☆STOP! 見切り発車とオチ至上主義
去年の夏だったか、秋だったか、恋愛ものを書いてみよう! などと思い立って、とりあえず適当に設定作って、行き当たりばったりで書いたことがありました。結果、勿論、途中放棄。……久々にやらかしてしまいました。
やっぱり、きちんと練ってからじゃないと、書き始めてもだめだな、と、改めて思ったわけで。
昔から、見切り発車が大好きでした。アイディアさえ浮かべば、あとはどーんと勢いで書けるさ、と思ってたんでしょうねー。結果、家中に未完のアイディアがゴロゴロ……。かわいそうなので、今書いている長編ファンタジーでネタを消費しようと思ってるんですが、いつになることやら。
プロット練らないで、雰囲気だけで書き進められると思ってたんですよね、昔は。本当のことを言うと。
第一、面倒じゃないですか!
私ってば、説明書を読むのも、ものすごく苦手なんです。どうしてこんな面倒くさいものを、好んで読む人がいるかな、と、思ってしまうくらい。年の離れた弟が、ゲームするのに、その説明書を一から十まで読んでからプレイ始めるのを見ても、「奇特な奴だ」と思っていましたし。電化製品や組み立て家具だって、いきなり部品を広げて組み立て、わからなくなってから説明書や設計図を確認していたほどですよ。
自分の作品の方向性や辻褄が矛盾してきてから、ようやくそこまでの道のりを振り返って、物語を組み立てなおしていたんです! そして、そっちの方が、本当はリスクが大きくて面倒くさいということに気付いたのは、最近のことなんですよ! 恐ろしいですね……。
短編を書くようになったら、流石にプロットらしきメモを頻繁に書くようになりましたね。裏設定、元々好きなので、「誰も聞いてねぇよ」ってことまで、やたらと書いてあるメモまであるし。
忘れたくない、大事なことは、一覧にしたり、年表を作っておいたり。地図、なんていうものも作っています(ファンタジーものの世界地図や、現代もののときの住宅地図など)。人物の関係図を矢印たくさん伸ばして書いてみたり、家族がいるなら、家計図や年齢表を作ったり。
そういうものを、ちょっと書いてみるだけでも随分違うなぁと、やっとわかってきました。
途中、行き先を見失わないようにと思って書いてるけど、そうじゃなくても、計画性は何事においても必要なんですよね。
最近目にしたWEB小説が、(短編だったんですけど)ヤマなし、オチなし、意味なし……で、(BLにあらず)めちゃ萎えました。なんか、よ、読まなきゃ良かった……、みたいな。
なるべく感想を残す主義ですが、どうも、そこには足跡残せませんでした。勇気ない、自分。無理。きっと、何かしら書いていたら、その人傷つけること書きそうだったから、自粛。
自分は、ああならないぞ、と、反面教師にすることにしました。
多分、その方の中では作品として仕上がってたんだろうけど、起承転結が全然なくて、「あれ、あれれれれ?????」と、達成感のない終わり方になっていて。私が思うに、あの方は、行き当たりばったりで書いて、失敗したんだろうな、と。
短編でも長編でも、プロットがしっかりしてると、面白い。伏線の張り方にも影響が出るしね。
読んでいて、「お!」と思う作品は、ちゃんと山場があります。最初から最後まで、同じペースで、なんて、おかしいじゃないですか。どこかで起伏がないと、はっきり言って、飽きるし。
逆に、起承転結にこだわり過ぎて、なのか、オチで全部覆されるのもいやだなぁ。
転のとこまでは、感動モノの、すばらしい流れだった(様な気がする)小説があって、最後、どうすんだべと思って読み進めてたら、無理やりハッピーエンド。……あれ。今までの、エピソード、いらんのとちゃうか。とか、本気で思ってしまうような展開。
あかん、あかん、あかん! 見切り発車もあかんけど、オチ至上主義もあかん!
大体、小説とか、漫画とかって、エンディングに向かって話を進めていくんじゃないの?
途中経過が書きたかったの?
なんか、納得できん!!
2時間サスペンスに代表される、推理ものなんか見てるとわかるんですが、ちょっとした出来事が、全部、犯人の動機に繋がってますよね。見逃したら、悔しくなるくらい、あちこちに散りばめられてあって。あれって、きちんとエンディングまでの道筋(犯人は誰か、どういうトリックだったのか)がはっきりあって、それを視聴者・読者に見つけて欲しくて、ちらちらとヒント出してるわけで。
別に、推理ものに限ったことじゃなくて、どの話にだって言えることですよね。
オープニングとエンディングの間に、物語があるわけだから、途中、寄り道がたくさんあっても、きちんと結果として納得できる話にしないと。下手したら、
「ワイの時間を返せー!! フンガー!!」とか、思われかねない……。
どんでん返しも、伏線を張って、その結果、成功するものだし。
伏線がハンパなのに、いきなりどんでん返しされても困る。っつーか、伏線、どこ? って作品も、たまにあるんですけど。
かと言って、伏線を張りすぎて、回収不能になるのも、失敗、連載中断の要因になってしまうので、要注意。要するに、プロットがしっかりしていて、初めて生きる、伏線、ですよ。
なんだかんだ言って、結局は、そこに行き着くんです。
というわけでですね。
話を考えるときは、きちんと筋道立てて、ですよ。
自分にだけわかっても、しゃあない。
誰にでもわかるように、起伏つけるなら、思い切りつける!
どんでん返しを狙うなら、伏線をあちこちに張る!
この、2点。たのんます。