表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫活!!  作者: たびー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/32

初めてのお留守番

家族旅行のとき、猫はどうするの?

 猫が来てから、初めて家族が一泊旅行することになった。

 2018年のゴールデンウイーク前半、わたしたち一家は福島へ行く予定を立てた。

 しかし、問題は猫。

 当初は実家に預けようと思っていた。家族全員猫好きだし、世話の仕方も心得ている。うちの猫は去勢手術をして粗相も収まり、爪とぎに関しては最初から大丈夫。

 しかし、行く少し前に問題が発生した。中学生の甥が風邪を引いたのだ。もとから喘息ぽいところもあり、猫はちょっとと母に言われてしまったのだ。


 そうなると、困る。一泊とは言え、朝は早いし帰りは遅い。ごはんを置いておけばいいというものでもないだろうと、思った。


 しかし、市内にペットを預かってくれる施設がない。辛うじてペットホテルを併設している動物病院は、事前にそこの病院でダニの駆除や必要な予防接種をしなければ預かってもらえないというシステム。

 別の病院にお世話になっているし、なんせその時には出発の二日前くらいだった。


 どうにもこうにも行き詰ったときに、母に一つの代替案を出してみた。

「一日目の夜と、二日目の昼に様子を見に来て欲しい。それで、そのときにご飯とトイレ掃除をお願いしたい」と。

 実家と我が家は目と鼻の先なので、無理ではないことだし、なにより母は大の猫好きで猫をさわりたい。

 なんとかその条件を飲んでもらってようやく旅行へ安心して出かけられることになった。


 旅行当日は五時半に我が家を出発。初日の目的、スパリゾートハワイアンズに向けて南下した。

 と、旅行のことに関しては割愛。

 ああ、出発早々に夫が財布を忘れたことで、わたしが一度切れたことはお伝えしておこう。


 それで、出かけたはいいけれど、やはり猫のことが気になる。

 淋しい思いをしていないだろうか。

 鳴いたりしていないだろうか。

 ……よもや粗相をしていないだろうか。


 考えれば考えるほど、なんだか不安で心配になる。

 なので、宿泊先のホテルに落ち着いてから、夜母に電話をして様子を聞いた。

 そしたら

「元気だよ。ごはんもちゃんと食べたよ」

 とのこと。意外と平気なのかな。お散歩してもらえないことが多分一番の不満だろうけれど。母が家の中でいくらか遊んであげたようなので、それで我慢してもらうしかない。


 そして翌日は水族館等を見て帰路へついた。

 高速に乗る前に母にまたも電話で様子を聞いたら、

「元気だよ。でも家の人が居なくて面白くなかったみたいで、家じゅうのごみ箱をひっくり返していたよ」

 とのこと。


 だーん、だーんとごみ箱に体当たりしてひっくり返す様子が目に浮かぶ。サビシイというより、体力があまっているんじゃないのか、と思いつつ旦那と交代しながら北上。

 宮城の仙台あたりで暗くなり始め、帰宅したのは七時近くだった。


「りとにゃん!!」

 ドアを開けてすぐに名前を呼ぶと、にゃん! と飛びでて……ということはなく、のそっと現れて、ストレッチ。あんまり感慨はないみたいだった。


 ま、そんなもんかもね。しかし、その後は家族三人交互に猫を抱っこしてナデナデし、旅先で買ってきた猫の被り物でウサギに変身したりとにゃんを撮影したのだった。




ちなみに帰宅してからすぐに、お散歩へつれて行きましたとさ。どんどはれ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
web拍手 by FC2
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ