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猫活!!  作者: たびー
9/32

見えない敵との果てなき闘い でもたまに見える編

主な登場人物

わたし……語り手。アイスクリームが好き。しかしお腹が弱いのでたくさん食べられない。でも喰う。

猫……先日八月八日で、我が家に来てから半年が経過。すっかり大きくなった。

 猫の粗相がおさまった……と前回書いたけれど、正しくはきちんと終結したわけではなく、月イチくらいで布団に失敗をする。だいたい月初めに起こるようなので、十日あたりまでは気が抜けない(しかし、なかなか防げない)。


 そんなわけだけれど、ともかく日常の平安を取り戻しつつある我が家、我が家族とその猫。

 しかし、猫を飼う大変さはまだほかにもある。

 うちの場合は、とにかく散歩に出たがること。

 これは今まで飼っていた猫もそうだったのだけれど、とくにも雄は縄張り意識があるので、外へ出てマーキングをせずにはいられない。

 しかし、我が家のりと氏はすでに取るものを取っているので、マーキングの時の動作――しっぽをまっすぐにあげておしっこをスプレーする、というのができない。いや、動作自体はするのだけれど、おしっこが出ている気配がない。

 でも本人は「してやったり」な気分になるのか、家の車や植木などにせっせとデモンストレーション。

 実際は出ていないわけだから、どれほどの効果があるのか不明だが。


 我が家の猫はリードを付けて歩くお散歩なので、わたしも一緒についていくのだけれど、猫が満足するためには一時間くらいは外にいなくてはならない。仕事の関係もあるので、でかけるのは勢い夜となり、だいたい八時半前後から一時間くらい闇の中、ご近所を徘徊することになる(そのうち職質されそう……しかし、そういう土地柄でもない。田舎だし)。


 りと氏が家の周りを散歩するようになってから、近所在住の猫たちも微妙に反応し始めた。

 わたしの仕事場の入り口の扉には、しっかりマーキングされており、とにかく匂いがする。消えたかなーと思うと、補強されている。まめだな、おい。

 また、庭の隅っこにそれはそれは立派な「落とし物」をこれ見よがしにしていった輩もいた。砂をかけずに、見ろと言わんばかり。

 ま、うちの猫はまだ子供だから、どういう意味なのかイマイチ分からずに、キョトンってしていたんだけど。


 とにかく、近所には猫がいるらしい。けれど、姿は見えない(この時は)。たしかすぐご近所のお家には一匹いた。雄のトト。それぐらいしか思いつかない。自分が知らないだけで、実はわんさか住んでいるのだろうか。

 夜の散歩でも、たまに気配を感じるのか、りとは尻尾をブラシみたいにふくらませたりする。うなるのは、わたしが抱っこしてから、というあたりがヘタレ。


 三月から始まった夜の散歩。四月のある晩、近くの運動場を散歩していたら、りとの足が止まった。

 うなりはしないが、地面にペタッと伏せた。

 りとの視線の先には街灯があり、その下に生き物がたたずんでいた。

 それは、猫にして大きく犬にしてはなんだか丸っこいシルエットだった。毛は白いような茶色いような……。

「タヌキ!!」

 狸だった。田舎とは言えそこそこの住宅密集地に狸出現!!

 わたしとりとが戸惑っているうちに、タヌキはすすーっと行ってしまった。

 ……狸、どこから来たんだろう(そしてどこへ行ったのだろう)。


 そんな狸との邂逅の後、家の敷地ギリギリのところと、散歩コースで見慣れぬ糞を見つけた。木の実の種らしきものがたくさん含まれている……たぶん、先日の狸のものだろう。


 狸もまた、テリトリーを主張しているようであった。



私「家の近所でタヌギ、いだったー!!」(いえの近所に狸が居た!)

兄「んだってがー。おれはえのまえでキヅネみだった」(そうだったか。おれは自宅の前で狐を見た)


てな会話をした。意外と野生動物多いな!!

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