居た最強の一角、竜神サミエルは地球に転生したのだった。






<a href="http://ncode.syosetu.com/n2565ez/">転生転職~勇者の劣化版に転職した~

</a>

こちらも出来れば読んでください。

一応こちらの主人公もこの作品で出て来ます。

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