↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/85

42 地道!毒蜘蛛駆除作業!

俺の名は山口寿明。

色々あって異世界でスライムに生まれ変わり、野山に分け入って害虫駆除をしている男だ。


俺と意識高いダクエルさん達は意気投合して、毒蜘蛛を探し始めた。

うーん、子蜘蛛め。こないだは死ぬほどいたクセに、いざ探すとなかなか居ないな。

俺は全周囲が視界に入るので常に全周囲警戒が出来るのだが、意識高志君たちはそういう訳にも行かない。

どうしても移動速度に差が出てもどかしいぜ。

大体、俺は子蜘蛛から何されてもノーダメージだから、あんま警戒しなくても良いからね。するする進める。

その点、毒が効いてしまいそうなダークエルフは不便やなー。


ノロノロと進んでいると、やっと一匹子蜘蛛を見つけた。

草むらの中でガサガサと音がしたので、サッと触手で捕まえたのだ。

もう何十匹も子蜘蛛を取り続けた俺だからな。掴んだ瞬間に蜘蛛だって分かるね。

「ピュルルルーン」

アイテムゲットめいた効果音を出してダブル触手で高々と子蜘蛛を掲げ、ドプッと本体ゲルに取り込んで殺す。

二人も音には気付いていたようだけど、蜘蛛だと思ってなかったのか、ちょっとびっくりしていた。

そいえば、消化モードにするとゲル内収納していた○×カードまで溶けてしまうな。

一旦、意識高志君に○×カードを渡しておこう。

「なにこれ?」みたいな感じだったが、大事な物なのでとりあえず持っていてくれ。


その後しばらくは子蜘蛛も見つからず、巨大蜘蛛の巣に到着してしまった。

意識高志君達は巣を過剰に警戒しているようだが、もうあそこは空き家だからな。大丈夫だよ。

【大丈夫だからカモン!】

ピュッピュッと触手で付いてこいアクションを取りながら、土ドームに登っていく。

一応中を覗いてみたが、やっぱり何もなかった。いくら何でも再沸きはしないよね。安心安心。


さて、このまま二人組と親睦を深めてもいいけど、ぶっちゃけ三人で動いても効率悪くなるだけだよな。

ここで分かれてソロ活動に戻ろうか。

そう思ってドームから付近の森をぐるりと見渡した俺の視界が巨乳様の姿を捕らえた。

巨乳様も蜘蛛駆除をしていたのか。こんな危険な森で巨乳様を守らない訳にはいかんな!


「ピュル!ピュルル!」

【じゃ!さらば!】

サッと意識高志君達に触手を振って、巨乳様の所に駆け出す俺。

二人は何か言っていたが、まぁどうせ分からんし大した話でも無いだろう。

俺は直ちに巨乳様の目撃地点に急行した。


巨乳様は目撃地点からほとんど移動していなかった。

というのも、ザコ野郎という足手まといが居たからである。

どうやら二人とも俺には気付いていないようだ。

だいたい何故貴様が巨乳様と一緒にいるのか。

俺が二刀流おじさんに奴隷労働させられている間にお前は巨乳様と一緒に森を散策か。

【許されざるよ。俺の怒りは有頂天だ。これは応報せねばならぬ。】


ヌルリと無音で後衛ポジにいるザコマンの背後に近寄る。

こんなに近くに這い寄られても気付かんとは所詮はザコよ。

不意打ち子泣き爺アタックを食らうがいい…。

「ブボボボーーーーーー!!!!」

突然奇声を上げてザコ野郎の背中に負ぶさってやった。

口笛だけでなく、オナラみたいな感じにゲルをたわめて排気すればブーイングみたいな音も出せるのだよ。

いざという時の為に温存していたのだ。


「ウアアアアアアア!!!」

不意に謎の子泣き爺に奇襲されて滅茶苦茶ビビったようで、ザコスケは悲鳴を上げてブザマにひっくり返った。

「ボババババー!!!ブボババババー!」

首筋からブリブリと音を出しながら、腕や脚をゲルに絡め取って身動きを封じていく。

【ウハハハハー! 怯えろー!すくめー!実力を出し切れぬまま死んでいけー!!】


この後、巨乳様に滅茶苦茶怒られた。


【ザコ人間に巨乳様の護衛は勤まらん。ここで帰るがいい】

フイフイと触手で帰るように指示したのだが、帰りやがらねぇ。

あれだけ醜態をさらしておきながら恥ずかしくないのか。

逆に、何故か巨乳様が俺が帰れ感のあるゼスチャーを…解せぬ…。


だがザコスケには巨乳様を任せられん。あんな奇襲にやられるようでは、コイツ蜘蛛にやられるんじゃねーの。

という訳で、帰れアクションは無視して付いていくことにした。

俺が全く帰らないので、二人も諦めたようで移動を開始した。

ノロノロした移動に付いていくと、早速巨乳様が短槍で蜘蛛をしとめた。

流石ですな。巨乳様は一人の方が効率が良いんではないか?


死骸をどう処理するのか気になったが、俺が食うのが一番面倒がないだろう。

と言うことで死骸を貰ってゲルに取り込んでおく。

村の方面では蜘蛛をほとんど見かけなくなっていたので、そちらの駆除は順調なようだ。

しかし蜘蛛の巣から先の方面には、まだ子蜘蛛が残っているようだ。

と言うのも、ザコスケの頭上の枝に子蜘蛛がいて、今にも上から襲いかかってきそうなんだよね。

見殺しにするのも哀れなので、触手をニードル状にシュッと伸ばして子蜘蛛を突き刺して殺す。

「ピュルルルーン」

アイテムゲット音で巨乳様に戦果報告をしてから子蜘蛛をゲルに取り込む。

【フフ、俺は早速結果を出すタイプのクリーチャーだが?】

ピュッピュッピュッと危機を救ってやったザコスケに勝ち誇っておく。


結局、この日は巨乳様達が帰宅するまで駆除に付き合った。

蜘蛛を見つけては自分で殺したり巨乳様に報告したりして、役に立つところを存分にアピールしておいた。

ザコは俺のアシストもないので駆除数0。しょせんザコよ。

これで、少なくとも狩りではかなり役立つと思って貰えたはずだ。かなり好感度UPだろう。

家に入れてくれともう一度頼んでみたが、また拒否された。

一体何故そこまで頑ななのだ…。


グダグダした所がやっと終わりましたので、次から少し話が進みます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。