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第三十九回

「ほんまかいなあ~! 寝惚けてたんと?」

 勢一つぁんの笑顔が次第に沸騰して、赤くなっていく。

「いや、ほんまなんや。俄かには信じて貰ええへんとは思たんやけど、まあ、ひと通り聞いて貰うて、手立てを考えて貰おて思てな…」

「いや、ワシには信じられへんわ。おまはん、どっか身体の具合が悪いんと違うか?」

「ちょっと、栄養失調気味やてことは、あんねんけどな…。ほんでも、わいは正気やったんやで…」

「もうちょっと、詳しい聞きたいな」

 敏江さんがあきれ顔で二人の前を素通りし、畑仕事に店を出ようとした。

「おとうちゃん、ちょっと採ってくるさかい、店、頼むで…」

「ああ…」と気のない返事をした勢一つぁんは、それどころどはなく、すでに直助の話にはまり込んでいた。敏江さんが、ガラッ! と、引き戸を開けて店を出ていくと、勢一つぁんは、身を乗り出して耳をそばだてた。もう店を開ける時間なのだが、商売そっちのけなのである。まあそれは、本屋の直助にも言えたのだが…。

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