表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/76

再び薬草の森とボアかつ

やってきました薬草の森(命名は私)。


ここはイナリと初めて出会った場所であり、森の不気味さは相変わらずだ。


今日はオレンジ色の冒険者服と外套。グローブや肘当て膝当ても完備している。


勇人も冒険者服。暑くなるからくまさん服は空間収納の中。


リトは黒のロンTに黒のグローブと肘当て膝当て。ズボンは出会った時と同じカーキ色だ。リトの場合は胴体を茶色の軽い鎧で覆っている。



「今日のメインは薬草採取と、旅のフォーメーションのおさらいだ。油断だけはするなよ。」


リトの言葉を聞きながら、森の中を歩いていく。


私は薬草を探すべく、視線を周囲に。

先頭のイナリは魔物を探知すべく耳がくりくり動いている。

リトも周囲を警戒して見渡しながら歩いている。





勇人は私の腕の中でもぞもぞしている。


「やうー!」


イナリとの遊び兼トレーニングで体力がついたからか、私に抱かれているだけの状況は退屈らしい。



薬草探しに集中できないー!


よしよしとなだめながら、本日のお目当の薬草達を探す。



ヌルヌル草、キュイ草、リラクの実、センザイの実、ネロリ花、クール草、エタール草、ソシの葉、ナツメグ、オレガノ、バジル、ローズマリー、ホップ、タイム、セージ、森ペッパー。


後半は保存食や調理に使うハーブなので、あるかわからないのでなければ街で購入する予定だ。全部街でも買えるけど、タダより安いものはない。


自力で採れるなら採ろうということになった。




「まー!うあーーーーー!」


「勇人〜。よしよし。」



これは単にぐずついてる。

お腹すいたでもトイレでもない。


遊んで構っての泣き方だ。



街に帰ったら、旅の途中の勇人の暇つぶしになるようなおもちゃが必要かな…。



リトに話すと同じことを考えていたらしい。

勇人の泣き声につられてか、何匹かな魔物に遭遇。


練習の成果か、避けられる魔物は避けられたし、大きい魔物にはバリアを張って対応出来た。



30分程進んだところでハーブの群生地があったので、リトとイナリにも手伝ってもらって採取。採取したハーブの匂いと形を覚えてもらって、採取してもらうと、かなりの量が集まった。


料理にも使えるし、シンシアさん達にもお裾分けしよう。





今回は冒険者ギルドで採取系の依頼とまたまたお肉になる魔物の討伐依頼を受けてきた。


採取するものはきのこ。


マルム茸、シイ茸、エキ茸、シメ茸などの食用の茸だ。



きのこには毒性や幻覚作用のあるものもあるから、警戒しながら採取をする。幸いこの森はきのこにとってベストな環境なので、目的のきのこ達もたくさん手に入れることができた。




採取が完了し、買える途中で魔法の練習を少しさせてもらう。ビッグボアに対して、私の唯一の攻撃魔法である光矢(ライトアロー)を使用。


リトとイナリに存分にお膳立てしてもらったうえでだけど、ビックボアを倒すことができた。


ただ、魔法は詠唱に時間がかかるよでよっぽどでなければ使用しないことになった。






冒険者ギルドに戻ると、依頼分の採取物や魔物を引き渡す。


ちなみにお金は必要最低限以外は空間収納にしまうことにした。盗賊に襲われたりしても金目のものは空間収納に仕舞えば全くわからないからね。


お金が無さ過ぎると困るので、リトがそれ以外はまとめて持っている。もしはぐれても、私かリトのどちらかはお金を持っていられる状態にした。


気づけばすっかり暗いので、食堂へと急いで帰る。残りの3日間はシンシアさん達のご好意で、旅の準備を優先していいと言われている。


お世話になりっぱなしではあるので、出来る限りはお手伝いして、採取や討伐のお土産を持ち帰ることにした。


「いつも悪いねぇ。明後日はご馳走にするから楽しみにしててくれ。」


私達に出すと意味がない気がするんだけど…

自己調達だから意味あるのかな?


ちょうど帰ったのが夕食時だったので、夕食を先に済ませることにした。


今日は混んでいたのとリトも居なかったので、私達の夕食まで手が回ってないらしく、適当に何か作ってくれとのことだった。


お言葉に甘えて台所の端をお借りする。



シンシアさん達の夕食にもなればと思って、今日仕留めたビックボアを使って料理を作る。


せっかくなので、旅先では作れない料理を。


豚のロース部分を切り出して、塩胡椒をしてから溶いた卵につける。そのままパン粉を満遍なくまぶして、熱くなった油の中にドボン。


パチパチという音とともに、香ばしい匂いが広がる。


揚げている間に、キャベの千切りを作り、トマトと今日採れたてのハーブを混ぜてソースの完成。


揚げた豚肉、ボアかつを冷ましている間に、茸も同じ要領で揚げていく。



お米が欲しいところだけど、そこは特製トマトソースで洋風にごまかして、パンを添えて出来上がり。



少し余分に作っておいたので、もし料理が足りなくなったら使うようにも伝えて部屋に戻る。






「さくさくでうまうまでちゅ。」


「マスタードを付けてもうまいな。酒が欲しくなる。」


「きゃい!」


それぞれ感想をくれる中、夕食を食べる。



リトに至っては既にアレンジまでしてる。確かにマスタードつけても美味しい。



明日は買い出しをする予定なので、シンシアさん達の分も含めて、夜ご飯を私が作る予定。お店もお休みなので、腕によりをかけて作るつもりだ。


リトには張り切り過ぎるなと釘を刺されてるけどね。



前にも市場を見て回ったけど、今回は食料全般を任されてるし、気合が入る。


旅の前に疲れ果てることがないようにだけ注意して、明日と異世界で生きていきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ