猫あるあるとは言うけれど
ねこねこゴーゴー、たまに見られると得した気分。
猫あるある。
例えば、ヘンな恰好で寝るとか、水は専用のボウルから飲まずに風呂場の洗面器の水を毎回チョイスとか。リバースしそうだから紙を広げると直前で必ず横を向くとか。
そんな中でも、パソコンのキーボードに乗るというのは、ごくスタンダードな猫あるあるでしょう。
うちの猫氏もごたぶんにもれず、キーボードのうえが大好きです。
わたしはノートパソコンを使っているのですが、仕事が終り家事が終り、さて書こうかとパソコンを開いて電源オン。
すると、パスワードを入れてまさに立ち上がるという頃合いに、猫がすっと乗ります。
おい……。
そんな状態が二月から。
いくら遅筆を誇り(?)、亀な自分でも全然書けないのは、とてもキツイ。それでも、ガラケーで書いたり、ポメラで下書きしたりしていました。それで猫が寝ている隙を狙って、メールしてパソコンでささっと編集してアップ。という手法でなんとかやっておりましたが、それでは間に合わない時がやって来ました。
六月の文フリへ向けて、新刊を出すための作業があったのです。
さすがに、これはまいった。ほんと、時間はずんずん過ぎていくし、猫はキーボードから下りないし。
焦るわ、もう泣きたい気持ちになるわ、でかなり追い詰められた状態に。
ちくしょう、それでも猫はカワイイし。
ついには、ノーパソかついで町中の生涯学習センターの自習室《電源つかえて良かった》で作業していました。娘が塾で学習中にひたすら作業。夜の時間帯で、利用者があまりいないなかでしたが、それでも「この人なにやってるんだろう」と思われているんだろうなあーーとか。余計なことを思いつつ、二三回通って仕上げました。
本はめでたくイベントに間に合いました。とても楽しかったです(しかし、当日の朝にも猫はやらかしたのですが、それは次回へ譲ります)。
小説講座の宿題、提出するための作品、作るためには猫と闘わなければならず、非常に困難を極めました。
いちど、薄荷油をキーボードに塗ったら、猫が来なくなりましたが、物知りのフォロワーさんから「猫の体に薄荷成分は毒」とご指摘を受け、その手段は放棄。
じゃあ、どんなことをすれば猫が乗るのを防げるの? わたしの執筆は捗るの? 書けないことのストレスはずーっと溜まっていきました。
そんなキツイところを通り越して、夏の終り。
相変わらず、仕事場でパソコン使った作業をしていたら、なぜかそのときは猫氏が来なかったのです。いや、いつもどおりわたしの近くにはいるのですが、パソコンには乗らないのです。見ると片付けずにいた、段ボール箱の中に入っていたのでした。
あれ、これは使える……?
そうか、猫は箱が大好き。きっとノーパソの上よりも快適なのでは。もっとも、猫がパソコンに乗るのは、かまってほしいという気持ちもあるだろけれど、猫の性として箱の魅力には勝てまい。
それで、百均から150円の脱衣籠を買ってきて、娘の着なくなった冬の上着と古バスタオルを敷いてみました。
それを、わたしがノーパソで作業するときに置いてみました。
猫もノーパソを操作しているわたしを見ることができるポジションに置くと、すんなり籠に入ってくれました。毛づくろいして、すとんと寝てしまったわけで。
おおおおおおお、成功した!! 成功です、姉さん(いないけどな)。
そんなわけで、先日の短編やら更新やらに繋がりました。ありがとう、籠。やはり猫は籠が好き。かわいい寝顔も見られます。
「びじゅちゅーん」でやってた「Walkingニケ」って歌、とても好き。




