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24 探せ!異世界ハローワークを!

俺の名は山口寿明。

色々あって異世界でスライムに生まれ変わり、ダークエルフの巨乳様にせっせと貢ぎ物をしている男だ。


結局、毒ガエルの胴体はゴミとして村の共用ゴミ捨て場みたいなところに持って行かれたので、ペシペシと巨乳様のおケツを叩いて下げ渡しして貰った。

捨てるならちょっとでもゲルの足しにしておかないとね。

巨乳様は家に戻ってしまった。やはりまだ家には入れてくれない。寂しいのぅ。


俺も戻ると、丁度隣家のおっさんダークエルフが犬を連れて狩りに出かけるところだった。

犬がまたちょっかいを掛けてくるかと思ったが、仕事モードなのか真っ直ぐ森に向かっていく。

あのおっさんは犬を使って狩りをするタイプのマタギなのかな。

フイフイと触手を振って見送る。

まだ早朝なのだが、他にもボチボチと狩りに出かける男達や、畑でもあるのだろうか、農具っぽい物を持って出かける男達を見かける。

巨乳様はまだ狩りに出ないのかなと思ったが、一人暮らしだからかな。ソロ暮らしだと家事の時間は必須だよね。出遅れるのは仕方ないね。

巨乳様が狩りに行くなら、手伝うというのもアリだな。

猟犬を使うスタイルの借りがアリなら、俺も猟スラとして頑張りますよ?


暫くして、巨乳様は家事を一通り片付けたのか、前に見たレザーアーマーやら弓やらの狩り装束で家を出てきた。

【俺も、一緒に、狩りましょうか?】

シュッシュッと勇ましいジェスチャーでピュルピュル尋ねてみたが、NO!みたいなゼスチャーで返された。

「ピョルー…」

【ダメなのか…】

落ち込みアピールをしてみたが、あっちへ!みたいな感じで村の方を指さされた。

村に居ろって意味だろうか。

「ピョッピョロー」

フリフリと触手を振って巨乳様を見送った俺は、とりあえず村の真ん中の方に向かってみることにした。


さて、日中は村人ダークエルフさん達の好感度を上げる為にボランティア的な事に時間を割こうかと思っていたが、いざやる段になると、具体的には何をすればいいのかな?という感じだ。

とりあえず井戸や広場がある方に向かってみるが、目にする村人は皆何らかの作業中っぽい人ばかりだ。

やることもなくブラブラしてるのは、何となくニート感があって居心地が悪いぜ…。

【うーん、何かスライムでも出来る労働は無いかなぁ。出来れば有償タイプのやつ。】

ハロワ的な所があれば手っ取り早いんだけどなー。


すぐに出来るのは狩りだけど、漁獲量制限的なのとか縄張り的なのとか、何らかの決まりがあるのかどうかも分からない。

自分で喰う分は大目に見て貰いたいが、大っぴらに稼ぐほど狩ると怒られるかも知れんしなぁ。

狩ってきた獲物をどう換金すればいいのかも分からんし。通貨単位とかもどうなってんだろう。

ダークエルフさん達がどういう生活しているのかも全然知らないし、分からんことだらけだ。

しばらくは様子を見て、出来そうなことを探すしないかー。


フラフラしていると、邪教の館の方から子供達の声が聞こえてきた。

この村にはガラス窓とかは存在してないようなので、割と建物の中から声とかダダ漏れだな。

そうか学校か。もし学校なら、俺も異世界語とか教えて貰えないかなぁ。変わりに理科とか算数とか教えるよ?

むむ、これは現代知識でチートしてどうたらこうたらみたいな流れが来ているのでは?

ちょっとワクワクしながら、邪教の館の窓から中を覗くことにした。

なんと俺は念を集中すれば、触手の先でも物が見えるのだ。スパイみたいで凄いだろ。

眼球めいた器官もないのにどういう仕組みで物が見えてるのかは、未だに分からない。


一個目の窓を触手で覗いてみると、どうやら授業中のようだった。

ダークジジイが教師のようだ。本みたいなのを持って、黒板?みたい物の前にいる。

木の板に紙っぽい物が貼り付けてあって、そこに墨っぽいもので何やら書いてあるな。

張ってある物は何となく葉っぱっぽいが、パピルス的な奴かな?

うーん、当然だが文字は何が書いてあるのか全然分からんな。

そもそもこれは何の授業なのか…?

子供は6人。それぞれ椅子に座って、個人用の木の板に墨で板書を書き移したりしている。

読み書き計算位は普通に教えてそうな雰囲気だ。思ったよりちゃんと教育してんのね…。

でも昨日遊んだ子供はもっと小さかったけどな?

この子らパッと見は小学生ぐらいだし、別の部屋にいるのだろうか。


次の窓を覗くと、こっちは幼稚園くらいの低年齢クラスだった。昨日遊んだ子供らがいる。

おお、こっちの授業はわかりやすそう。しかも講師が若めのダークエルフ女性なのもポイントが高い。

あいうえおとか123とか、そういう幼児レベルっぽい気配をビンビン感じる。

これなら行けそうだな。しばらく授業を見てみよう。


…しばらく見学した結果、文字の形と発音は分かるけど、それが数字なのか文字なのか、どういう意味なのかは全く分からないと言うことが分かった。

つまり見事にちんぷんかんぷんだ。

日本語と異世界語を対比した翻訳が出来ないと、簡単な話でも理解するのに物凄く時間が掛かる。

理解が合っているかの確認も出来ないので、間違って覚えてしまうかも知れない。

当面は、日常会話で色んな単語と発音を理解していかないと無理だわ。

と言う訳で、現代知識でチート的なことはギブ!


カラーンカラーン


どうやら授業が終わったみたいだ。

前にも聞いた、抽選が当たったような鐘の音がする。

村全体への昼の合図的な物なのかも知れんなー。


やがて子供達が邪教の館から出てき始めた。

「ピュッピュルー」

フリフリと触手を振って、帰って行く子供達を見送る。

たまに俺を見てビクッとする子供がいるが、初見なんだろうな。早く村人達に馴染まねば。

昨日遊んだ子達は、キィヤァァァー!!ウワアアアー!!と相変わらず狂ったようなテンションで俺に絡みついてくる。

【やっぱりこの辺でスライムは珍しいんだろうなー】

適当に触手で子供達をなで回したりしながら、広場の方に子供達を誘導していく。

ここに居座るとダークジジイが来かねん。まさか幼児にまで意地悪せんだろうけど、あいつ意地悪ジジイだからな。離れておくに限る。


しかしダークエルフの子達はどの子も顔立ちが整っている。

今のところ、前世での俺のようなキモメン候補生は一人もいないぞ。

種族的な魅力補正とかそういう奴だろうか。ギギギ…どいつもこいつもカワイイ喃…。

俺はロリ好みではないので、ただカワイイ小動物達と戯れてて癒される、みたいな気持ちだけど、ロリコンだったら死ぬほど幸せな状態なんだろうなー。


今日は触手で幼児を軽く上に投げて、トランポリンみたいに受け止める遊びが大受けだった。

ダークエルフは身体能力も高いのなー。幼稚園児位なのにバク転みたいな事普通にやるし。

そのうち木の上から俺にダイブする遊びへと発展しかけて、流石にそれは危ないので止めた。

幼児ぐらいなら軽く受け止められそうだけど、複数人が団子になって降ってきたら受け漏らすかも知れんし。死亡事故は勘弁だぜ。

しかしこの幼児軍団にはかなり受け入れられた感があるな。もう完全にマブダチ扱いだ。

なんか名前も勝手に付けられてるみたいで、あ、それ俺の名前?みたいなのに気付いた時には凄く嬉しかった。目があったら感動で泣いていたと思う。

あと、高学年組の子達は俺とは遊ばず、サッサと家に帰っていった。

多分家業の手伝いとかあるんだろう。昔の地球でも子供は労働力にカウントされて、小型の大人扱いされてたらしいしな。

この子らくらい小さいと、まだ遊んでても良いのかなー。


夕方になって幼児達が帰って行ったので、俺も巨乳様の家に帰ることにした。

今日は仕事を探していた筈なんだが、結局学校を覗き見して幼児達と遊んだだけで一日終わってしまった…。

このロリコンニート感はヤバい… 働かねば…


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