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第七十三回

「そうなんですか? …だったら、いいじゃないですか。連絡先なんかも分かる訳ですよね?」

「いや、それがですね。確かに人事簿のファイル上は現在もこの支社で働いておるんですが…。しかし、実際には存在していないと、まあこういう奇妙なことなんです…」

「ええっ?! そんな馬鹿な話はないでしょう! 人事って、偉いルーズですな」

 幾らか怒れてきて、直助の語り口調に関西弁が混ざりだした。

「いやっ、決して弁解する訳じゃないんですが、帳簿の間違いとも思えないんですよ」

「ということは、溝上さんは退職していないと?」

「ええ…。ところが現実には存在していないと…」

 しばらく会話が途絶えた。だが、無言電話とは違って今、相手は、はっきりいる。直助の恐怖心は、この今の瞬間だけ消滅していた。

「…二十年前に何かあったんでしょうかねえ? そうとしか考えられないし…」

 推測の域は出ないが、直助は山本を窺う。

「と、私も考えます…」

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