かまどを作ろう③〜訳ありの美少女〜
突如現れた謎の美少女の正体とは!?
そして何やら訳ありな展開に、、、
農業高校の優等生と美少女の訳あり農業ライフ、
ぜひ気軽にお読み下さい!
第8話
「、、、やっと会えた、、、」
ーーー死ぬまでに一度は美少女に言われてみたかったセリフだな
最高かよ
しかも目の前に現れたのはまたまた超ド級の美少女
肩先まで伸びる赤みがかった茶色の髪の毛に、綺麗に透き通った赤色の瞳。
上から下まで隅から隅まで見渡しても、どこを取っても色気の感じられる体のライン。
マシュマロのように柔らかそうで尚且つ形を保った豊満なバスト
弓矢入れの肩紐がお胸の間に入り、その大きさとエロさをより際立たせている
世の中の男子は大抵これで落ちるだろう
そしてウエストは打って変わり、見事なくびれが出来上がっている。
そのくびれも痩せすぎているという訳ではなく、いい感じに肉がついているため余計えろい
更に極め付けは、ここぞとばかりに綺麗なラインをなぞった妖艶さを醸し出すえろえろなヒップ
大きすぎず小さすぎず、ただ自然にそこにあるような、、、
まさにボンッキュッボンッ
恐らくプロポーションで言えば、今までの美少女の中で1番好みだ。
マリアを家庭科部の高嶺の花、アリスを運動部の活発な美少女とするならば、
彼女は正に才色兼備、後輩からも同級生からも憧れの的であり、その豊満ないたずらボディから弄ばれたい男子が後を立たない、超絶ド級にセクシーな二個上の先輩
と言ったところか
ふぅううううううう
今そんな彼女が、涙ぐんだ塩らしい表情でこちらを見つめ、
「、、、やっと会えた、、、」
と俺に言った。
ーーーすまないな同級生の男子たちよ
俺は一足先に大人の階段を登るぞ
アデュー
ついさっきまでゲームオーバーになりかけていたことをすっかり忘れて妄想に耽っているルイの手を、美少女がガッと掴んだ
「もうどこに行ってたの?探したんだよ!」
その言葉で妄想から帰還したルイは、
その手の温もりに鼻血をだしそうになりながらも冷静に分析を始める。
ーーーやっと会えた、、探してた、、
俺はこの娘とどういう関係だったんだ?
とりあえずここは当たり障りのない返事をして、会話で探っていくか
もう自分の置かれた状況を推測するのはすっかり慣れてきた。
「え、ああ、ごめんごめん。
助けてくれてありがと、、それにしても
弓一本で随分と簡単に倒れるんだね」
一本の弓矢が突き刺さり、目の前に横たわる火竜を見ながらルイは言う。
これは率直な疑問だった。
こんなに簡単に倒せるものなのか。
目玉が急所であったのか、それとも弓矢に仕掛けがあるのか、
いずれにせよ聞いておきたかったことである。
「それは先に〝タランチュラン〟の猛毒を塗った毒矢だからよ。綺麗に刺さればどんなモンスターでも、一瞬で体中に毒が回って死に至るの」
ーーーータランチュラン?
名前から察するに、タランチュラ的な毒グモのようなモンスターなのだろうか。
まあ、なんにせよ出会いたくはないな。
「もしかしてそれって、火の出る弓矢とかもあったりする?」
「?えぇ、ちょうどこの火竜の火炎袋を使った火炎矢があるけど、、、
ていうか急にどうしたの?もう私の弓なんて散々見てきてるのに」
訝しげな表情を浮かべ、首をかしげる美少女
「い、いや、、なんとなく、、前よりパワーアップしてんのかなって、、」
「?そう、、」
明らかに納得は言ってないが、そこまで引っかかりはしなかったらしい。
それより、俺に会えたということがよっぽど嬉しかったのだろう。
さっきから終始頬が赤らんでいる。
ーーーー危ない危ない
少しつっこみすぎたか
でもこれで大体分かってきたぞ
俺は彼女の弓を知っている、そして彼女は俺を探していた、、
これから推測するに俺たちは、、、
同じパーティーだったに違いない!!
他に何人かいたのかは知らないが、ロールプレイングゲームによくある、何人かで組んで魔王を倒しにいくあれだ
要は仲間ってことか
ーーーよし、それを踏まえた上で、これからは何かを悟られないよう細心の注意を払っていくか。
地雷を踏んだら面倒なことになりそうだし、、、
「ルイ!大丈夫でしたか?」
そこへ卵を抱えたマリアがようやく到着する。
ーーーぎゃぁあああああああああ
完全にこっちでの出来事に気を取られて忘れていた
この娘、、、魔王じゃん!!!!
たった今、パーティーを組んでいる仲間だと認識した女の子の前に、俺たちの最終目標が登場しちゃったよ!
さいっっこうの地雷じゃん!
ルイは恐る恐る目の前の美少女の顔を見ると、
彼女はマリアを視線の先に捉え、先ほどとは打って変わって神妙な目つきになり固まっていた。
拳が小刻みに震え、強く噛み締めたその唇は何かを言いたそうにしている。
ーーー終わった
魔王を倒すために共に歩んできた仲間が、魔王と一緒にいるってもう絶対アウトだろ
はい終わりました〜
タランチュランの毒矢で貫かれてゲームオーバーだな
短い間だったけどありがとう
全然農業やってないけど
なんだかんだ楽しかったよ
悟りを開くルイに、目の前の美少女は震えた声で言う。
「、、、ルイ、、どう言うこと、、?」
ーーーーほらきた
もう言い逃れはできないな。そもそも言い訳もないし
正直にーーーーー
「誰よこの娘っ!!!」
「、、え?」
その予想外の言葉に、鳩が豆鉄砲でも食らったような表情を浮かべるルイ
「いなくなったと思ったら、こんな可愛い子と浮気してたの!?」
ーーーん?
全く状況が掴めないぞ。
「ど、どど、どういうことだよ、、う、浮気って、、」
ーーー我ながら童貞すぎる反応だな
「だって私たち、許嫁でしょ?」
!?!?!?!??!!?!?
許嫁!?
ーーーだめだ、全く頭の整理が追いつかない、、、
ルイが混乱していると、美少女は急にセクシーな声を出し、ルイの手を握る。
「!!」
距離が近い。すらりとした足が、ルイの足に絡んでくる。
「昔はあーんなことやこ〜んなことした仲じゃん、、」
吐息がかかるような距離で、彼女が囁く。
「今ここでも、、しちゃう、、?」
そう言ってルイの唇を軽く撫で回す。
ーーーーほえええええええ
すげぇ甘い香りだ。
なんだこの状況、すっげぇえろい!!
胸がバリバリ当たってる!
足もすげぇ絡んできて、、
もうやばい!!俺のキノコがむくむくと育ち始めている!
収穫される前に早くなんとかしなくては、、、
「あれ?なんでこんなところにキノコがあるんですか?」
今までそのやり取りをキョトンとした顔で眺めていたマリアは、ルイの腰を指差していう。
ーーーー終わった、、、
「あ〜ほんとだ〜」
美少女がゆっくりと手を伸ばす。
完全にバレた
俺はこの後どうなってしまうんだ、、
するとその手は、例のブツを通り過ぎ、腰にあった本当のキノコを手に取った。
ヤマトリカブトォオオオオオオ!!!
まさか腰に本当のキノコがついていたとは、、、
完全に忘れていた。
ありがとうヤマトリカブト
君のことは一生忘れない、、、
「なんでキノコなんて持ってるの?」
「あ、もしかして今日の夜ご飯ですか?
美味しそうです!」
「え?夜ご飯?まさか一緒に住んでるの?
やっぱ浮気じゃないのバカ!!」
「だ、だから違うって、、、!」
「もういい!私2人の家までいくから!」
ーーーーーーえ?
そんなこんなで、何やら訳ありの予感です。
読んで頂きありがとうございます!
次回もぜひ読んで頂けると嬉しいです!