↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/85

73 戦慄!殺モンスターマシーン勇者登場!

俺の名は山口寿明。

色々あって異世界でスライムに生まれ変わって、異世界バトルに乱入した男だ。


『俺の村を襲撃するとは!この不審者のように生きては帰さんぞー!』

ターゲット未設定の拡声器モードでテレパシーを発しながら、ゾワーって感じで触手を持ち上げて威嚇ポーズを取る。

えっ、何あれ?めいたざわめき。

ダクエル村人達は一応見知った俺だと気付いて平静を取り戻したが、人間兵士達には動揺が広がっている。

『いまだ皆の者!人間共を蹴散らしてしまえぃ!』

行けぃって感じで触手をヒュルーのポーズを取って、水戸黄門気分でダクエル村人に勝手に号令する俺。

何でお前が仕切ってんの?というお味方からの厳しい視線が突き刺さるが、こう言うのはやった者勝ちなのだ。


人間サイドからすれば、突然大物ぶった奴が降ってきてローブの不審者を殺してしまったのだから、おい何かボスみたいなの出てきたぞ!?と思ってしまった筈だ。

その動揺は存分に利用させて貰う。

ククク、ザコ兵士共の士気が目に見えて下がりよったわ。

俺も乱戦に紛れ込んで、主に村人ファイターの影から無双してやるぜ!

と思っていたのだが、何故か人間勢の中で唯一士気が下がらなかった、二刀流おじさんと斬り合っていた金髪マンがやる気満々で俺の方に掛かってきており、困惑を隠せない。

『えっ、何で俺の方に来んのこいつ…?』

二刀流おじさんもあまり止める気がないというか、むしろ俺に金髪マンを押しつけて乱戦の方に混じろうとしてない?


何やら異世界語でまくし立てながら、片手剣を振りかぶって俺の方に突っ込んでくる金髪マン。

何言ってるかサッパリ分からん。だがサイン下さい的な好意は感じないので、たぶん決め台詞とか罵倒とかだろう。

『うわっ!何だね君は!落ち着きたまえ!』

ブワッ!

金髪マンの剣幕に焦って、思わず敬語になってしまったじゃないか。

とりあえず不意に突風魔法をぶつけて足を止める。

飛行用突風魔法は風速30メートルにも及ぼうかという、人間も吹っ飛ぶ台風みたいな強風だ。

これで後頭部から倒れて終わってくれても一向に構わないよ。

と思ったのだが。

ズバッ!

風を切り裂いた!?

金髪マン、二刀流おじさんの異世界切断剣みたいな事が出来るのか?


多少金髪マンの勢いは鈍ったが、もう剣撃の間合いだ。

スライムブレードで迎撃するしかない。

ガキィン!

金髪マンの斬り込みにブレードを叩き付けて何とか凌ぐ。

これはいかん。二刀流おじさんとタイマン張るような奴と斬り合いはいかにもマズい。

異世界切断剣も使ってくるだろうし、チャンバラなんかしてるとブレードごと切り裂かれる可能性が高い。

ここまでの動向を見てても、こいつ100%近接キャラだしな。

相手の土俵で近接戦に付き合うのは自殺行為だ。

『くらえフラッシュ!!』

バフッ!

金髪マンの眼前で全力の閃光を弾けさせる。

流石にこれは効いたようで、目眩に怯む金髪マン。

ふはは。人間のまぶた如きで遮れる光量じゃないからな。そのまま失明でもすればいいのに!


この隙にバックステッポでカカッと距離を取る。

いかんぞ。コイツの相手は二刀流おじさんに任せたいのに、おじさんは楽しそうに人間と斬り合いをしている。

『ちょっと!二刀流おじさんヘルプ!!この金髪ヤバい!』

『そいつは人間の勇者だ!逃がさぬよう全員で囲んで討ち取る!周りの雑魚を片付けるまで引きつけておけ!任せたぞ芋餅!』

つーか芋餅って北海道のおやつだろ。何でそんなあだ名付いてんだよ。

あと勇者て。袋叩きプランには賛成だが、それまで俺が押さえるというのはちょっと無理があるぞ。

『任すなよ!無理だろ!俺が雑魚の方やるから替わってよ!』

二刀流おじさんは無視の構えだ。ひどい。

いかん、もう勇者が目眩から復帰してきそうだ。

くそ、こうなったら中距離で魔法を使いくまって時間稼ぎするしかない。

最悪、追い詰められたらは飛行魔法で空に逃げよう。そうしよう。


『勇者のくせにテロ行為に走るとは!全然勇ましくないなお前!』

まずは小粋なトークで時間を稼ごうと思ったが無視だよ。

勇者のくせに魔物の挑発を無視だよ。

そんな事でイベントフラグの回収出来ると思うなよ。

『とりあえず風魔法だ!』

また異世界切断剣で切られてはたまらんからな。今度は勇者の体直前から発生させる。

風を直に当てなくても、体のすぐそばで突風が吹いたら気流に巻き込まれるはずだ。

ブワッ!

『よし!もらった!』

突然巻き起こった気流で背後に引っ張られ、姿勢を大きく崩す勇者。

『おらああああ!!!ふっ飛べぇぇぇぇ!!!』

勇者の真下から突風魔法を連発させて、勇者君に空中散歩をプレゼントだ。

10メートルくらい吹き上げてから、ダウンバーストに巻き込んで叩き落としたら流石に死ぬだろ。

『…んんん?おい嘘だろ…』

なんとなく、勇者が上昇気流の中で体勢を立て直しつつあるように見える。

なんか空中蹴ってるっぽいぞあいつ…。何それ…。そういうのズルくない?

訳が分からないが、墜落死アタックから脱出されそうだ。

思いつきで仕掛けた割にはかなり完成度高い殺し方だと思ったんだけどな。

とりあえず吹き上げは中断。

横殴りの突風を起こしてで出来るだけ向こうに吹っ飛ばしておいたが…。

この程度じゃ死なないんだろうなアレ…。


例によって土日は更新お休みです。オデッセイとドラクエマインクラフトとXCOM2が揃って攻めてくるんや…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。