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54 感動!再会のインコマン!

残念ながら感動でもなければインコマンはほとんど活躍しない、タイトル詐欺回なんじゃ。

あと昨日のタイトル、53が正しいのに54って書いてしまったのでそれだけ直しました。

俺の名は山口寿明。

色々あって異世界でスライムに生まれ変わって、インコマンと再会すべく城に乗り込んだ男だ。


【アッハイ、ここで待てばいいんですね。わかりました】

城の中に入ったら、城内受付的な人から待合いスペース的な所で待てと言われたのであった。

都とか城とか言う割には、ホント市役所めいているな。

城の入り口付近は基本的に全館石&コンクリ造り。

待合いには長い木製ベンチみたいなのが何脚かずつ並んでいた。

あとラグみたいなのが敷いてあるエリアもある。

人型クリーチャーは椅子ゾーンで、非人型クリーチャーはラグゾーンという分けかと思ったが、1メートルくらいの小人みたいな人が椅子ゾーンにいたり、目が異常にデカい人間タイプの人がラグに座ってたりするので、どうも適当みたい。

俺の場合は椅子に座るというか乗っかっても別に楽でも何でもないので、ラグの方に行く。


『待たせたねトシアキ君』

【お久しぶりですインコマンさん!】

待合室にいるクリーチャー達を観察していると、インコマンがやってきた。

いつの間にか30分くらい時間が経っていたみたいだが、特に苦にならなかったな。

つーか、やっぱり城にいる時でも上半身裸なんだな。

『思ったより日が掛かったね』

【それが森で道に迷いまして…。あと蛇女に襲われたり色々と】

『積もる話は後で食事でもしながら聞こうか。早速だが魔法の専門家に紹介しよう』

お、早速ですか。

俺も待ち受けオンリーじゃなくて自分からテレパシー使いたいし、早くしてくれるのはありがたい。


インコマンについて、城の中の方に入っていく。

なんか石造りの廊下でちょいちょいドアが並んでる廊下を歩くと、ホントに市役所か何かみたいだな。

2階に上がってしばらく進んだ所がゴールのようだった。

インコマンはドアをノックして、しばらくしたらドアの中に入っていくので俺も一緒に入る。

中には、身長1メートルあるか無いかくらいの、緑色のちっちゃいお婆ちゃんみたいな人がいた。

シワシワなので年寄りだと思うが、実はシワシワ種族なのかも知れないので油断は出来ない。

人を駄目にするソファみたいなやつに埋まって、こっちを凝視してる。

ああいうソファ、こっちにもあるんだ…。


『緑のちっちゃいお婆ちゃんであっとるよ。緑で小さいシワシワ種族じゃけど、儂は年も取っとるんじゃよー』

『トシアキ君、初対面で失礼なことを考える癖は治したまえよ。場合によっては強く不興を買うぞ』

早くもテレパシーで思考丸読まれだった。申し訳ありません。申し訳ありません。

というか、この人テレパシーで喋りつつ口でも何か喋ってる。

そのせいか、インコマンにも怒られてしまった。

あれ?インコテレパシーって非言語系種族の専用スキルとか言ってなかったっけ?

『習得が難しいだけで専用ではないんじゃよー』

あ、そうなんですね。

『一対一でしか使えないわけでもなく、相手を制限せずに声を送ることも出来るぞ。前回は機密保持を考えて、敢えて一対一に限って話していたがな』

なんやて工藤?マルチ通話できたのか。糸電話みたいなピアツーピア会話専用だと思っていた。

と言うことは、シピにゃん辺りはマルチ会話していたシーンもあったのだろうか。

コミュニケーションツールとしてはかなり便利だよな。俺も早くインコテレパシー使えるようになりたいぜー。


【ドーモ初めまして。ヤマグチ=トシアキです】

触手と触手を合わせてピュルピュルと挨拶しておく。

初対面なので一応挨拶しておくことを忘れないタイプの謙虚なクリーチャーなのだ。

今まで全然挨拶してなかったじゃねーかというのは忘れよ。

これから世話になるマジカルティーチャー相手なんだから、丁寧な態度で当たり前なのだ。

『田端じゃよー』

おお、日本風でわかりやすい名前だ。田端さんな。

『ではトシアキ君、私はこれで仕事に戻る。タバタ様は高名な魔法使いだ。失礼の無い様にな』

【アッハイ。インコマンさん、ありがとうございました。ありがとうございました】

ペコペコとお辞儀めいた屈伸をしてインコマンを見送る。

ホント見ず知らずのスライムに色々してくれて有り難い限りだよ。流石ヒーローだな。


『ほんで?魔法が使えんのじゃったっけ?』

【そうなんですよ。魔力とか魔法懐炉がどうのとか意味不明で…】

インコマンから既に事情は聞いてくれているのか、田端さんはザックリとは訪問理由を知ってくれているようだ。

『人格も思考力も明確じゃし、魔力も十分あるんじゃよー。何で念話程度が出来んのじゃよー』

いや、何でと言われてもな…。

【まずその魔力っていうのが分からないんですよね。ビーム技とかも全然出せないし】

『ビームって何じゃよー。魔力が分からんて、おぬしの体は魔力の塊じゃよー』

どういう事ですかね。魔力ってゲル状なの?ただし魔法は尻からゲル状で出るの?

スカトロ系でそういう同人エッチブックありそう!


『儂とかさっきのスライとかは肉で出来た体持っとるけど、おぬしの体は魔力の塊で出来とるんじゃよー』

ゲルって肉っていうか細胞じゃないの?アメーバー的な便利細胞の塊だと思ってた。

まぁ都度好きな形に造形替えたり、水吸って膨らんだりっていうのは確かに肉体っぽくないけど…。

『おぬしは妖精とかゴーストとかそういう類だと思うんじゃよー』

えっ…。妖精って、童貞が年齢を重ねると、魔法使いを経て至るっていうあの…?


明日明後日は水木一郎氏のバースデーライブのため東京旅行に行きますので、更新はありません!2日分の書きためも出来ませんでした!

次回は月(祝)か火曜に更新の予定です。

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