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第四十八回

「なんや、皆さん、お集りでっかいな」

 満面の笑みで陽気な村川が言い放ち、五人を見回す。

「やあ、村はん。なんか用でっか?」

「いや、そないなことでもないにゃけどな…。かかあと喧嘩してしもてな。居辛うなって、飛び出してきた」

 辺りが爆笑の渦となった。直助としては、毎度のことながら屑米を融通してもらっているという引け目もある。皆のように余り爆笑して小馬鹿には出来ない。夫婦みょうと喧嘩の発端などを細かに語り合っている他の連中を傍観するのみだ。やがて、皆が落ちついて、話が途切れた。直助の怪談話は途絶えたままだ。当の直助すら、どこまで話したのか、また忘れてしまっていた。

「あっ、そやそや。村川はんも聞いてえな。直さんの怪談話なんやが…」

 勢一つぁんが、話を、ぶり返した。

「怪談話? なんや、面白そうやなあ」

「ちっとも面白うなんかないんやけどな。当の本人は…」

 直助は村川の言動を否定して話し続ける。

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