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第五十七回

 直助は、コトが穏便に進みそうなのでホッとしていた。そして、もう一人の受付嬢に案内され、一階のロビーで待つことになった。

 五分ばかりして、直上直下するエレベータードアが開いて、中から一人の男性社員らしい男が降りてきた。そして、直助の前に立った。

「あっ、お初にお目にかかります。私、こういう者でして…」

 手渡された名刺には、総務部人事課、山本貢とあった。肩書きは、名の上に小さめの文字で、”係長”と印字されている。

「生憎、名刺は手元にはございませんが…、私、坪倉直助と申します」

 手元どころか、店にもどこにもないのだが、直助は咄嗟とっさに、そう言った。

「はあ…。話の向きはお伺いしております」

 山本は少し離れ、ドッカと直助の対面にあるソファーへ腰を下ろした。そして、手にしたぶ厚い黒ファイルを繰って、中の名簿資料らしきものを指で追った。

「…、二十年も前になりますと、現在その者が当社で働いていたとしても、すぐに突き止められる、という訳には、いかないんですよ…」

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