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俺と美少女の農業ライフは何やら訳ありみたいです  作者: するめ
この世界は何やら訳ありみたいです
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この世界は何やら訳ありみたいです

久々の更新ですが、ぜひ気軽にご賞味あれ!

カオスとはこのことだろう



眼が覚めると、目の前には美少女。


そしてそのマリアと名乗る美少女が、たった今、眼前でよくゲームに出てくるラスボス的なドラゴンを、クワで真っ二つ



おいおいうそだろ



ここまでですら思考回路が追いついていないのに、


またまた新たな美少女が登場。



そしてその美少女はこう言った。


「なんでお前が、魔王と一緒にいるんだよ!!」


ー魔王?


このお人形さんのような愛くるしい美少女は魔王なのか?


と言うかこの子もまた可愛いな。


マリアがお人形さんのように可愛く真っ白で、抱きしめたくなるような、透明感漂う清楚な美少女であるのに対し、こちらは黒髪ショートで肌の褐色も良い、元気っ子である。


目がクリっと大きく、残念ながら胸元にそこまでの膨らみはないが、それもまた可愛らしい


マリアを家庭科部の高嶺の花とするならば、こちらはテニス部、もしくはソフト部エースのスポーツ美少女と言った所だろうか


ーーーーーーいやいや、今はそんなことより魔王の件である



マリアが魔王


まあさっきのを見た限りではそれも頷けるが、とりあえず冷静に整理してみよう。



魔王とドラゴンが存在するということは、この世界は恐らく、よくあるロールプレイングゲームのようなものだろう。


それで行くと、俺はこの格好からして確実に〝勇者〟ということか。


、、、、なんか嬉しい



閑話休題



そして目の前には俺と似たような格好をした美少女


恐らくこの子も勇者だろう


ルイはもう一度、その美少女の顔を恐る恐る見てみる。


美少女は、ほこりでも入ってしまいそうなほどにぱっちりと開いた目でこちらを睨みつけている。


その瞳にはうっすらと涙のようなものが浮かび、その眼差しにはどこか軽蔑のようなものが含まれている。



ーーーーなるほど、なんとなくわかってきたぞ



この子は恐らく、俺と同じ街出身か同じパーティーとして闘っていた戦友といったとこだろう。


それっぽく言うと、ヒロインと言ったところか。


そしてその戦友が今、魔王と共にいる。


魔王とは、勇者が倒さなければいけない最後にして最大の敵であり、憎むべき存在である。



その魔王と、俺は今一緒にいる。


つまり平たく言えば、裏切り者ということだろう。



ーーーーーまずいな



早くこの誤解を解かなければとんでもないことになりそうだ。


触れていなかったが、さっきから脇に差している小刀的な奴でグッサリいかれそうでこええよ


かと言って誤解の解き方も分からんけど


とにかく思考回路を目まぐるしく働かせ、言い訳を紡ぎ出そうとするが、何も出てこない。


「えっと、、あの、、その、、」


美少女を前にした童貞のような反応をしてしまった。


見る見る目の前の少女の顔が曇っていく。


「こ、これは違くてーーーーー」

「なんでお前なんかがマリア様と一緒にいるんだよ!!」



童貞の言い訳を遮って放たれたその言葉に、一瞬時が止まる。



ーーーーーーん?


〝マリア様〟?


様というのは本来、最上級の敬意を払う者に使う言葉じゃなかったか?


あれ?君は勇者だよな?魔王に様?


ーーー頭が混乱してきた


頭がショートするルイを尻目に、今まで黙っていたマリアが口を開く。


「、、、アリスですか?」


!!


ルイは交互に2人を見渡す。


次々と起こる不可解なことに思考が追いついていかない。



「し、知り合いなのか?」


マリアにそう聞くのがやっとだった。


「はい!」


マリアは頷く。なぜかアリスと呼ばれた美少女は泣きそうになっていた。


「覚えていて頂けたのですか、、?」


小刻みに身体を震わせながら、アリスが吐き出した次の言葉に、ルイは更に疑問符を浮かべた。



「こんな身の程知らずの勇者を、、」


「、、、は?」




ーーーーどうやらこの世界は、何やら訳ありみたいです





しばらく更新していませんでしたが、これから更新していきます。


読んで頂けたら嬉しいです!

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