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ソヨン出発とユニコーン

「空間収納までお持ちとは、ゆりさんはびっくり箱のようですね。」



旅立つ当日、トニーノさん達には空間収納が使えることを話した。たくさん頂いた野菜やシャンプーに対して、空間収納を使うと不自然なくらい身軽になってしまうからだ。


流石に捨てたとは思われないだろうけど、ここまでよくしてもらって人柄は疑わないので、正直に話した。



カレンちゃんが興味津々だったので、空間収納の魔法のイメージだけ教えた。どうやらカレンちゃんも商人になる為に勉強中らしく、初めて空間収納という魔法を知って、是が非でも習得したいとのこと。適正があるかわからないから、まずは鑑定してもらうことから始めるみたいだ。さすが商人、行動力がある。



トニーノさんには、シャンプー技術の提供としてお金を頂いた。お世話になったのにお金を頂くのは気がひけるけど、生きる為にお金は大事だからね。


「こんなにいいんですか?」


お金を受け取ったリトが驚愕している。


「最初は荷物になることも考えて、大金はどうかと思っていたのですが、薬草術を使える人間はこの街にいませんからね。貴重な技術として相応の対価ですよ。あとは、たまにはいい宿で奥さんと子供とゆっくりして欲しいですからね。」


「「ありがとうございます。」」


「あーと!」


本当に素敵な人達と出逢えてよかった。





トニーノさんの屋敷を出ると、マルセロさんと御者の2人がウィースの馬具などの最終点検をしていた。



「ちょうど確認が終わったところですよ。荷物も積みましょう。」



ウィースの負担を考えて最低限にまとめた荷物を鞍の後ろに乗せる。寒くなった時に羽織れるような服や毛布、テント、リトのリュック、そしてウィースの防御を考えたフライパンと鍋だ。



普通の冒険者の荷物としてはかなり少ないけど、何もないのも怪しいので機能性とかさ増しで乗せさせてもらう。


ウィースの首の後ろに、鞍とつながる形で革で出来た籠が付いている。持ち手があるので、私が掴む場所になるし、大きめなのでこの中に勇人が入る。ついでに私のリュックもここに入れることにした。


「ユニコーンに鞍が付いているだけでも驚きなのに、籠付きとは凄いですね。」


これには旅経験豊富なトニーノさんも苦笑いだ。


「面白い注文だから、街の皮革職人も喜んで作ってくれたよ。まぁ有り合わせで作ってもらったから、旅先で使いやすいように改良してもらうといい。」


その他には、ウィース用のブラシと、イナリ用にもブラシをプレゼントしてもらった。


魔物使いの先輩としての餞別だそうだ。しっかりブラッシングさせてもらいます。


「皆さんおはようございます!間に合ったようですね。」


冒険者ギルドの職員の男の子がやってきた。旅路の相談をした男の子だ。ソヨンのギルドは少数精鋭らしく、従魔登録に必要な鑑定も彼が出来るそうだ。万能ギルド職員すごい。



「ユニコーンを鑑定出来るなんて、ギルド職員冥利につきます。」


とても嬉しそうに鑑定していた。



無事にリトとの従魔登録も終わったので、全員でウィースに乗り込む。鞍が付いたユニコーンなんていないので、鞍が従魔の証拠になりそうだ。


革の籠に薄手の毛布を敷いて、おくるみに包んだ勇人を入れる。念のためにロープで勇人の身体を籠にやんわり固定しといた。今度ベルトを購入しよう。


イナリはウィースの首の付け根、勇人の籠の前を定位置に決めたらしい。



「また来てねー!」


マラナちゃん達も見送りに来てくれた。



「また来るね!」



お世話になった全員に挨拶をして、トニーノさんの屋敷を、ソヨンを後にした。



ソヨンの街を出る時に、乗り合い場所でお世話になったタルメアさん達も手を振ってくれた。



草原に向かって、ウィースとともに駆けて出た。




後にソヨン発祥のシャンプーが世界的に広まった。女性の必需品とも呼ばれるそのシャンプーは、ソヨンで咲いた様々な花の香りと、ユニコーンのパッケージが目印だ。



遠い異国の地で、艶やかな黒髪の女性が愛用し、さらに爆発的な人気が出るのはさらに先のお話。







街を出て川から離れる形で、遠くに見える山の方角を目指す。


流石に荷物を乗せた乗り合い馬車とは比べ物にならないスピードで、ウィースが草原を駆けていく。久々に思いっきり走れるので、ウィースも楽しそうだ。


「あーうーあー♪」


意外とスピード狂なのか、勇人はごきげん。

私はまだ慣れきっていないので、ひしと籠の取っ手を握りしめる。


「ゆりも1人でウィースに乗れるように訓練した方がいいな。」


リトが何か呟いているけど、風の音で聞こえない。



聞こえないアピールをすると、リトに耳元に口を寄せられて「愛してる。」と囁かれた。



本気でウィースから落ちそうになった。



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名前: ウィース

性別: 男

種族: ユニコーン

年齢: 不明

出生: 死の森

主人: リト・カイセ・フェルナンド


レベル: 40


魔力: B


魔属性: 光: S



力: C

守: D

速: A

技: F


魔法:

高治癒(ハイヒール)

光壁(ライトウォール)

蘇生(リザレクション)

浄化(ピュリフィケーション)


スキル:

・耐久力

防御力の低下減少、体力増強、スタミナ持続効果

・一角

角による攻撃力、破壊力の増加

・誇り高き獣

誇り高さ故に、魔物でありながら光属性

・浄化

浄化能力が高い。浄化系の魔法の魔力消費なし。

・暴れ馬

馬の中でも強力な脚力、荒い性格の持ち主。


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